もしもネギま!の世界に悪魔の実があったら 作:リョーマ(S)
『勝者、聖ウルスラ女子チーム!! デービーバックファイト一回戦“ストラックアウトテニス”を制しましたーー!』
「オイィーーっ!!」
「あんなのアリなんですの!?」
総一とあやかが糸見水に詰め寄りながら声を上げる。二人は今起きた判定に納得がいかなかった。
『ぜーんぜん問題なーーい! “ストラックアウトテニス”ではミスショットよりもパネルのポイントや罰ゲームが優先されるー。ルールブックにもちゃーんと書いてあるよー」
糸見水は分厚い本を取り出してバンバンと叩いた。その本は表紙の所々が擦れたり紙が黄色に変色していたりと、図書室の奥にしまわれている古書のようになっている。
そんなルールブックがあることに、総一とあやかは唖然として揃って目を丸くした。
☆☆☆
「くっ、不覚!」
「はぁ、出鼻をくじかれたな」
「負けちゃったわねぇ」
「運が悪かったなぁ、二人とも」
私服に着替えたあやかは奥歯を噛み、顔を洗ってきた総一は腰に手を当てため息をついた。明日菜と木乃香も、がっかりとした様子だ。
「このままではネギ先生が、あの年増の方々のクラスに!」
「年増って……」
「ネギはどうでも良いけど、アイツらに敗けるのはイヤね」
「どうでも良いって……」
あやかと明日菜の発言に、総一は顔を引きつらせる。
「ふふーん。内容はともかく、まずは1勝ね」
英子は腕を組んであやか達を見下すように嗤った。そんな彼女の様子を見て、あやかは更に苦虫を噛み潰したような顔になる。
「調子に乗らないことですわね。次の2ゲームをとれば私達の勝ちですわ」
「ふふふっ、そうね。まぁ、“勝てれば”だけどねぇ」
しばしの間、嗤う英子と悔しがるあやかが睨み合っていた。
『さぁーて、第一回戦は聖ウルスラ女子チームの勝利ぃ! 聖ウルスラ女子チーム、優勝に一歩リードとなりました!!』
一回戦が終わり、その勝負の結果に両者が喜んだり落ち込んだりしている横で、デービーバックファイト運営係の面々は、次の第二回戦の準備に取り掛かっていた。
『そしてぇ、第二種目は“レース”! それではそれではーー、第二試合“世界樹一周レース”を始めまぁーす!』
糸見水が宣言すると、周りの見物人たちが歓声を上げた。そんな中、彼の後ろには麻帆良学園全体の地図が描かれた大きなパネルが、どこからか運ばれてきた。それを見て総一は「いつの間にあんなものを……」と一人呟いた。
すると、先程から何度か姿を見せているデービーバックファイト運営係の女子生徒がやってきて、「どうぞ」と、細いながらも丈夫そうな“ロープ”とGPSの発信機を明日菜に手渡した。
「なに、これ?」
受け取った明日菜だけでなく、そばにいた総一やあやかも同じように首を傾げた。彼女たちの横にいる聖ウルスラ女子チーム3人も、同じような様子だ。
「次のレースに出場する二人は、そのロープを身体に巻いてスタート地点にお越しください。発信機はレース中、選手の場所を把握するために使いますので、二人のうちどちらかが持っててください」
運営係の言う通りに、第二回戦のゲームに出場する二人(聖ウルスラ女子チームはビビとしぃ、麻帆良中チームはあやかと明日菜)は、自身の腰にロープを巻いた。
ロープを巻いた二人の距離は50センチほど。離れたとしても、せいぜい1メートルが限界だろう。
「まさか、この状態で競争するわけ?」
「残念ながら、そうみたいですね……」
四人は腰に巻かれたロープに違和感を感じながらスタート地点に立った。スタートの場所はテニスコートから出てすぐの所にある路地だった。
『ルールを説明するよー! 続いての“世界樹一周レース”は各チームの代表二名で、世界樹の周りを
「今度のは思った以上にシンプルだなぁ」
