オタクな僕はラノベ主人公に夢を見た   作:HikaRuP

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第四話:家庭事情も一般です

戦いが始まる。忌まわしき、醜い争い。

「俺はこの戦争で多くのものを失うんだー!!」

「ビックリした(;゚Д゚)」

「結太!勉強教えて!」

「なに、戦争って中間試験?」

「それ以外に何があるっていうんだよ!」

「まぁそうだけどなんで僕?」

「なんでって、そりゃ、学年ベスト10入りする奴に勉強教わるのは基本中の基本だろ?」

 何基準だよ...学年ベスト10入り、それはこの学校の生徒なら誰しもが願う称号。それとは反対に学年ワースト10入りなんてものもある。

「学年ワースト10入りしてる蓮人に勉強教える暇あったら自分の勉強頑張るよ」

「やめろー!俺はワーストから抜け出したいんだよ!」

「だったら授業ちゃんと受けなよ。それにワーストだって色々特典あっていいじゃん」

「特典?あんなのただの拷問だよ!」

 ワーストの特典それは

「授業後の勉強会が?ワーストにとってはいい機会じゃん」

「ワーストからしたら勉強したくないから拷問なんだって!」

「あー、そっか。まぁ頑張ってな、今回のテストも」

「この裏切り者ー!!」

 何に対しての裏切りだよ。

「結太、遅い、早く帰っ、て勉強。」

 かくいう僕も風樹が勉強を教えてくれなければベスト10には入れていない。

「ごめんごめん。んじゃ、行きますか!」

 そんなこんなで、テスト週間になると、風樹の家で勉強会なるものを開いている。

「て、ことがあってさ」

「蓮人、も、苦労して、る」

「授業もまともに受けないで、点とれるんで大丈夫ですって言ってるけど」

「取ってるのは、赤点ギリギリ、回避、の、点数」

「そう、だからワーストもギリギリワーストなんだよ」

 蓮人と風樹はどこで知り合ったのか、なぜか妙に仲がいい。風樹曰く

「ゲーセンの、格ゲーで、いい、勝負、した」だそうだ。

 それでも三人で遊んだことはない。

「ただいま」

「お邪魔しまーす」

 風樹の家につき玄関を開け挨拶をしたその時

「おかえr...いやぁぁぁぁぁぁぁあ」

 奥から和葉姉ちゃんの叫び声が聞こえた。

「和葉姉ちゃん!?」

 とっさに奥の部屋に駆け込んだ。そこにいたのは

「あ、お帰り~」

 平然としている和葉姉ちゃんだった。

「姉ちゃん、また、勝手に、俺のホラー映画、見てる、の?」

「なんだ、ホラー映画か...」

 焦って損をした。という気持ちと同時に和葉姉ちゃんの新しい顔が見えた喜びがあった

「姉ちゃん、勉強、する、か、ら。おかし、味見して作っ、て」

「何がいい?」

「ん...、生チョコ」

「任せなさーい♪」

 ほんとにこの姉弟は仲がいいな。うちの家族は...ふと、成宮家の家庭事情が脳裏をよぎった。

 

 それは、よくある普通の家庭でのことだ。両親と弟の四人暮らし。

「さて、明日の予習でもするかな」

 がちゃ

「結太、ゲームしたいからパソコン使うよ」

 人の部屋にノックもなしに入り、そして兄のことを名前で呼び捨てするこいつは

「奏太、今から勉強するから、やめてくれ」

 成宮奏太≪なるみやかなた≫、中学三年の反抗期まっさだ中の弟

「なんで?結太使ってないんだからいいだろ?」

「隣でゲームされると目障りなんだって」

 部屋にあるPCはディスクトップのもので勉強机の隣の机に置いてある。

「なんで、いいじゃん」

「だから、集中できないから嫌なんだって」

「なんで、集中できないの?」

「なんでって...てか、普通勉強してる横でゲームするか?」

「俺の普通だとするよ。」

 お前の普通を基準にするな

「奏太、ゲームすると独り言激しいでしょ、それが嫌なの」

「黙ればいんでしょ」

 そう言って黙ったことないだろ

「とにかく、駄目。教わっただろ真面目なことしてる人の邪魔はしちゃいけないって」

「誰に?」

「母さんとかさ」

「知らない」

「いつも言われてるじゃん」

「聞いてもないこと言われても聞く気ないし。知らない」

「じゃあ、社会出たらどうすんの?」

「社会出たら学ぶでしょ、わかるようになるって」 

 現段階でそんなこと言ってて社会出て目上の人の話を聞けるのかお前は...

 これがうちの弟

「行ってくるねー」

「はーい。行ってらっしゃい」

 今出かけて行ったのが母。母は看護師をしている。

 父はトラックの運転手でめちゃめちゃ飲む人で、酔うとかなり絡みがうざい。でも、飲んでないときはかなり優しい。あと、パチンコにもよく行ってて、勝つとお小遣いをくれる。負けると機嫌が悪い。

 こんないたって普通な家族だけど、普通じゃない冬山家を見てるとたまに羨ましくなる。

 良しの姉弟。あまり家にいない両親。自分とは違う境遇の家にあこがれを抱くのはこの年代の性なのかな?なんて思ったり。

「結太くん、ゆっくりしてってね」

「あ、はい!」

「ダメ、今回の、テスト、難しい。だからビシバシ、行く、よ」

「ほどほどにお願いします」

 キッチンに入りかけた和葉姉ちゃんが

「あ、そうだ。生チョコできたらついでに勉強教えてあげる」

「姉ちゃん、まだ、覚えてる、の?」

「ひどいな~大丈夫だって。これでも一応ベスト入りはしてたんだから。って、まだその制度ある?」

「ある、よ」

「そっかー、で?特典は相変わらず学食の半額券?」

「え!?和葉姉ちゃんの世代は半額券だったの?」

「てことは今は違うの?」

「全然!生徒会に立候補できるのと、入部免除だよ」

「入部免除!?いいじゃんそっちのが」

 僕らの通う高校では全生徒強制的にどこかに入部しなければならないのだ。

「そう?」

「そうだよ!あとなんで生徒会?」

「生徒会になった時点で先生たちと決定権が変わらなくなって、行事の日程や購買に並べる商品を決めたり、それに生徒会室には冷蔵庫があってお菓子、ジュース食べ放題」

 と、まぁつらつらと話してはみたが結局5/30の確率でしか選ばれず基本的には三年生がなるので一、二年には、ほぼほぼ関係のない話なのだ

「じゃ、そろそろ。勉強、行く、よ。」

「あ、うん」

 僕はこの日知った。あれが失敗ではなかったことに…




どうも、一日空いての更新。HikaRuPです。
四話!全然和葉と結太の甘酸っぱい絡みないじゃん!
>すみません!順序を追ってということで。
今回は結太の家族編!もっと細々したものは今後書いていきます!

今日はものすごい雪でびっくりしました。
そして、当たり前の如く非常に寒いです。特に右手がなぜか温まらず...

~裏話~
今回の家族編の兄弟の言い争いは、実話をもとにしています。弟は非常にめんどくさいです。特に奏太のような反抗期の時期。うちの弟もかなりめんどくさいです。

ということで、第四話お読みくださりありがとうございました!
今後ともよろしくお願いします!
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