聞けなかった答え
太正十六年巴里
ーシャノワールー支配人室
そこには椅子に座ったグラン・マとドラえもんが話していた。
『で、ムッシュの死体は一時的に大帝國劇場跡のミカサ格納庫よりも地下深くに埋めたんだね。』
『はい。一時的にそこに埋めて置きます、はまぐりパックで腐敗しないようにしておきました、今回の戦いが終わってからしっかり墓に埋めてあげるのが一番いいと思うんです。それに…ずっとここに大神さんの死体があっては辛くなるだけだと思うんです。』ドラえもんはグラン・マと話をしていた。
『すまないね、ムッシュドラえもん、確かに彼女達が悲しむのはよくわかるんだよ、踊りにキレがなくなってるんだよ、彼女達は笑えてないんだよ心の中ではずっと泣いているんだよ、見ているこっちも辛くなるんだよ、特にエリカは深刻だね。客にも何かあったのかって苦情が来るぐらい酷いね、まあ、今は悲しいだけだろう。』ドラえもんは秘密道具で機嫌を良くする事は出来るのだが、あえて道具は使わなかった。
(キツイ選択かもしれないけど、乗り越えなくちゃいけないよ、頑張ってください、皆さん。)
ー屋根裏部屋ー
エリカは泣いていた。大神の死体を見て一週間ずっと1人でいる時は泣いていた。
(大神さん…)彼女は大神と別れた最後の日の事を思い出していた。
太正十五年
ー巴里ー
『エリカ君、帝都に帰る機関車が来るまでは君といたいんだ。』大神はエリカを最終日前日の夜にデートへと誘った。
『はい。この限られた時間は私とずっと一緒にいてください。…大神さん…あの…帝都に帰ったら私なんかの事は…きれいさっぱり忘れてください。あなたには織姫さんがいるんですから…』エリカは大神が自分よりも織姫に恋心を抱いていたのはわかっていた、この機会に大神に自分の事なんか忘れて欲しくかった……でも、この時間で私は大神さんときっぱり別れる気であった。
『エリカ君!』大神はエリカを両腕で強く抱きしめた。
『お、大神さん、あなたには織姫さんがいます!やめてください!私はあなたの事なんて!もう…もう…』
『エリカ君!すまない!俺はエリカ君と織姫君両方愛してしまった。どちらと結婚するか未だに悩んでいるんだ!だからこそ!君の事を副隊長に任命したんだ!だからこそ!こんなにも君と別れるのが…辛いんだ。』大神は強く抱きしめながら、目から涙を流していた。
『だから、帝都に帰ったら君か織姫君どちらかにプロポーズするか決める。もしかしたら、俺は織姫君を選ぶかもしれない…でも俺は君を選ぶかもしれない。こんな俺でも愛して待っていてくれないか。』
『大神さん…ありがとうございます!エリカ!待っています!だから巴里華撃団の事任せてください!』エリカは涙を拭き、笑顔で答えた。
『エリカ君…』
『大神さん…』
(大神さん……結局…答え……聞いて…いませんね…エリカ…巴里華撃団…副隊長…失格ですね…)エリカは大神との写真を手に取り、強く抱きしめた。
ブーッ!ブーッ!シャノワールに警報が鳴った。エリカは急いで、司令室へ向かった。
『巨大な3体の怪人がブルーメールさまの家の上空から現れました!敵の狙いはわかりませんが、既に家の一部が壊されています、怪我人は今の所いませんが!グリシーヌさんや花火さんは家の中に閉じ込めらています。迅速に救助を!』シーが詳しく状況を説明していた。
『今回の作戦の最重要目的はグリシーヌ達の救助だよ、怪人の足留めはロベリア、エリカ。救助はコクリコが担当するよ、エリカ、号令を出しな!』グラン・マがエリカを見た。
『……………』エリカは呆然と立っていた。
『エリカ!聞いているのかい!エリカ!』
『あ、はい、巴里華撃団!出撃せよ!』
『了解!』5人は光武F2に乗り込み、現場へ急いだ。
ー並行世界ー
『慈愛の戦士ウルトラマンコスモス、貴様の生っちょろい攻撃では私を倒す事は出来んぞ!』
『ほっほっほ!この世界も使えそうですね、バスコさんに会う前に彼に会っておきましょう。』眼鏡を掛けた謎の奇術師は不気味に笑う。
次回予告
花火『封鎖されたグリシーヌの家で私達を待ち構えていたのは私達が見た事がない禍々しい怪人であった。』
花火『次回 サクラ大戦4 海に散りし命 第二十九話 襲来5人の悪魔前編 崩壊!ブルーメール邸 愛のみはたのもとに。』
???『隊長が無能なら隊員も無能だなぁ』