ー昭和七年ー
ーサクラ次元ー由里の世界ー
ー由里の家ー
光武二式を倒し、レニを殺した斜大が満身創痍の中、闘武から出てきた。
『杉野兄ちゃん…俺…』涙を流しながら出てきた斜大の側に杉野は近づいた。
『俺…人を…』杉野は斜大の頭を優しく撫でた。
『仕方なかったんだろ!何も言うな。』斜大はそのまま座り込んだ。
『なんでだ…くっ!』杉野は唇を強く噛み締めた。悔しかった!自分達の関係者により、苦しむ人がいたのが苦しかったのだ。
(殺そうとする相手は殺すしかないのか。)
『はーっはっはっはっ!』突如として高い笑い声をあげながら顔に傷をし、黒いインナーが筋肉がはちきれるように着た男が斜大と杉野の前に現れた。
『よー良くやったなあ、斜大君、俺は嬉しいよお、君が俺の息子だったらよかったのになあ、そうおもわんか?杉野?』その男は鷹岡であった!杉野は鷹岡を睨みつけた。
『鷹岡!あんた…楽しいか…』低い声で杉野は鷹岡に言った。
『あ、なんだぁ。何て言ったー?』鷹岡は笑いながら杉野のほうに耳を傾けた。
『こんな子供に人殺しさせて楽しいのか!鷹岡!答えろ!』
『そりゃあ…楽しいよ』
『なんだと!』
『つい、二、三日前までは普通に学校行っていたガキがよお、立派に人殺ししているんだぜ、見ていて楽しかったぜぇ、斜大!』
『人殺し…』斜大はその場に倒れこんだ。
『あんたは…あんたは…正真正銘の化け物だ!』杉野は鷹岡に向け石を投げた。
『化け物かあ…言ってくれるねぇ…化け物はお前達の先生だろ。』鷹岡は石を掴み、その場に落とした。
『殺せんせーはなあ…俺達のために色々教えてくれた大切な先生で!人間だ!容姿は化け物みたいでもなあ、殺せんせーの触手は暖かかった!あんな姿になっていても殺せんせーは人間だった。それなのに、あんたは姿は人間だが……心は化け物だ!』杉野は鷹岡に飛びかかったが、避けられ、杉野は鷹岡に首を締め上げられてしまった。鷹岡は元々、特殊部隊の教官であり、腕力もかなりのもので、杉野は逃げ出せなかった。
『確かにそうかもなあ……だが、なあ!』
『がっ…』
鷹岡は杉野の首おもいっきり締め上げ、杉野を気絶させ、肩に担いだ。
『俺はそれで結構。一度道を外れたやつは何をしても何も苦しくないからなあ!おい!斜大!』鷹岡は斜大に近づき、斜大の頭を踏んづけた。
『な…なんだよ!』涙を流しながら斜大は鷹岡を睨みつけた。
『俺は今から大帝国劇場に向かう。お前が闘武に乗り込み、花組と戦うんだ!明日の夕方までに来い!さもなくば、こいつを殺すぞ!』鷹岡は杉野の首すじにナイフを突き立てた。
『や、やめろ!がっ…』斜大は起き上がろうとしたが、起き上がれなかった。
『霊力を使いすぎたみたいだなあ。じゃあな、あーあとー織姫、ほら!』鷹岡はナイフを織姫に投げ渡した。
『今なら斜大を楽に殺せるぞーお前が今、殺してもいいって、クリエ家に言ってるしなー任せたぞ。』鷹岡は杉野を担いで、消えていった。
『斜大…』織姫はナイフを拾い振り上げた。