もしもネギま!の世界に悪魔の実があったら   作:リョーマ(S)

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19. 映画村でミニバトル

 

 

 

 修学旅行三日目。

 

「どうするのよ、こんなにカード作って! どう責任取るつもりよ、ネギ!?」

「えぇ、僕のせいですかぁ!?」

「まぁまぁ、姐さん」

「儲かったんだし、別にいいじゃん」

「朝倉とエロガモは黙ってて!!」

 

 朝、ロビーの隅でネギ君達がなにやら話しているのを見つけ、俺は歩み寄った。

 

「おぉー、モテモテだな、少年」

「加賀美さん!?」

「総一」

 

 明日菜の持っているスカカードを取り、俺は目を通す。今回、俺が邪魔したため、スカカードの数は本来よりも少なく、佐々木と雪広のだけである。

 というか雪広のスカカード、『こうぶつ:としはもいかぬおとこのこ』って……せめて『このみ』って表記しろよ。“たべる”のか?

 ……あ、『とくいわざ』が“てからゆきがでます”になってる。

 

「あら、加賀美くんも関係者だったのかい?」

「まぁーな」

 

 朝倉が意外そうな声で訊いてきたので、俺はスカカードを返しながら肯定した。

 

「そうだ、姐さんにも複製(コピー)カード渡しとくぜ」

「えぇー、要らないわよ、どうせ通信できるだけでしょ」

「違うっすよ、総一の兄ちゃんも使ってやしたけど、兄貴がいなくても武器だけ出せるようになるんすよ」

 

 カモは明日菜に仮契約カードを渡した。そして明日菜に仮契約カードの使い方を説明した。明日菜はアーティファクトを出して、マジックに使えると驚いていた。

 ふと思い出したような顔をして、明日菜はこっちを向く。

 

「そういえば、総一もカード持ってたわよね?」

「あぁ」

 

 俺は小さく頷いた。

 

「そうだ、兄ちゃんのカード、ちょっと俺っちに見せてくれよ」

「は? なんで?」

「いいから、いいから」

 

 俺は渋々、カモに仮契約カードを渡した。カモが両手で俺の仮契約カードを持つと、ネギ君と明日菜、朝倉も後ろから覗き見る。

 

「おぉ、中々強力そうっすね」

「なんでこのカードのアンタ、羽ついてんの?」

「……さぁーな、そういうデザインなんだろ」

 

 『悪魔の実の能力者だからだよ』などとは当然言える訳もなく、俺は明日菜達から目を反らした。

 俺の仮契約カードは、“人獣型”の俺(初等部の頃)が古代ギリシャ人のような神父服を着て、アーティファクト“天界の神弓”を弓状に構えている絵となっている。

 俺は「もう良いだろ」とカモから仮契約カードを取り上げた。そして話題を変えるため「そういえば」と話を変えた。

 

「親書の件だけど、どうするんだ?」

「親書は今日の自由行動の時にアスナさんと一緒に届けるつもりです」

「自由行動の時か……大丈夫か?」

「えぇ、任せてください。ちゃんと届けてみせますから!」

「……わかった。じゃあ、何かあったら電話してくれ。すぐ駆け付けるから」

 

 自分の携帯番号を書いた紙を俺はネギ君へ渡した。

 

「ほい」

「――えっ?」

 

 続いて、もう一枚同じ紙を桜咲にも渡した。いきなり自分にも渡され、桜咲は少々戸惑っているようである。

 

「ネギ君が親書を渡しに行ってる間、桜咲はこのかの護衛をしてるんだろ?」

「え、えぇ」

「一昨日の件もあるし、敵がこのかの方に行かないとも限らないから、桜咲にも俺の番号渡しとく。助けが必要ならいつでも呼んでくれ」

「はい、ありがとうございます」

 

 桜咲は紙を受け取ると、小さくお辞儀した。

 

「ねぇねぇ、私には?」

「……欲しいの?」

「そんなには……けど持ってて損はしないかなーと」

 

 やや不純な理由に、俺は渋い顔をしながらも朝倉にも番号を渡した。

 

「そんじゃあ、頑張んな、少年」

「はい!」

 

 俺の適当な励ましにネギ君は元気よく返事をして、その場は解散となった。

 

 そういえば、俺の班ってどこ観光するんだろう?

