(なのは等が急に家を出て行くのが気になってついて来てみれば、なにやら不味い事に出くわしてしまった)
熊である俺が今居る場所は神社の鳥居前。
なのはとフェレットもその近くに居る。
で、俺の言う不味い事と言うのは・・
(目が四つに体躯は巨大。体の色は真っ黒だが、俺と同じという訳では無いな)
怪物。
今俺の目の前にいる生物?を呼び表すなら、その言葉が一番合うだろう。
「原獣生物を取り込んでる・・」
「ど、どうなるの?」
「実体がある分手強くなってる」
・・・ん?会話がおかしくないか?
と言うか、聞き慣れない声がとある奴から聞こえるのだが?
「・・大丈夫、多分」
「なのは!レイジングハートの起動を!」
「ふぇ!起動ってなんだっけ?!」
レイジングハート?取り込んでる?一体何を言ってるんだ?
今はそんな事を言い合ってる場合ではないだろ。
あの怪物、突進しようと後ろ足に徐々に力を入れてるぞ。
「我は使命を、から始まる起動パスワードを!」
「あんな長いの覚えてないよぅ!」
「もう一回言うから繰り返して!!」
「う、うん!分かった!」
いや、なのは。今はふざける場面では・・
それにあの怪物、もう突進する準備が完了してるのだが。
・・・仕方ない。なのはとフェレットと近場に倒れている女性を助ける為だ。
(スキル発動[威圧感])
確かこのスキルは、相手を逃走させるスキルだったな。
これであの怪物は逃走する筈・・む?
「グ!グルル・・」
逃げない、だと?
おかしい。確かに俺は今スキルを発動させてる筈だが・・
「?あれの動きが止まった?よし、今だよなのは!僕に続いて復唱を!」
「うん!!」
そして、なのはは呪文の様な言葉を紡ぎ出し、ここで俺の出番は無くなる。
で、神社のいざこざが解決した現在。
(ふぅ、今日は色々と凄い事実を目の当たりにしてしまった)
怪物然り、なのはの変身然り、魔法っぽい現象然り、スキルが何故か効かなかった事然り・・・だが、俺が一番吃驚したのは・・
(あのフェレットが日本語を話した事だな)
俺は染み染み、その感情に浸るのだった。
一様、クロのスキルが効かなかった理由はありますが、それは追々という事で・・