ー昭和七年ーサクラ次元 15
ーコクリコの世界ー
ー7時30分ー
『…あ、あれ……ジロー、みんな……イチロー…そんなそんな……』なんとコクリコが死んでも時間の繰り返しは起こった。
『もしかして……死に方に…そうだ……ここから……』なんとコクリコはアパートから窓から身を投げ出した。
(これ……で……イチロー…皆を任せたよ……)朦朧とする意識の中コクリコは大神と子供の事を考えながら静かに瞳を閉じた。
『ママーー!』子供達は窓から外を見た、そこには……時間は繰り返す。
ー7時30分ー
『え、ど、どうして、どうして他のやり方で!』コクリコはアパートを飛び出した。
ー公園ー
『このロープを使えば…』
『この重りをつければ…』
『このナイフで首を……』コクリコは何度も何度も死んだ。公園の木で首をつったり、重りをつけて池に飛びこんだり、ナイフで腕を切ったりと何回も死んだ、だが何度も時間が繰り返した。
ー7時30分ー
『なんで!なんで繰り返すの!僕はイチローの願いのために死にたいのに!そうすれば僕の事を愛してくれる!裏切られない!大切に思ってくれる!どうやって死ねば……』
『コクリコ……』大神は起きていた。
『イチロー…………』
『コクリコ………すまない……見てたんだろ。』
『…………』
『実はあれは……』
『あれは……いったいどんな言い訳を思いついたの。』
『違う!俺の話を聞いてくれ!』
『僕よりもエリカを愛しているって事なんでしょ…自分で言ってたじゃないか!なんなの!僕があのマシンを動かしている原因だから!僕が皆を苦しめている!そんな迷惑なやつはいらないって事でしょ!』
『違う…あのマシンを作った蛮野が悪いんだ!』
『でも……僕は結果的に…蛮野の計画に協力している…僕も……巴里の平和を脅かす悪なんだよ!』
『違う!君は大神コクリコ!俺の奥さんで、7人の子供の母親だ!』
『だからこそ!僕が犠牲になるんだ!イチローだって昔パリシィとの戦いの時、いつも自分の命をかえりみず、戦ってたんでしょ!それと同じ事をするんだよ!イチローに僕を叱る権利があるとでも思ってるの!』
『確かに俺は自分の命をかえりみず戦っていた。だが、ある時気付いたんだ、自分の命も守れないやつが誰かを助けるなんておこがましすぎた。それを気付かせてくれたのは君なんだよ…コクリコ。』
『……イ、イチロー……』
『確かに俺は大神一郎としてエリカ君を愛している。だが、君も愛しているんだ、俺の前からいなくならないでくれ…死んでもいいなんて考えるな……例えそれで時間の繰り返しがなくなるよりも君がいるこの時間を繰り返す方が俺はいい!君はもう一人じゃないんだ……生きてくれ……この子達の為にも…俺のためにも……華撃団の隊長としては最低だが言わせてもらう………巴里の平和よりも家族が大事なんだ……頑張ろう……これからも……一緒に……』
『うん……ジロー、カナメ、サブロー、マニー、シロー、セレーナ、サラおいで…どんなに苦しくても頑張ろうね………一緒に…』家族で強く抱きあった。その温もりを忘れないように、もう離れないように。
ーシャノワールー
『何か引っかかるなあ?何故鵜には記憶が戻らないんだ?』一番記憶を喪失していたのは鵜で、何度も何度もとんかちで頭を叩いたたが、記憶は戻らなかった。
『はい…どうしてなんでしょう…』鵜の頭には幾つものタンコブができていた。
『手はまだある。そのブレスレットで隣の世界へ行ってきてくれないか、しかもエリカ君が殺される数分前に戻ってきてくれないか?確かめたい事があるんだ。』
『わかりました、行ってきます。』鵜は隣の世界へと移動した。
ちなみにマッハはドライブマッハサーガの後の設定です。