ー昭和七年ーサクラ次元18
ーコクリコの世界ー
ー水辺の橋ー
『メルさん…ここにいらしたんですね……』
『花火さん……色々と考えてました…私のせいで皆を苦しめている…私の愛した人の願いを妨げている…私が死ねばいいとか考えてました…あの人の役に立てるのなら…命なんて!』《パン!》花火はメルの頬を思いっきりひっぱたいた。
『花……火……さん…』
『あなたはわかっているはずです……そんな事をしても大神さんはまったく喜ばない…それどころか……あなたを死なせてしまったという後悔してしまうと……』
『それでも……それでも……私も巴里華撃団の一員です。それで死ねるなら私は本望です。』メルは涙を浮かべながら暗黒街へと向かっていった。
ー墓地ー
『そういやさあ、確かそのベルトを使うのって簡単じゃなかったよな、真田さくらあんたは一回死んだが、死の瞬間蛮野の手によって俺達の次元のある世界に行きオルフェノクになっただからこそ使えるはずだそのベルトが!』
『やっぱり全部お見通しってわけね、そうよ!私はこの新たな体とこのベルトを使って地獄の世界群の歴史を元に戻すため別次元へ行き松野カラ松を殺し、歴史を戻す!大神一郎だけを幸せになんてさせない!』【スタンディンバック】『変身!』【コンプリート】さくらはカイザへと変身した。
『黙れよ…てめえなんかに…蛮野の味方をするてめえなんかに一郎じいちゃんの幸せを壊させるかよ!てめえも残っていてるロイミュードも俺がつぶす!』【シグナルバイク!シグナル交換!マガール!シューター!】マッハは鵜に向かって撃つがカイザがそれを全てはじく。
(やっぱりまだもやもやする!なんだこの感情はよ!)剛はダチとの記憶を消されてしまっているようだ。
ーバー
『この毒薬を飲んであの人のために…』メルが毒薬を飲み込もうとした瞬間。
『だめだ!』大神がメルの持っていた毒薬を弾きとばし地面に毒薬が落ちる。
『返してください!私は私は死ぬんです!これは巴里華撃団の一員として死なせてください!』地面に溢れ落ちた毒薬にメルは手を伸ばそうとしたがその手を大神はがっしり掴んだ。
『メル君、君も巴里華撃団の使命を知っているはずだ。全ての人々の幸せを守る事それが巴里華撃団の使命だ、君も守るべき人々の一人だ。それに君は平和のためじゃなく、俺のためにやってくれているんだろ、ごめん!』大神はメルを強く抱きしめた。
『大神さ……ん…』
『多分隣の世界の俺は君のそんな所が好きで結婚したんだと思う…ごめん君や他人の気持ちも考えず勝手に結婚してしまって……今でも俺の事を愛してくれていたなんて。』
『当たり前…です…よ……私はあなたがあなたが幸せであれば良いって思ったんですよ…でも…でも……あなたに愛されたい!あなたの側にいたい!こんなわがまま許されませんよね……それでも!』
『自分のわがままに生きるのは人間として当たり前だ!俺もみんなの気持ちを考えずわがままでコクリコと結婚したんだから。』
『ぐすっ、ぐすっ…ひっく……』メルは大神の胸で泣いた!ただ泣いた!諦めきれぬ思いを涙とともに流すように。(俺が結婚したのは間違いだったのかもしれないな…)
『ムッシュ!大変だよ!シャノワールに怪獣が現れた!剛や鵜もいない、すぐに戻ってきな!』
『わかりました!メル君、大丈夫だ、今度こそ俺達は勝つ!未来を取り替えして見せる。』
『はい……』二人は見つめ合い唇を重ねシャノワールへと走って行った。