糸見水の説明に、総一だけでなく周りの見物人の何人かも「要はただのかけっこじゃないのか?」と期待はずれと言いたげな感想を洩らした。どうやら最初の“ストラックアウトテニス”がやや特殊だったために、次のゲームも少し変わったのを予想していたようだ。
『しかーし、たかが世界樹一周と侮るなかれ、世界樹の幹はとても大きくて、一周するのも一苦労! さらに本日は学園祭とあって道は生徒だけでなく一般のお客さんたちでいっぱいだーー! その人波をかき分けてのレースは、とても容易なものではなーーい!!』
(……確かにな)
ルールは単純だが、糸見水の説明を聞いて周りの皆も同じくこのゲームの難しさを少し理解した。
『それでは早速、両者、位置についてーー!』
「このゲーム、絶対に勝ちますわよ!」
「もちろん! やるからには絶対敗けないわ!」
敗けが許されない明日菜とあやかは改めて気を引き締める。
四人は片足を後ろにおいて、走り出す構えを取った。
しかし、この時、明日菜とあやかは自分達の後ろに手がのびていることに気がつかなかった。
『レディィ……ゴー!!』
――パァァン!!
「「ぐへッ!!」」
開始の合図をピストルが鳴って、両者は同時に走り出す。しかしスタートダッシュを決める聖ウルスラ女子チームに対して、明日菜とあやかは、突然腰に巻いたロープに引っ張られ、うめき声を上げて二歩目の足を前に出すことなく転倒した。
「イタタぁ……な、なによコレ!?」
「これは!?」
地面に打ったところを手で押さえながら、二人は腰から伸びたロープを見て、驚いた。
彼女たちをつないでいるロープには縄が通され、その縄の先には自動車のタイヤ3個が束ねられてぐるぐる巻きになっていた。
「一回戦はスキが無かったからやらなかったけど、本来デービーバックファイトに妨害はつきものよ!」
「へへん、そういうことー! じゃあお先にーー!」
順調に走り出したビビとしぃは、それだけ言い残すと全速力で走り始め、あっという間に先に行ってしまった。
「いつの間にこんなもの……!!」
「くっ、あのオバサン方、汚いマネを!」
明日菜は驚きと悔しさが混じったような表情をして二人の後ろ姿を睨みつける。あやかは力ずくでロープにつながった縄をほどこうとしたが、縄はしっかりと結ばれており、ほどくことはできなかった。
「
二人が困った顔をしていると、どこからか“鎌風”が吹いて、二人のロープとタイヤをつないでいる縄を切断した。
スパッと切れた縄に驚く二人をよそに、彼女たちのそばに総一が現れた。明日菜とあやかは、彼が縄を切ってくれたのだとすぐに理解した。
「あっ……!」
「加賀美さん!」
「二人とも気をつけろ。このゲーム、さっきのゲームと違ってシンプルなだけに妨害し放題みたいだぞ。いつの間にか英子先輩もいなくなってるし」
総一に言われて、二人は見物人たちが集まっている所に目を向けた。辺りを見渡しても、彼の言った通り、英子の姿はどこにもない。
「あのオバサンも妨害にまわっているということですか!?」
「オバサンって……。ま、まぁ、そうだろうな」
「あぁーもぅ! とにかく委員長、アイツら追いかけるわよ!」
「分かっています!」
苛立ちと焦燥感を感じながら、二人は全速力で走りだした。総一のおかげですぐに対処できたと言っても、転んだせいですでに相手チームとは距離が離れてしまった。
残された総一は、ロープでつながれて走る二人の後ろ姿を見る。
「走り方、呼吸、そしてスピード……ほんと、名コンビだなぁ」
口元を緩ませて、総一は「さて」と息を洩らした後、まっすぐ走りだした。
やがて、全力で走っていた明日菜とあやかは、後方からやってきて自分たちの横を走る総一に気がついた。
「総一?」
明日菜は隣で走る彼を見て『なんで?』と疑問に思った。
