魔法少女リリカルなのは 転生者は黒いクマ   作:トニック

4 / 6
謎が入っていますが、それは後書きに書きます。


フェレット危機一髪!

僕はフェレット。(と今は言っておきます)

名前はユーノ・スクライアです。

僕は今現在、命の危機に直面しています。

 

「・・・・」

 

「キュ!?(く、黒い犬!?)」

 

なのはの部屋に突如として現れたこの犬。

軽くなのはからは聞いていたから居るのは知ってたけど・・

 

ポタポタ・・

 

こんなに食い意地がある犬とは聞いてないよ!

こ、このままじゃ食べられてしまう!

こうなったら・・

 

「・・キュウ!!(逃げるしかない!)」

 

魔法はまだ使えないし、体力もまだまだ全開じゃない。

だけど、犬のご飯にはなりたくない!!

 

僕は走った。

走って走って走り続けた。

なのはの部屋を出て、階段を駆け下り、廊下を風の如く走りさり、リビングを小さな体躯を生かして駆けた。

そして・・

 

「キュウ・・キュウ・・(はぁ・・はぁ・・何とか逃げ切れた・・)」

 

必死の逃走劇を制したのは、結果僕だった。

僕は今、玄関にある靴を収納する場所に隠れている。

少し窮屈だけど、それでも食べられるよりはマシだ。

後はこのまま、この家の誰かが帰ってくれば僕も外に出られる。

僕は逃げ切ったという余裕からそう考え、緊張の糸を緩めた。

 

 

 

それから何分経ったのだろう。

僕はあれから、少し疲れて寝てしまった。

 

(・・もうあの犬は、僕を追ってないんだろうか?)

 

ふと、そんな考えが頭に浮かんだ・・次の瞬間。

僕の体を隠していた扉が勢いよく開き、そして戦慄した・・

 

「キュウ!!?(ひ!ひいぃ!!)」

 

僕の視界に、黒い犬の顔面がドンと入る。

 

(お・・終わった・・)

 

それは、人生が終わった瞬間だった。

迫り来るは犬の口。何でも噛み砕けそうな鋭利な歯。

僕は、意識を、手放しそうになって・・・聞き覚えのある声を聞いた。

 

「ユーノく~ん。大丈夫~?」

 

「キュ・・キュウ?(な、なのは?)」

 

「うん、なのはだよ?」

 

あれ?さっきまで犬の口が迫って・・

 

「心配したんだよ、ユーノ君。家に帰ってきて部屋に戻ったらいないから・・でも、クロに捜して貰ったら下駄箱に居るって教えてくれたの♪」

 

え?へ?どういう事?

 

「でもユーノ君、どうして下駄箱の中にいたの?」

 

(そ、それは・・)

 

と、僕が事の発端を話そうとした時。

僕の探している石。ジュエルシードが起動した感覚を身に感じた。




ユーノ逃亡時の熊視点。

「・・キュウ!!」

(ア、エモノガニゲタ)

オレ、ソレオイカケル。
カイダンオリテ、ロウカハシッテ、エモノ、リビングハシリマワッテイタ。
オレ、ソレオイ・・・・・はっ!!

(だっ!駄目だ!!それをしたらリビングが滅茶苦茶になってしまう!!)

俺は確かに小熊だが、それなりに大きい。
よって、フェレットが通る場所を俺が通れば、そこは無茶苦茶になる訳だ。

(それだけは回避しなければならない。何故ならそれをする事によって、俺はこの家から放り出されるのだから・・)

ふぅ、此処で理性を取り戻せて良かった。
でなければ今頃、フェレットは俺の胃の中だし、リビングは荒れ果てていただろう。

(本当に理性を取り戻せて良かっ・・・ん、待てよ。何か忘れてないか?)

そう考えつつ、俺は此処まで来た道を振り返ってみた。
するとそこには、点々と涎が落ちていた。

(・・・全部拭いておかないとな)

朝ご飯はこれを拭き終わった後、だな。
ああそれと、朝ご飯はフェレットではなく、ドッグフードだぞ?
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。