 

 

 

 ☆☆☆

 

 

 

「やって来たぜェ! シネマ村ァ!!」

「シャーラープッ!」

「グジェッ!」

 

 某結界師のような格好をして叫んでいる織戸を俺は蹴飛ばした。周りを見ると、何人かの観光客の視線が俺達に刺さっているのが分かる。

 

「痛ェー、何すんだ!? ってなんだよ、その格好?」

「なにって、更衣室にあった服だけど……?」

 

 蹴飛ばされ頭をさすりながら起き上がった織戸は俺の格好を見ると、変なモノを見る目になった。

 

「誰の服だよ、ソレ。絶対、江戸時代の服じゃねぇだろ!?」

「知るか」

「町人か農民の服じゃないかな?」

「でも腰に刀ついてるぞ」

「日本刀ではないよな、幅広くて短いし」

 

 後ろにいる沢木達も俺の格好を見て、何やら各々言っている。沢木は新選組隊士(長倉新八)の服、結城は殿様(浅井長政)の服、相川は妖怪、鴉天狗のような格好である。だが、俺の服は沢木達の服とは違い、戦国や江戸時代よりも前の時代の服装であった。

 青色の手甲の上に丈が太もも位までしかない水色の着流(きなが)し、ベージュの股引という町人(?)の格好である。襟には『蝦夷(エミシ)の民』と書かれている。

 

「……右腕が呪われそうだな」

「何言ってんだ?」

「はッ! まさか加賀美もついに厨二病に!」

「うるせぇ! お前と一緒にするな!!」

 

 沢木が首を傾げる横で、織戸が微妙にニヤけた顔でこっちを見ていたので、俺はまた勢い良く蹴り倒した。

 すると突然、ポケットに入れていた携帯が震えた。画面を見ると、見たことない番号からの着信だった。

 このタイミングでのコールとなると、候補はネギ君か桜咲の二人しかいないだろう。

 

《加賀美さんですか?》

 

 電話に出ると女の声が聴こえてきた。

 どうやら後者だったようだ。

 

「あぁ、そうだよ。どうした?」

《敵に狙われているんですが、早急に助太刀してもらえませんか?》

 

 桜咲は少し息を乱しながら、早口で述べた。

 

「了解。そっちは今どこにいるんだ?」

《今は敵の攻撃を躱しながら、このかお嬢様とクラスメイト数人を連れて適当に町中を歩いています》

「そうか。俺は今シネマ村にいるんだが、こっちにこれそうか?」

《はい、大丈夫です。では私達がそちらに向かいます》

 

 その言葉を最後に電話はすぐ切れてしまった。

 

「どうしたの、加賀美?」

「仕事ができた。ちょっと行ってくる」

「はぁ? 仕事?」

「なんでだよ、修学旅行中だぞ」

「まぁ、俺にも色々とあんだよ……悪いけど少しだけ単独行動してくるわ」

 

 頭に『?』を浮かべる沢木達を残して、俺は「じゃあ、そういう事で」と立ち去った。

 途中で倒れていた織戸を踏んだような気がするが……多分、気のせいだろう。

 

 

 

 ☆☆☆

 

 

 

 またしばらく時が経ち――

 

「おうおう、あんな城の屋根に立っちゃって……」

 

 俺は城下町の町人の家らしき建物の屋根の上に立ち、やや上方にある天守閣の様子を窺っていた。そこでは、ネギ君とこのかの二人と千草達が向き合い、緊迫した雰囲気が流れている。

 

「そんじゃあ、親書とこのかが無事に協会本部に届けられるよう、手出ししますかねぇ」

 

 目の前の光景から考えて、このまま放っておいても、親書とこのかは無事に関西呪術協会本部に着くだろう。

 けど、学園長や桜咲に手を貸すと約束した手前、何もしないというわけにもいかないので、俺は懐から仮契約カードを取り出しながら、事をどう運ばせるか考えた。

 ベストなのは、関西の奴ら三人を足止めして、このかと桜咲が総本山へ辿り着くまでの時間稼ぎをすることだな。

 

 原作ではどうしてたっけ?

 えぇーと、桜咲に矢が刺さって、木乃香が治癒して……。

 ……あれ? どうやって逃げたんだっけ?

 

「……まぁ、何でもいいや。来れ(アデアット)

 

 明るい光を発しながら現れたアーティファクトを持ち、俺は標的を狙った。

 

魔法の射手(サギタ・マギカ)連射(セリエス)光の64矢(ルーキス)!」

 

 魔弾の矢が撃たれる直前、相手方の少年がこちらに気づいたようだが、俺はかまわずに矢を放った。

 矢は空中を斬るように真っ直ぐ標的に向かう。そして、途中で矢は8矢、27矢、64矢と分裂した。

 弓矢を構えていた俺に気づいた少年は、手を開いてこちらに突きだした。

 そして、矢が少年と千草に当たる直前、矢は大きな音を鳴らしながら爆発した。

 

「やっぱり、障壁張ったか――」

 

 俺は構えを解き、持っていた神弓を下ろす。

 

「――まぁ、別に問題ないけど」

 

 

 

 ☆☆☆

 

 

 