「先、行ってる。道にそれっぽい罠とか英子先輩の妨害とかあったら対処しとくし、もしできそうだったらこっちからも邪魔してみる」
「そう。頼んだわ!」
「頼まれました。剃!」
明日菜とあやかが肩を並べて走る横で、総一はシュンっと姿を消した。
☆☆☆
世界樹の周りには、樹を囲むような形で作られた輪っか状の道があり、スタート地点であるオックス広場の目の前には、円の中心に向かうようにまっすぐな道がのびている。運営係が想定していたコースは、このまっすぐな道を進んで円状の道に出て世界樹を一周するコースだった。
しかし正確に言えば、このレースに決められたコースはなく、その道を通らなければならないという決まりはない。『どこを通っても良いので、とりあえず世界樹を一周すれば良い』というのが、このゲームのルールだ。
しかし、最短距離で世界樹を一周しようとすると、円周を短くするために、どうしても世界樹の近くまで行く必要がある。
よって、聖ウルスラ女子チームや、その後ろを走る明日菜たちも、まずは世界樹の近くまで続く直線状の道を走っている。
そして総一はその道に罠がないかと探りながら走っていた。
『左へ! 世界樹一周レース』
『こっちダヨ!』
『チカミチ!! By デービーバックファイト運営係』
「うわぁー、露骨ぅ……」
街灯に設置された看板を見つけて、総一は口角をピクピクと痙攣させた。
おそらく聖ウルスラ女子チームの誰かが設置したのだろう。目の前の道には、その道から逸れるように誘導する看板が点々と見受けられた。
「近道くらい感じで書けよなぁ」
総一は呟きながら、一定間隔に取り付けられた看板をはがしていく。ガムテープとダンボールで作られていたため、それらの看板をはがすのはとても簡単だった。
バリバリと音を立てて看板をはがしながら進んでいると、やがて総一は、道の先に「ふふふっ」と怪しく笑いながら看板を取り付けている英子の姿を見つけた。
「なにやってんすか、英子先輩?」
「ゲッ、あんた!!」
総一が声を掛けると、英子は動揺してビクッと背筋を伸ばし、振り向いて彼の顔を見るなり顔を引きつらせた。そして総一が手に持っていたダンボールの看板を見た途端、引きつった顔の皺がさらに深くなった。
「ま、まさか!」
「あぁ、英子先輩がつけた看板は外させてもらいましたよ。まぁ、アイツらがこんなモンに引っ掛かるとは思えませんので、べつに外さなくても良かったんですけど……」
「なっ! くっ、覚えてなさい!!」
英子は悔しげな表情を浮かべて、走り去っていった。しかし進行方向からみて、諦めたわけではないらしい。
「……ヤレヤレ」
コミカルチックな彼女の後ろ姿を見ながら、総一は深いため息をついて後を追った。
総一が英子の妨害を邪魔している中、明日菜とあやかは道中にいる一般人を避けながら順調にコースを走っていた。縄につながれて相手と足並みをそろえなければ上手く走れないはずなのだが、二人は特にお互いを意識することなく、全力疾走していた。
普段は仲違いしている彼女達だが、息のあった走りをしている。お互いに身体能力が高いのも、理由の一つだろう。
「あっ!」
「いた!」
脇目も振らず直進して走っていると、聖ウルスラ女子チームの後ろ姿が見えてきた。
「おりゃーー!」
「このーー!」
明日菜とあやかは気合を入れて走り出した。後ろから聴こえた二人の大声に気付いたビビとしぃは、「げっ!!」と揃って声を洩らして足を速めた。
しかし、お互いの距離はあっという間に縮まっていき、間もなくして明日菜とあやかは聖ウルスラ女子チームの二人を追い抜いた。しかも追い越すだけではなく、明日菜たちはそのまま道を駆け抜けて相手との距離をのばして行く。
「くっ、なにあの娘たち、足速すぎ!」
「待てぇぇ!」
