海に散りし命   作:リバーサクラモード本格的だよ

157 / 241
並行世界シリーズ”望まれぬ戦い編”8闘武という名の霊子甲冑

ー昭和七年ー

ーサクラ次元ー由里の世界ー

ー花やしきー格納庫ー

斜大は織姫から逃げ、格納庫に来ていた。ここには霊子甲冑の残骸が置かれていて、斜大は汗だくになりながら、辺りを見回した。

 

『霊子甲冑の残骸…そこら中にあるが、どれも使えるかどうかわかんないなーー霊子水晶だけあってもなー』誰もいない格納庫を斜大は歩いていると帽子を被り、派手な服を着た一人の男がいた。

 

『ようやく来たか、坊主。』男が斜大を見てニンマリと笑った。

 

『だ、誰?』声が聞こえた先を斜大は振り返った。

 

『俺の名はハムエッグ、お前さんを助けるために紐育華撃団から来た日本人だ、だいたいの事はわかっている。』ハムエッグは斜大に近づき、肩に手をおいた。

 

『俺を助ける?』(なんだこいつ……明らかに整備士の人じゃない……だが…今は!)斜大は警戒をやめなかった。

 

『こいつに乗んな。』ハムエッグは指パッチンをした、すると。

 

ガッコォーン!格納庫の地下から紅蓮の霊子甲冑が現れた。

 

『この霊子甲冑は……』斜大は霊子甲冑に近づいた。

 

『新型霊子甲冑、闘武だ。闘武は搭乗者の闘争心によって動く…お前の闘う意志が重要だ…お前の闘う理由はなんだ?』

 

『お、俺はただ巻き込まれただけで!』

 

『そんなんじゃ、いけないなあ。お前さん、お母さん殺されたようじゃないか?』

 

『な、なんでそれを?』

 

『このままだと、お前さんも殺されるし、あの杉野ってガキも殺される。だったら、殺される前に殺してみな!』

 

『えっ……』

 

『命を奪われている以上、降りかかる火の粉を振り払うだけじゃだめだぜ。まずは、その火の元を断たたなきゃだめだ!』

 

『し、しかし……』(人殺し……僕は人殺しをしなきゃいけないのか……だけど…殺さなきゃ…)

 

『あのなあ、お前さん……人は人生で必ず何かを犠牲にしなきゃいけないんだよ!』

 

『そ…そんな、僕は!』

 

『お前さん、その体はどうして今ここにあるか知っているか、お前さんが殺した動物の肉を食っているからだ!生きている植物を食って栄養にしているからだ!』

 

『そ、それは…仕方なく…』

 

『そうだよ、わかってんじゃねぇか、そうなんだよ!仕方ないんだよ!相手がお前さんを殺そうとしている以上、相手を殺す事は仕方ないんだよ!』

 

『…』(た、確かに…)斜大は頭を抱える。

 

『それにな、お前さん、母ちゃんの仇とりたくないのか?』

 

『仇…』

 

『そうだよ、仇をとれよ!大切な母ちゃんだったんだろ!あの鷹岡ってやつを殺せよ!殺せよ!殺せよ!』

 

『そのために…闘武に、乗れと。』

 

『そうだ、多分花組が攻めて来る。紐育星組は残念ながら、来ないぞ。』

 

『な、なんで…』

 

『今、紐育に化物が出ているらしい、だからこっちに人員を回す余裕はないようだ。だから、お前さんしかいないんだよ!闘え!母ちゃんの仇をとりな!』

 

『わかったー行く!』

 

『背中に操縦席がある階段に昇ったら、すぐだ!操縦席にある空洞にお前さんの持っている霊子水晶を入れな、そうすれば闘武は動く!』ハムエッグの指示通り動き、斜大は闘武を動かした。

 

『ありがとうございます!』(杉野兄ちゃん、今いくよ!)闘武は格納庫を壊し、由里の家に向かった。

 

『よし、おい、こっちは作戦成功だ。そっちの準備はどおだ?』ハムエッグは携帯を取り出し鷹岡からの電話に出た。そう、彼はハムエッグは紐育華撃団の一人ではない!鷹岡とつるんでいたのだ!

 

『ああ…もちろん出来てるぜ!パーティーの準備は万全だ!』ドンドン音を立て鷹岡は笑っていた。

 

『まさか、こんなおいしい話があるとは思わなかったぜ、今からそっちに行く。』(やっとか…太正十四年からの努力がついに報われる…ありがとな!さて、あっちは変わらないかな、元気かなーあの三人、いや、四人か、ふっはっはっはっ!)ハムエッグはたかわらをあげながら格納庫を出た。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。