これを糧に少しずつですが頑張って投稿していきたいと思います!
六話となります、どうぞお楽しみください!
次の日の授業後、魔鍵部のメンバーが全員部室である教室にそろっていた。僕達の他に元から魔鍵部だった人も加えてそれぞれ軽い挨拶をしていた。
「…これで魔鍵部のメンバーは7人になった。敵の出現が見られない時の活動は主に特訓すること。これは各自で自分に適した特訓をするのがメインよ。でもたまにだけどメンバー内で模擬戦をするわ。」
挨拶の後、闇那から部活の内容を説明されていた。どうやら基本は自主練らしい。模擬戦も能力は使うが寸止めをするのが条件だ。
「…これまでで分からないことや質問はある?」
そう言うと真っ先に手を上げたのは成宮だった。
「まだ能力に目覚めていない俺や暗木はどうすればいい?」
それはもっともな質問だ。模擬戦などは到底行えないだろうからその時はどうするべきか聞いておくべきだろう。
「…そうね、通常時の特訓は私が力に目覚められるように教えるわ。模擬戦の時には、二人はまだ模擬戦には参加できないから見学という形を取ってもらうわ。試合を見て学ぶべきところを学ぶこと。そして敵の出現時は力に目覚めていなくても一緒に来ること。敵との立ち回りや敵の特性とか学ぶことは多いから。」
「待ってくれ、戦闘に参加できない者を戦闘の場に連れて行くなど正気か?怪我する可能性だってある上に、私達が二人を守りながら戦うのでは余計に被害が出るかもしれないぞ。」
闇那の発言に対して唯が意見を持ったらしい。でもたしかにそのとおりだ。自分の身を守れない者を戦場に連れて行ったら、言い方が悪いが邪魔になる上に怪我をする可能性だってある。
「…もちろんそんなに近くに居させるつもりはない。多少離れたところからという意味。」
それを聞いて唯はまだ完全に納得した雰囲気ではなかったがそれ以上意見をしなかった。
「…それじゃあこれから特訓を開始して。」
その言葉を最後にみなは解散し、闇那は暗木、成宮を連れて教室をあとにし、他の二人も出ていき教室に残ったのは俺と唯だった。
「唯はこれから特訓どうするんだ?」
自分はどうしようか考えてなかった僕は同じ種類の武器を使う唯に聞いてみた。
「私か?そうだな、道場に行って少し体を動かそうと思っている。怪我の影響はもうないとはいえ、しばらく武器を使って戦っていなかったのだ、いきなり武器を出しての特訓は体に響くだろうからな。」
「そうか、じゃあ良かったら僕も一緒に特訓していいか?どうしようか考えてなかったし、昨日戦ってみて感じたけど、やっぱり中学の頃に比べて圧倒的に体力も筋力を落ちていたからね。」
昨日の戦いのあと、武器を久しぶりに使って戦ったせいか筋肉痛になっていたのだ。中学の頃はもちろん一回や二回戦っただけで筋肉痛になることはなかった。
「もちろん大歓迎さ、一人で特訓するより二人で特訓するほうが実践形式での特訓もできるしな。それに、昨日の天坂の動きを見て少し心配になったぞ。」
どうやら中学の頃一緒に戦ってきた唯には僕の動きが鈍っているのが分かったらしい。
「というか見てたんなら唯も戦ってくれればよかったのに。」
「あれぐらい天坂ならどうってことないだろうと思ったからな。」
まぁたしかにいくら動きが鈍くなっていてもゴーレム型、しかも最下級の相手に劣るほどではなかった。
「まぁとにかく特訓しようか。」
そういうと唯は道場へ向かっていったので、俺も後に続いて道場へと向かった。道場につくと軽く柔軟やストレッチをした後、剣道の防具と竹刀を借りて互いに打ち合っていた。
1時間近く特訓をして少し休憩をとっていた。
「僕をやっぱりだいぶ腕が鈍っているけど、唯もだいぶ昔に比べると動きが硬いね。」
「あぁ、やはり長い間動いていなかったからだろうな。」
その動けなくなってしまった原因を作ってしまった僕は少々申し訳なかった。
「そのぉ、怪我した後唯はどうしていたんだ?」
唯はこちらを見ると苦笑いをして話しだした。
「怪我をした後か、私が怪我をして入院したところはわかるな?天坂は私が退院して学校に行く頃には、既に学校や幻影騎士団を離れていたと聞くが。」
「あぁ、入院したのは知っているよ。それからはどうしたんだ?」
「それからは私も幻影騎士団を休業したのだ。怪我も治っていないしな。私は学校は離れず残りを過ごしたのだ。高校の進学先を考えていなかった私はどこにしようか迷っていたのだが、この東蓮高校を知ってな、魔鍵部というものもあったのでここを選んだのだ。」
「つまり高校に入ったらまた幻影騎士団に復帰するのは元から考えていたのか?」
「…そう聞かれるとちょっと迷うな。たしかに復帰しようとも思っていたが、やはり私のパートナーである天坂がいないのでは、『燐光の剣士』という名が通っているとはいえ、自信がなくてな。」
唯の口から僕の言葉が出た時、少々気恥ずかしかったが唯ほどの剣士が自信がないというのにはかなりの驚いた。
「唯の実力は間違いなく本物だよ。実際あの頃の幻影騎士団のやつで、『燐光の剣士』の名を知らないやつなんて一人もいないよ。」
「それをいったら天坂もそうだろう。あの頃の10人の隊長の1人、1番隊刀剣隊隊長にだって引けを取らなかったであろう。」
「そんなの昔の話だよ。そういえば今の10隊長ってどうなっているんだ?」
「私も詳しくは知らないが、1番隊刀剣隊隊長は昔と変わらず忍凌一だ。2番隊棍・棒隊隊長は門馬泰紀って人に変わったみたい。3番隊ランス隊隊長は鷹籐仁のまま。4番隊投擲隊隊長は佐古田神奈さんのまま。5番隊弓隊隊長は変わって宇治宮亜稀さん。6番隊銃隊隊長は田倉玲児のまま。7番隊格闘隊隊長は獅子倉圭助のまま。8番隊サイス隊隊長は紅麗獏のまま。9番隊鞭隊隊長は変わって西之原夜凪さん。そして総隊長は変わらず辰馬双大だ。」
僕は唯から聞かされた10隊長のうちの二人、忍凌一と辰馬双大とは幾度と無く関わってきた。どちらも別次元の強さを持ち、10年以上隊長の座を守ってきた田倉玲児、紅麗獏の合わせて4人は『幻影の創りし者』と呼ばれていた。この4人が負けたところを僕は見たことがなかった。
「やっぱり『幻影創りし者』の4人は変わっていないんだ。」
「あぁ、総隊長はもうかなりの高齢のはずなのだが、未だに勝てた者は1人もいないそうだ。」
「他の『幻影の創りし者』の3人は総隊長に挑まないのか?」
「いや、凌一さんと玲児さんはこの一年で何度か挑んだことがあるそうだ。」
「結果は?」
「全て負けている。しかもただの負けではない。2人とも総隊長に一撃も与えられなかったそうだ。」
『幻影の創りし者』の中でもそれほどの差があることに驚きしかなかった。
第六話「10人の隊長」いかがでしたでしょうか。
終わり方が微妙ですかねw
話数が増えることに文字数も増えって言ってるw
このままだと後になって大変なことに…
本文が長くなってしまったのでキャラクタ紹介はお休みです
それでは次回第七話もお楽しみにしてくださいね!