 天守の屋根に立つ無表情な少年は、下方の離れた建物からの殺気に気づき、視線を向けた。

 すると、そこでは金色の弓を構えた男が少年達に向けて、魔力でできた矢を放つ直前であった。

 矢が撃たれると同時に、少年は行動を起こし、飛んでくる矢に対して障壁を張った。

 

「何や、どうかしたんか?」

 

 突然の少年の行動に千草は首を傾ける。

 そして、飛んできた矢が障壁に当たり、大きな音をたてて弾けた。

 

「ひゃぁぁ」

 

 爆発によって生じた風に、千草は身構えた。

 

「なんや!?」

 

 煙が晴れて、千草は辺りを見回した。

 すると、桜咲と月詠が戦っている橋の上に、先程までいなかった少年が一人。

 少年は片手に金色の弓を手にして千草を見ていた。

 

「我が名は、ソウイチ。麻帆良学園(ひがしの果て)より、京都(この地)へ来た。其方(そなた)達はシネマ村(シシガミのモリ)に住むときく古い神か!?」

 

 少年は千草を見ながら、何やら叫んだ。

 周りでは一般人が『なんだなんだ?』『主役の登場か?』『アシ○カだ~』と少年を指しながら騒いでいる。

 

「あ、あいつは!!」

 

 千草は少年を見ると、彼が一昨日の夜に邪魔をした関東の人間の一人であることを思い出した。

 

(ここで千草が『去れ』って言ったら面白いな……ないだろうけど)

 

「加賀美さん!!」

「あら、先日の“不思議なお兄さん”やないですかぁー」

 

 戦っていた桜咲と月詠が、突然現れた少年――総一を見て手を止めた。

 

「ふん、今更来たところで遅いで。動いたらこのかお嬢様は――あら?」

 

 言葉が途切れ、千草は目を疑った。何故なら、先程までいた自身が召喚した妖達――猿鬼、熊鬼、牛鬼の姿がなかったからだ。

 

「さっきの攻撃でやられたみたいだね」

「くっ! いつの間に!!」

 

 少年の言った言葉に千草は苦虫を噛み潰したような顔になった。

 総一の放った“光の矢”は(魔法使いが使うものと同じく)軌道操作ができる矢である。つまり、先程の攻撃で、総一は何本かの矢の軌道を回り込むように設定して、妖を射貫いていたのである。

 総一は辺りにいる桜咲に聞える程度の声量で言った。

 

「桜咲、コイツらは俺が足止めする。今のうちにこのかを連れて本山へ行け!」

「無茶です!相手は複数、加賀美さん一人では!」

「気にすんな。足止め程度なら、お前らが協会本部に行く時間くらい稼げる」

「しかし……」

「はやく行け!」

 

 俺が強い口調で指示すると、桜咲は渋々頷き、天守閣の屋根に向け飛び上がった。

 

「逃がしませんえー」

 

 だが総一と桜咲の会話は、当然近くにいた月詠にも聞えていたようで、月詠は天守の屋根へ向かおうとする桜咲に斬りかかった。

 しかし、月詠の刀は突然現れた総一によって止められた。

 総一のアーティファクトと月詠の二つの刀が激しい音をたててぶつかり合うが、総一の得物は一昨日の夜とは違い、双剣ではなく弓となっていた。

 

「おろ?」

 

 月詠は総一の動きの速さと武器にも疑問を持ったが、それよりも総一の持った弓に、自分から外れた斜め上方に向いて、矢が生成されていたのに首を傾げる。

 

爆弾の矢(ボム・アロー)!」

 

 総一は弓で月詠の剣を止めながら、“天守閣の屋根”に向かって矢を撃った。矢は桜咲達と千草達の間に直撃し、屋根全体が爆煙で包まれる。

 矢を放ってすぐに、総一は弓を二つに分け、双剣に変えた。

 

「そぉーれッ!!」

 

 総一は左手に持った剣で月詠の刀を振り払い、体を回転させ、逆手に持った右手の剣で刺しにかかった。

 月詠は剣の刃が届く前に後ろへ下がる。

 二人がそうしてる間に、天守に広がっていた煙が晴れて行った。

 

「くッ! な、逃げられた!!」

 

 そこには千草とフェイトの姿しかなく、このかとネギ、桜咲の姿はなかった。

 

 

 

 ☆☆☆

 

 

 

 ……桜咲達は無事に逃げたみたいだな。

 

「さぁーてと」

 

 相手は千草とフェイトと月詠で、一対三のバトル。

 正直、本気でやれば足止めくらいなら余裕なんだが……。

 ここは周りに人の目がありすぎる。少なくとも“獣化”はできないな。

 

「どうしたものか――ん?」

 

