ー昭和七年ー
ーサクラ次元ー由里の世界ー
ー大帝国劇場ー
ー廊下ー
黒色になった闘武を斜大は動かし、客席に向かって移動を始めた。斜大の精神はすでに限界を超えていて、周りの物を破壊しながら劇場を歩いていた。
『殺す…』斜大はひそひそとその言葉ばかり呟く。今の彼には誰のどんな言葉も届かないだろう。
母親、ママ、おっかあ、おふくろ
父親、パパ、おっとお、おやじ
子供の発育や人格形成のためにはサポートが必要であり、愛情を持ってずっと一緒にいて、悪いことをしたら怒りやり直させたり、食事を作って食べさせたり、食事の作り方を教えたり、良いことをしたら誉める。それが子供にとって一番いい。私はそう考えている。もし、いなくても代わりが…同じように愛情を与える存在がいればいいのかもしれない。
誰もいない場合でもしっかり育つ子もいれば
たくさんいても悪く育つ子もいる
決まっておらず、バラバラだ。
だから人間は人間自身でも完全にわかっていないのかもしれない
もしそんな人物と巡り会えたのならば、幸運である。だが、幸運には悲劇もついてくる。そんな人物を理不尽に奪われたり、殺されたりしたら、幸せな分、苦しんでしまう。斜大の今の気持ちを誰も理解できないであろう。
『殺す…』斜大はのしのしと客席へと足を進める。
ー客席ー
斜大のようすを見ていた杉野は絶望していた。
『斜大…それはだめだ……殺すのはもうだめだ…奪った命は…どんな理由があったとしても…殺したら…その人の呪いが…恨みが…憎しみが…おまえの肩にのしかかる……戦いが終わった後にはどんなに取り繕っても殺した相手のことを…考えてしまう…その苦しみを少しでも柔らげるために織姫さんは自らの手を汚したのに…その織姫さんが自分のミスにより死に…余計に苦しんでしまった!』杉野は涙を流し、縛り付けられた手を動かし、騒いでいた。だが、鷹岡やメルは杉野の様子を笑ってみているだけであった。まだあんなこといっているまだあんな抵抗をしている。そんな二人の油断を狙っていたのだ!杉野は今まで暴れていた時に声を張り上げた時に自分を縛り付けている縄を傷つけ、解こうとしていたのだ!そして、今、二人の視線がそれた瞬間!
『ほいっ!』杉野は解いたロープを鷹岡に投げつけ、側にいたメルを突き飛ばし、さくらのもとに向かうため、玄関に走り向かう!
『な、す、杉野!このガキ!この俺から逃げられると思うなよ!』鷹岡はポケットから銃を取り出し、弾丸を込め、走りさろうとする杉野を背中めがけて撃った!
『そんなこったろうと思ったよ!』杉野はすぐさま体をかがめて弾丸を避け、体の向きを変えて鷹岡に走り向かった。
『ふん!ふん!』鷹岡は弾丸を何発も杉野めがけて狙うが、杉野は鷹岡以上の速度を持った部隊との戦闘を、殺せんせーを助けるための戦闘で経験していたため、弾丸を避けたりするのは簡単であり、鷹岡の背後をとるのも簡単であったようだ。
『なっ…ガキがあ!調子乗ってんじゃねぇぞ!』鷹岡は懐からナイフを取り出し、体を動かし背後に来た杉野を刺そうとしたが、杉野は鷹岡に腕を掴み、ナイフを取り上げ、鷹岡の首もとに軽くナイフを当てる。
『形勢逆転だな!鷹岡!お前に質問がある!斜大の父親は大神一郎さんだ、じゃあ母親は誰なんだ!』杉野は鷹岡の銃を取り上げ、脅した。
『仕方ないか…教えてやるよ…斜大の母親…その人物はシー・カプリス。メル・レゾンの親友でかつては一緒に巴里華撃団のオペレーターをしていたようだなあ。』鷹岡は軽く笑いメルは怒りながら、鷹岡と杉野を見た。
『メル・レゾンいやメル・クリエ!あんたは友人が自分の想い人と結婚して子供を産んだからこんなことやっているのか!ふざけんな!人の命をなんだと思っていやがる!』杉野は怒りをぶつける!
『杉野…もう一ついいこと教えてやるよ…こいつは…メル・クリエは元々大神一郎と結婚をするはずだったんだよ、だかなあこいつは子供を産めない体なんだよ…だから結婚を諦めた…だが大神一郎は大事な友人シー・カプリスと結婚して、斜大という息子までもうけて羨ましくて…嫉ましかったんだろうよ…』鷹岡は挑発しながら、メルを見た。
『愛そうとする努力はしなかったのかよ!大事な友人の息子だろ!』
『愛そうとしたわよ!でもねえ…どうしても…どうしても…その子を愛せなかったのよ!』メルは涙を流し持っていた自分の銃を杉野に向けた。
ー告知ー
カグラ『はーいみんなーカグラでーす。もうすぐ始まる新シリーズには最初のほうは私達は出ないんだけど〜スーパー戦隊や仮面ライダー、ウルトラマン、メタルヒーローやスーパーロボットのとある秘密がわかったりしまーす!あとの方で頑張りま〜す!お楽しみに〜次回はヒカリがいろいろと発表しちゃいま〜す!』