ー昭和七年ー
ーサクラ次元ー由里の世界ー
ー由里の家ー
ガタンガタン
壊れた瓦礫を掃除し、足の踏み場を作り杉野は捕らえた織姫と話を始めた。鷹岡やクリエ家について聞こうとしていた。
『織姫さん、あんた何で斜大の命を狙う、まだあんな子供じゃないか。』
『あなたには関係ありませーん、それにあなたがそれを知ったところで、意味はありませんし、話す気もありませーん。』織姫は杉野の質問にまったく答えようとはせず、ただただ凛々しく座っていた。
『じゃあ…この質問だけでも答えてくれませんか……あなたにとって大神一郎とは何なんですか?』
『…あ、あなたには関係ありませーん!』
『こういう事なんでしょう?斜大は大神一郎さんの子供なんでしょう!』
『!!』織姫の表情が変わったのを杉野は見逃さなかった!
『斜大は由里さんと大神一郎さんとの子供だったんですよね!あなたは大神一郎さんを愛していたから!大神一郎さんと由里さんの間に出来た子供が疎ましかった!自分も愛されたかった!自分が一番でありたかった!子供が欲しかった!だから、斜大を!』織姫は振り向き杉野を睨みつけた!
『違いまーす!…斜大は由里さんと中尉さーんとの間に出来た子供じゃありませーん!斜大は……メルさーんと中尉さーんとの間に出来た子でーす!あなたの言う通り…確かに私達は恨んでいる…斜大も…メルさーんも…中尉さーんを愛してしまったばかりに悲劇が起きてしまいまーした。でも!でも!愛して欲しいんでーす!』
『俺もその気持ちはわかります。』
『あなたにはそんな事わかるわけがないでーす!』
『いいや、わかります!俺にだって好きな人はいるんですよ…でも、必死に想いを伝えたとしても…届かない時もあるんですよ……諦めずに何回も挑戦すればいいんですよ!』杉野はかつて3年E組にいた時に神崎という名の女子生徒にもうアタックしたが、結局、想いは伝わらず…卒業を迎えたのだ。だから、想いを伝えても気付いてもらえない織姫の気持ちを杉野は少しはわかっていた。
『……そんなこといっても…あの事件の時から中尉さーんは……』
『あの事件…何ですか、それは?』
『あれは……太正十六年…大久保長安と呼ばれる敵を倒し、中尉さーんが巴里に行った…三ヶ月後くらいに帝都に不思議な茶色のワニの顔を象った電車が現れたんでーす!』
『茶色のワニの顔を象った電車?』
『その電車にはある一人の男が乗っていたんでーす。』
『一人の男?』
『名前はわかりませんが、その男は電車から出てきて、不思議なベルトを巻いて、ゴツゴツした茶色の姿になり、持っていた剣みたいなもので帝都を襲ったんでーす!』
『茶色の姿…ベルト!(ま、まさか…本郷さん達の知り合いか…いや!そんなはずはない!)』杉野は本郷達の仲間ではないかと考えこんだ。
『確か…そのあとは……』織姫は事件を語り出した。
ー平成二十九年ー
ー仮面ライダー次元ー
ードライブの世界ー
ードライブピットー
ここ、ドライブピットに一人のスーツ姿の男性が現れた。彼は泊進ノ介、かつては仮面ライダードライブとなり、ロイミュードを全滅させた警察官であった。そんな彼はドライブピットにいた。ロイミュードを全滅させた後……ドライブやロイミュードの力は危険すぎると考えたベルトさんは自らのデータが入ったベルトとともに、ドライブのシステムを封印したはずだったのだが!
『ドライブピットといい…あのロイミュード騒ぎといい…トライドロンといい、いたんだろ、ベルトさん。』進ノ介は机の上にあった荷物をどかして、ベルトさんを拾い上げた。
『どうやら、君にはわかっていたようだね。私の秘密主義を考えた行動、素晴らしいね、さすが私のバディだ。』
『ああ…あんたの秘密主義にはうんざりしていたからな、ベルトさん。』
『久しぶりだね〜進ノ介、また会えて嬉しいよ、だが、反面悲しい…』
『ベルトさん…あんたが蘇った以上…何かやばい事が起きているんだな…』
『ああ…だから頼む!私に力を貸してくれ、再び一緒に戦ってくれ!』
『ああ!フルスロットルで再スタートだ!』進ノ介はベルトさんを腰に巻いた。
『じゃあ、行きますか、霧子を迎えに。』進ノ介はトライドロンに乗り込んだ。
『ああ…』ドライブピットからトライドロンが出し、進ノ介達は出かけた。