更新のほど遅くなりすみませんでした。
この所少し忙しく、今後も週一くらいの更新になるかもしれません。
ご了承ください。
さて、先日実施した「もう1人の雷竜ヒロイン募集アンケート」についてのお話です。
皆様のご協力のおかげで、たくさんの票を集めることができました。
まずは御礼申し上げます。
結果と致しましては、ウェンディとミラの同率と言う結果となりました。
最終決定は私が個人的にさせていただきます。
また結果発表の方ですが、今後とも皆様に楽しみを持ってご愛読いただくため、発表は避け、作中で明かす方向性で行こうと思っております。
ウェンディかミラのどちらかになるのは間違いありませんのでご理解下さい。
それでは妖精達は風の中:前編行って参りましょう!
【クヌギ駅】
ここはクヌギ駅。
ミラ曰く妖精の尻尾最強チーム。
エルザを筆頭にシオン、ナツ、グレイ、ボヌール、ハッピー。
ついでにルーシィ。
彼等は先ほどシオンとナツが交戦した鉄の森のメンバーを追ってここまで来ていた。
とはいえ駅では鉄の森による列車乗っ取りの件で既に人が溢れかえっていた。
そのため現状シオン達は駅の裏側にある高台より様子を眺めていた。
ルーシィ「馬車や船ならわかるけど、列車を乗っ取るなんて...」
ハッピー「あい!レールの上しか走れないし、あんまりメリットないよね。」
エルザ「だが、スピードはある。」
魔道四輪から顔を出しながらルーシィとハッピーは駅を眺めている。
エルザは運転席だ。
そして...当然といえば当然なのかもしれないものの、グッタリとしている2人の滅竜魔導師。
どうやら彼等に発言する余地はなさそうだ。
その代わりと言ってはなんだが、2人の隣に腰をかけていたグレイも口を開く。
グレイ「何かの理由で鉄の森の奴らは急がざるを得ないんじゃねぇか?」
ルーシィ「なぜ脱ぐ!」
グレイ「ありゃ」
相変わらずなぜかパン1で会話に参加してくるグレイに目が飛び出さんばかりの勢いでツッコむルーシィではあった。
ちなみにこちらも相変わらずではあるもののそんな会話の最中もシオン達は唸り声を上げている。
ルーシィ「でもまあ...もう軍隊も動いてるし、捕まるのは時間の問題じゃない?」
エルザ「だといいんだがな。」
そういうとエルザは魔道四輪を走らせ始めた。
気が焦っているのか、彼女は途轍もないスピードで走行している。
グレイ「エルザ!飛ばしすぎだぞ!SEプラグが膨張してんじゃねぇか!」
SEプラグ。
それは現在エルザの腕に装着されているもののことである。
魔道四輪はSEプラグを媒介し、運転者の魔力を取り込み走行する。
そのSEプラグがグレイの言う通り、膨張している。
それは即ち大量の魔力をエルザから吸い上げている、ということと同義である。
そのためグレイは血相を変えてエルザを心配している。
エルザ「ララバイの笛を吹かれれば大勢の人が犠牲になる!」
グレイ「いざって時にお前の魔力が無くなっちまったらどうすんだ!」
エルザ「そうなれば棒切れでも持って戦うさ。それにお前やナツ、シオンもいるしな。」
しかしエルザ本人はそんなグレイの心配もよそに一向に速度を緩める兆しはない。
ハッピー「なんかルーシィに言うことあった気がする。」
ルーシィ「あたしに?なに?」
ハッピー「忘れちゃったんだ。ルーシィが関係してるのは確かなんだけど...」
こちらは全く別の会話をしている。
その隣では...いつもの2人がグッタリとしている。
ボヌール「シオン...ナツ...大丈夫...?」
シオン・ナツ『うううううう...気持ちわる...』
ハッピー「それかも!」
ルーシィ「それかい!」
そんな2人をよそにコントのような会話を繰り広げるルーシィ達。
するとナツが窓から体を乗り出し始める。
ルーシィ「ちょっとナツ!落ちるわよ!」
ナツ「お...落としてくれ...」
シオン「ナツ...てめぇきたねぇぞ」
ルーシィ「ちょっとシオンまで!」
それを見たシオンも魔道四輪から解放されたくなったのか、身を乗り出す。
ルーシィは2人が今にも転落しそうなので、必死に抑えている。
ハッピー「うーん...なんだろう...ルーシィ気持ち悪いじゃないとしたら...ルーシィ変...魚?美味しい...ヘルシー...変...変...変...」
ルーシィ「私は変ばっかりか!」
ボヌール「変...変...変...態?」
そんな状況も気にせず相変わらず何かを思い出そうとしているハッピーではあるものの、やはりピンとくる答えは見つからないようだ。
エルザ「なんだあれは?」
先を見据えていたエルザは目を見開いた。
【押し花駅】
エルザ「君!中の様子は!」
列車が使えずに混乱している駅で、必死に民衆を抑えていた1人の駅員にエルザは声をかけた。
駅員「ん?なんだね君は...ぐっはぁ!」
しかし駅員はエルザの求めた答えとは違う発言をしたため殴り飛ばされた。
そしてエルザは別な駅員に声をかける。
エルザ「中の様子は?」
駅員「え?ぐぁ!」
だが、やはり即答できなかった駅員は頭突きをお見舞いされた。
それを見ていたルーシィはドン引きしている。
ルーシィ「即答できる人しかいらないって事なのね...」
グレイ「エルザがどういうやつかわかってきたろ?」
ルーシィ「なぜ脱ぐ?」