 ふと、俺は橋の隅にいる巨大な招き猫の妖怪に目をやった。よく見るとその妖怪は一人の人間にのしかかる形でその場に居座っている。

 

「……都合良くいるもんだな」

 

 俺は剣を振り、その妖怪を斬った。

 体が斬り裂かれると、妖怪は気化するように姿を消す。

 そして、招き猫の妖怪に下敷きになっていた人物――雪広は頭を振りながら、起き上がり周りを見た。

 

「おい、雪広、少し力貸せ」

「……あら、加賀美さん」

 

 俺は戦闘態勢のまま、相手を見ながら雪広に助力を求める。

 すでに三人の標的は俺に移っているようで、三人ともこっちを見ながら戦闘態勢となっていた。

 

「まだ、イベント中ですの?」

「何でもいいから、ちょっとの間、目眩まししてくれよ」

「え、えぇ」

 

 声色から判断するに状況を理解できてないようであったが、雪広は両手を大きく広げた。

 

「乱れ雪」

 

 すると雪広を中心に小規模な吹雪が吹き荒れた。

 敵を含め、周りにいた人は一様に小さな悲鳴をあげながら、吹き荒れる雪と風から身を守る為、腕で顔を覆った。

 そんな中、俺は素早く近くにいた敵、月詠に斬りかかる。

 

「月花!!」

 

 双剣を縦に大きく一回振り下ろした後、横斬りを数発放ったが、俺の剣は月詠の立っていた所を通りすぎる。

 やがて剣の勢いと雪広が能力を解いたことで、辺りを舞っていた雪が払われ、消えた。

 

「なーんちゃって、ってまたハズれたか」

 

 手応えはなかったことに少し肩を落とし、視線を城の屋根に向けると、そこには月詠を助け出したと思われる少年の姿があった。

 その少年――フェイトは俺、そして雪広を屋根から見下ろしている。

 俺は少年と目を合わせて、互いに様子を探った。

 

「…………退いた方が良い」

 

 やがて、フェイトは口を開いた。

 

「なんやて?」

「ここで“彼ら”を相手にするのは、時間の無駄だよ」

「せやけど、あのガキ倒さんとこのかお嬢様を追いかけられへんえ」

「……問題ないよ」

「な! どういうことや!?」

「………」

「……まぁええ、とりあえず退散するぇ」

 

 千草は札を使い、煙幕を巻き上げ、フェイトと月詠と共に姿を消した。

 

「あ、逃げた」

 

 相手の気配が消えたのを確認した後、俺は構えを解いた。

 

(アベア)ッ――じゃねぇや、あぶねぇあぶねぇ」

「なんでしたの、あの方たち?」

 

 アーティファクトをカードに戻そうとしたが、周りに一般人の目があることに気づき、俺は言葉を止めた。

 そして雪広が近寄って訊ねてきたので、俺は小声になって、アイツ等はな、と口を開く。

 

「関西の魔法使いの方々だ」

「あぁ、あれが……しかし良かったのですか? 私、能力を使ってしまいましたが……」

「気にすんな。あれだけでお前が能力者だとは分かんねぇよ。よほど悪魔の実について精通してねぇとな」

 

 フェイト辺りは少し怪しいな。能力者とバレなかったとしても、目をつけられたかもしれないが……。

 ……まぁ、今夜“起きること”に雪広は特に関係なかったと思うし、とりあえずは放っておこう。

 

「ちょっとちょっと、いいんちょー」

 

 少し興奮した様子でやってきたのは和服を着た村上夏美。そして後ろには西洋貴族の服らしきモノを着た那波さん。二人とも俺らの班と同じくシネマ村に来ていたらしい――というか、雪広の班がシネマ村に来ているようなのでいても何らおかしくないか……。

 

「あやか、かっこ良かったわよ」

「え? ……まぁ、私にかかればこれくらい」

「でも、さっきのヤツってどうやったの?あの雪がびゅーって舞うやつ」

「えぇ!? いや、あれは、その……」

 

 村上の質問に雪広は言葉を濁した。額にはうっすらと冷や汗が浮かび、視線がチラチラとこちらを向いている。

 

「あれはな……」

 

 何と答えて良いのか分からないようなので、雪広に代わり、俺が村上の質問に答えた。

 この世界の人達は、便利な事に“この言葉”を言えば、大概の魔法の現象は誤魔化されてくれる……はず。

 

 その言葉とは――

 

 

「CGです」

 

 

 

 

 TO BE CONTINUED ...

 

 

 

 

 

 

 

もしも本作のネギまキャラに海賊旗があったら、見てみたいのは……?

  • ネギ・スプリングフィールド
  • 神楽坂 明日菜
  • 雪広 あやか
  • エヴァンジェリン・A・K・マクダウェル
  • 超 鈴音

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