今回も改変&妄想たっぷりの話となっております。
蘇った力を使い、その姿を巨大な鯨に変じさせたサウロンは夜の闇夜を溶かした海中を進んでいた
(・・・間違いない、嘗ての・・・古の御代の如く、我の力が溢れるのを感じる。)
神代の時代、サウロンはかの初代冥王モルゴスの副官として仕え
その主の数々の悪しき企み全てに関わり、最強にして右に出るものは無かったと言われています
その全盛期の頃の諸力が、懐かしい感覚が再び蘇ったことを彼は感じていました
(我は滅びた・・・仮想に過ぎぬが一度滅びたことにより
西方の忌まわしき呪いが解かれたという事か?)
第二期の末期、海上に栄えた王国ヌーメノールが西方の怒りを買い海中に没した時
当時の王を操り影の権力者として君臨していた彼もそれに巻き込まれました
死すべき魂の持ち主ではない彼は災厄を生き延びましたが その際に様々な力は失われ
姿形も身の毛のよだつ恐ろしいものに変わり果てました
しかし、長きに渡り彼を苦しめていた呪いの痛みは消え
それ以前の力が蘇ったことを確かに感じていました
(随分進んだな、海上に出てみるとしよう)
海上へ浮上し、満月と満天の星が輝く夜空を見上げました
(我の以前いた
彼はこの世界の気の流れを読み、前世の
(嘗て聞いたことがある、御伽噺の域を出ないが・・もう一つの
全ての初まりの頃、
叛逆者
その際に生じた亀裂により創られた、もう一つの
その創られしもう一つの
遥か昔に聞いた話を思い出していると背後に何者かの気配を感じました
振り向き後方を見やると、そこには流木に捕まり力なく漂う小さい人影がありました
彼はそれにまだ生命の鼓動を感じると、側に寄り確認する事にしました
(・・・子供の様だな、しかも女子・・・・だがこの肌の色と鉄と火薬の気配・・・人の子では無いようだな)
只の人の子なら運命に見捨てられし哀れな者として
例えそれが子供であろうと関わる気はありませんでした
しかし人ならざる青白い肌と何よりこの存在より感じる鉄や火薬の気配が冥王の関心を買いました
彼は鯨の姿から人間の姿に変じると漂流していた小さい女の子を抱き上げ
その全てを見通す御目で見つめました
(鉄の軍船の類に低級の霊が宿った存在のようだな・・・成程、これは面白い)
幼き子供の正体を見抜き、尚且つ霊を宿した珍しい存在との出会いに彼は好奇心を擽られました
流石の彼の御目でも、それが“深海棲艦”とよばれ
全人類より恐れ蛇蝎の如く憎まれる存在である事までは知り得ませんでしたが
それが幼い子供には似つかわしくない無残な傷を至る所に作り
浅い息を繰り返し生命の鼓動が弱まっているのを知りました
(生命はあるが、かなり衰弱している このまま捨て置けば遠からず死ぬ・・・良かろう)
彼は念じると右手に美しき細工の施された槌を出現させました
その槌を左手に抱える子供に振り下ろそうとした時、背後に別の気配を感じました
「ソノ コ ヲ 放シナサイ!!!」
という訳で、第2話でございます 短くて申し訳ありませんm(_ _)m
サウロン様が出会った子供と背後に現れた存在は恐らく皆様なら察しがつくと思います
色々と気に喰わない所もあると思いますが、何卒ご容赦願います・・。
次回の更新も来週中に出来ればいいなぁ・・・(^_^;)