(そう言われて本当に待つヤツがいたら、それは正真正銘のバカだな……)
四人が走る道の先にいた総一は、後方から聴こえてきた声に思わずため息をついた。さっきまで英子の後を追っていた彼であったが、今は走ってきた彼女たちを待っていたかのように一人ボツンと立っている。
「「うぉぉりゃぁぁーー!!」」
「お元気ですこと…………さて」
揃って叫び声をあげて走って行った明日菜とあやかを見送ると、総一はどこからか持って来た金属バケツを手にした。その中にはドロッとした金色の液体が入っている。
「“やられたらやり返す”。スタートで邪魔してくれた仕返しに、こっちも妨害してやらぁ。ハンムラビ法典、万歳!」
総一はバケツを抱えるように持つと、悪魔のような笑みを浮かべた。
「あーー、手がスベツターー」
わざとらしい言い方をしながら総一がバケツをそーっと横にすると、道に金色の液体が広がった。
やがて、そこに聖ウルスラ女子チームの二人が走ってやってきた。
「「みきゃーー!!」」
二人が液体の広がる地面に足をつけた途端、まるで喜劇のように二人は足を滑らせ、悲鳴を上げながら勢いよく路上を転がった。
「よし、これでしばらくは足止めできたな。さーて英子先輩はどこに行ったかなぁ……」
“油まみれ”になった二人を放置して、総一は静かにその場を後にした。
その後、二人はツルツル滑る油に足をとられ続け、生まれたての子鹿なようになっていた。
☆☆☆
相手チームが道に撒かれた油に苦労していた頃、明日菜とあやかは直線道を走り抜け、円状の道に差し掛かった。円状の道はまっすぐな道と違ってそこそこ人通りが多く、糸見水の言った通り気を抜いて走ったら道行く人と肩がぶつかってしまうほどだった。
通行人をよけて走ろうとしても、二人を結ぶロープが邪魔をしてしまう。よって、二人の走るスピードはまっすぐな道を走っていたときよりも確実に遅くなっていた。
しかし、半分くらいまで走ると、やがて道行く人の数は疎らになり、全力で走れる程になった。
明日菜は後ろを見て相手チームの二人が後を追ってきていないことを確認した。
「あの人たち、追って来ないわね」
「この道に入る前の所に加賀美さんがいましたから、おそらくあの人が何かしてくれたのでしょう」
「えっ、いつの間に! てか、よく気づいたわね委員長」
「あの人の気配は無駄に分かりやすいですから、すぐに分かりますわ。そんなことより、このままゴールを目指しますわよ!」
「オッケー!」
明日菜が応えると、二人はグッと体に気合を入れる。
「うぇーーん!!」
「はっ!!」
「ぐぇ!」
息を揃えて二人はダッシュしようとしたが、そこに突然、目元に手を当てて泣き叫ぶ小さな男の子が目の前に現れた。
その泣き声に気づいたあやかは急ブレーキで足を止める。その勢いと同じ力量で引っ張られた明日菜は、『く』の字型に身体を押し曲げられ、そのまま転んだ。
そんな彼女を無視して、あやかは小走りで男の子の元へ駆け寄ると、彼と目線を合わせるように膝に手をついた。
「どうしたんですか?」
「ぐすっ……お姉ちゃんとハグレちゃったぁ」
「そうですか。では私が探してさしあげますわ!」
「ちょっと待ちなさいこのショタコン!!」
にっこりと笑いながら男の子に手を差し伸べようとするあやかに、明日菜は後ろから彼女の頭をスパーンとはたく。あやかは「アタっ!」と声をあげて、頭を押さえながら明日菜を睨みつけた。
「なんですか!」
「それはこっちのセリフよ! そんなことしてる暇ないでしょ!」
「なら、このいたいけな迷子の少年をみすみす見逃せとおっしゃるんですか!」
「そんなの、その辺の誰かに任せてもらえば良いじゃない!」
「なっ! この悪魔!」
「なんでよ!?」
二人はにらみ合い、火花を散らす。