そんなルーシィの肩にはグッタリとした滅竜魔導師2人が抱えられていた。
エルザ「鉄の森は中だ!いくぞ!」
グレイ「おう!」
ルーシィ「てかこれってあたしの役〜?しかも2人も...」
まるで手を貸してくれない2人に弱音をぶつけるルーシィであった。
「ぽっぽぽっぽ」
ボヌール「で!」
エルザ「軍の一個小隊が突入したが連絡がないらしい。おそらく鉄の森と交戦しているのだろう。」
駅の中に突入した一同は鉄の森のところへ急いでいた。
ちなみにルーシィはナツのみを抱えており、シオンはグレイが抱えている。
ルーシィ「あ...!」
しばらく走っていると何かに気がついたルーシィが思わず声を上げる。
そこには先ほど突入したと思われた部隊がいた。
全員戦闘不能の状態で...。
ハッピー「全滅してるよ!」
エルザ「相手はギルド丸ごと1つ。つまり全員が魔導師だ。軍の小隊では話にならんか...」
そんな軍人達の様子から改めて敵の強大さを感じ取る一同。
それでも歩を進めていくと、開けた場所にでた。
???「ククッ...やはり来たな。妖精の尻尾のハエども。」
そこには鉄の森と思われるかなりの人数がいた。
各々から不快な笑い声や話し声が聞こえてくる。
その中にはシオン達と交戦した男もいた。
ルーシィ「な、なにこの数...」
あまりにも多すぎる魔導師達に身動ぎするルーシィ。
が、エルザは最初に声を発した男を睨みつけていた。
エルザ「貴様...貴様がエリゴールか!」
エリゴール「ククククク...」
エリゴールは返事こそしなかったものの態度から察するに間違いないであろう。
その脇でルーシィはシオンとナツを必死に起こしていた。
ルーシィ「ちょっと2人とも!起きて!仕事よ!」
ハッピー「無理だよ...列車、魔道四輪、ルーシィ。乗り物酔いの3コンボだもん...」
ボヌール「シオンはグレイまで...あれ...グレイは仲間だ!」
ルーシィ「あたしだけ乗り物かい!」
そんな事をしているが2人が目覚める気配は一向にない。
カゲヤマ「ハエがぁ...お前らのせいで俺はエリゴールさんに...」
ナツ「は!この声!」
シオン「さっきの影野郎か!」
カゲヤマは今にも飛びかからん勢いでシオン達を睨んでいる。
が、それ以上に彼の発言はルーシィの呼びかけよりも効果的に2人の目を覚ました。
エルザ「貴様らの目的はなんだ!ララバイでなにをしようとしている!」
ついに本題へと移るエルザにエリゴールは宙を舞いながら答える。
エリゴール「わかんねぇのかぁ?駅にはなにがある?」
ルーシィ「飛んだ⁉︎」
エルザ「風の魔法だ!」
空を飛ぶ人間にルーシィは驚きを隠せないようだ。
しかしそれよりも恐ろしいのはエリゴールの発言である。
エルザ「ララバイを放送する気か!」
エリゴール「はっはっはっ!この駅の周辺には何千もの野次馬が集まってる。いやぁ...音量を上げりゃ町中に響くだろ。」
エルザ「何の罪もない人たちにララバイの笛の音を聴かせるつもりか!」
エリゴールの悍ましい計画にエルザの怒りは爆発寸前だ。
エリゴール「これは粛清なのだ。権利を奪われた者の存在を知らずに権利を掲げ、生活を保全している愚かな者共へのな。この不公平な世界を知らずに生きるのは罪だ。死神が罰を与えに来た。」
目を見開き、身振り手振りで力説するエリゴール。
ルーシィ「そんな事したって、権利は戻ってこないのよ!てゆーかあんた達が連盟から追い出されたのは悪いことばっかしてたからでしょ?」
エリゴール「ここまで来たら欲しいのは権利じゃねぇ...権力だ!権力がありゃ全ての過去を流し、未来を支配することもできる。」
ルーシィ「あんたばっかじゃないの?」
エリゴールに対して反論を見せたルーシィだったが、エリゴールも簡単には引き下がらない。
カゲヤマ「残念だったなハエども!闇の時代を見ることなくあの世行きとは!」
そんな会話の最中に一同の視界の端で床に手をついていたカゲヤマは一同めがけて影を飛ばした。
その影は拳となり、ルーシィを襲った。
はずだったのだが、それは虚しくもナツの炎によりかき消された。
カゲヤマ「な⁉︎」
シオン「その声...やっぱてめぇかよ影野郎。」
驚きを隠せないカゲヤマに声をかける男が1人。
シオンである。
いつの間にそこにいたのか。
彼はカゲヤマを目と鼻の先睨んでいる。
ルーシィ「ナイス復活!」
ナツ「おーおー...なんかいっぱいいるじゃねえか!」
ルーシィ「敵よ敵!みーんな敵!」
復活した2人によって救われたルーシィは感激している。
シオン・ナツ『面白そうじゃねぇか...』
軽く微笑んだ2人は掌と拳を合わせた...。
ナツ「しかし乗り物3コンボはきついよなぁ...」
シオン「本当だぜ...特にルーシィが...おぇ...思い出しただけで...」
ルーシィ「そ、そんなぁ...ひどいよぉ〜」
ボヌール「ルーシィ泣かないで...」
ハッピー「ルーシィ...変...変...変...」
ナツ「ん?ルーシィが何だって?」
ルーシィ「まだ言ってんのか!」
シオン「何の話だ?まあいいか。次回ルーシィ変態への道!見てくれ...」
ルーシィ「あたしはなんなの!も〜...予告くらいちゃんとしなさいよぉ〜!次回は妖精達は風の中:後編でしょ!」
シオン「ああそんなサブタイだったな...見てくれよ!」