そして結局、男の子は明日菜が声を掛けて、たまたま通りかかった若者夫婦に任せることになった。
「あの方たちに任せて大丈夫でしょうか。やはり私が……」
「いーから行くわよ! はやくしないと追いつかれるじゃないの!」
明日菜はロープを引っ張り、何回も後ろを振り返ったり立ち止まったりするあやかをうながした。
そんなことをしているため二人の走るスピードは遅い。
「君、ちょっと良いかな」
「はい?」
そんな風にノロノロと走っていると、一人の男性が明日菜に話しかけてきた。
その男性はスーツを着た中年の男だった。スタイルが良く、タバコを口に咥え、スーツを所々着崩した姿からは、とてもワイルドな印象を受けるが、髪や髭は綺麗に整えられ、どことなく全体的に色気があり、その低い声は落ち着いている。タカミチとはまた違った類の“渋いオジサマ”だった。
明日菜はその男を見る表情を変え、ポカンと口を半開きにして頬を赤くした。
「ココに行きたいんだが、少し道案内頼めないかな?」
「はい喜んで!!」
「待ちなさいこのオジコン!」
駅前にある居酒屋の店員のような返答をする明日菜に、あやかは後ろから彼女のスパーンとはたく。明日菜は「イタっ!」と声をあげて、頭を押さえながらあやかを睨みつけた。
「なによ!」
「それはこっちのセリフですわ! 私達にそんなことしてる暇ありませんわ!」
「じゃあ困っている人を見過ごせっての!?」
「そんなの、その辺の誰かに任せてもらえば良いじゃないですか!」
「なっ! この犯罪者!」
「なんでですか! って、このやり取り、さっきと全く同じじゃないですか!!」
あやかは「良いから行きますわよ!」とロープを引いて先を急いだ。
二人がガミガミ言い合って走っている中、そんな二人を建物の影で見ている者がいた。
「ちっ、足止めならずか……!」
その人物は舌打ちをして、二人を睨む。というのも、先ほど二人があった男の子と渋い男性は、この人物が頼んで足止めするように仕掛けたのだ。
「まだやってんすか?」
「わぁ!!」
背後から聴こえた声に吃驚して、隠れていた英子は建物の影から飛び出した。
振り返るとそこには、半目になって自分を見上げている総一がいた。
「またアンタ?」
「もう諦めて下さいよ」
「はっ、こんなんで諦めるわけないでしょ!」
そう言って、また英子は走ってその場を後にしようとした。だが総一は「はぁ」とため息をひとつ吐くと、すぐに彼女の前に回り込んだ。
「
「はぎゅ!!」
急に眼の前に現れた総一を見て、英子が目を見開いて驚いた瞬間、彼女の頭に総一の強力なデコピンが直撃した。
バチッと大きな音が鳴って英子はその場にバタリと倒れた。
「やれやれ……。まぁ、これでこのゲームは、なんとか勝てるだろ」
TO BE CONTINUED ...
前の投稿から時間が空きましたが、私は生きています。
エタるつもりもございません。ただちょっと執筆のスピードが遅かったり、スマホが壊れたり、オリジナル原作の日常ものを書いてたり、マーベル作品にハマったりしてただけです!
………。
……すみません。<(_ _;)>
もしも本作のネギまキャラに海賊旗があったら、見てみたいのは……?
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ネギ・スプリングフィールド
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神楽坂 明日菜
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エヴァンジェリン・A・K・マクダウェル
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