ワールドトリガー 一条隊隊長のニセコイ事情 作:ガンプラビルダー
キョーコ先生「いいか?今から班ごとに分かれてカレー作りだ。しっかりとやれよ。」
「「「「はい!!!」」」」
林間学校最初のイベントは班のみんなでカレーを作ることだ。
カレーといえば半年くらい前、玉狛支部にお泊まり会を開いたときレイジさんからつくり方を教わったからな。
一条「小野寺と宮本と鶫は薪を運んでくれ。集ととりまるは具材の調達、桐崎は近くの水道でお湯を運んできてくれ。」
班長である俺は班員の奴らに指示を出す。
ボーダーでは隊長として活動をしている為こういう指揮には慣れている。
俺は迅さんの言葉を思い出して桐崎に防犯ブザーとホイッスルを渡した。
一条「桐崎、お前は念のためこれを持ってけ。」
迅さんのサイドエフェクトじゃいつ桐崎が行方不明になるのかわからないからな。
千棘「別にいらないわよ。私のことをあんまり子供扱いしないでくれる。」プイッ
だが桐崎は子供扱いされていると思い込み機嫌を悪くしてしまった。
クソ!!それにしてもなんだよあの態度は頭にきてしまうぜ。
千棘(全くあいつはホント心配性なんだから……それにしても10年前に私を守ってくれた男の子もこんな心配性だったのかしら……)
桐崎は絵日記に書いていた男の子のことを考えていたのだった。
烏丸「一条、具材を運んできたぞ。」
集「そして包丁ももらってきたぞ。」
一条「わかった。じゃあとりまると集は野菜を切ってくれ。俺は肉を切るから。」
集と烏丸「「わかった。」」
具材と包丁が来た為俺たちは具材のカットに取り掛かる。するとお湯を運びながら桐崎が戻ってきた。
千棘「モヤシ、お湯持ってきたわよ。」
一条「わかった。俺の方に持ってきてくれ。」
桐崎はそのまま歩いてお湯を渡そうとしたが転んでしまい、俺の方にお湯が溢れてしまった。
一条「熱っ!!!……ったく気をつけろよ……」
俺が濡れた髪の毛を上に上げると桐崎はきょとんとした顔で見てきて俺も桐崎の胸につけていた鍵に目がいった。
千棘「ねぇあんた、そのおでこの傷跡どうしたの?」
一条「ああ。これか?小さい頃動物にひっかかれたみたいなんだが理由がよくわからないんだよ。」
千棘(ウソウソウソ!!!!そんなはずはないあのモヤシ男が約束の男の子だなんて……)
桐崎はその傷跡をみてかなり動揺していた。すると、小野寺達が薪を運びながら戻ってきた。
小野寺「ねぇ一条君。薪を運んできたけどこの薪はどうすればいい?」
一条「じゃあそこに置いてくれ。女子四人で火をつけてくれ。調理の方は俺たちがやるから。」
集「俺たちが特別美味しいカレーを作ってあげるからね。」
おいおい!集の奴、ハードル上げてんじゃねぇよ。
小野寺「じゃあ楽しみにしているよ。」
小野寺は笑顔でこっちを見つめてきた。これは期待に応えないと小野寺をがっかりさせてしまうぞ。まぁレイジさんから教わった通りにやれば大丈夫だと思うがな。
一条「じゃああいつらの笑顔の為に最高のカレーを作るぞ!!」
集と烏丸「「おう!!!」」
俺と集ととりまるはレイジさんの調理通りにカレーを作ったのであった。小野寺達四人はそのカレーを口の中に入れる。
すると小野寺が満面の笑みで真っ先にこう言った。
小野寺「すごく美味しいよ。」
うおおおおおお!!!!よかった!!!!
小野寺から美味しいて言われるとスゲェ嬉しい。
るり「やるじゃないの3人とも。」
鶫「私が思ってたよりは美味しいみたいだな。」
千棘「ねぇダーリン。おかわり頂戴。」
鶫や宮本からも好評で桐崎はおかわりを要求するほどだ。てか桐崎の奴もう食ったのかよ。どんだけ食欲旺盛なんだ。
すると俺たちのもとにに諏訪隊の笹森 日佐人(ささもり ひさと)と荒船隊の半崎 義人(はんざき よしと)それに嵐山隊の時枝 充(ときえだ みつる)がやってきた。
時枝「一条君、俺達にもカレーを一口分けてくれないかな?」
半崎「レイジさんから教わったレシピなら美味しいと思ってな。」
笹森「頼む一条。お願いだ。」
笹森は手を合わせて俺に頼み込んでいる。ここまで言われると放ってけないな。
一条「ほらよ。食え。」
俺はスプーンを渡して自分のカレーをこいつらに食べさせてやった。
半崎「うめぇ!!やっぱりレイジさんのレシピのカレーはうまいな。」
一条「それはどうも。」
てか俺たちが作ったカレーは褒めてくれないのかよ?レイジさんのレシピだけを褒められるとだんだん悲しくなってくる。
時枝「みんな、一条君達のカレー、ものすごく美味しいよ。」
「えっ?マジで?」
「ねぇ私たちにも頂戴よ。」ガヤガヤ……
千棘「私にも頂戴よ!!」
時枝が余計なことを言ったせいで俺たちの前に多くの人が集まってきた。
けど俺たちが作ったカレーは他の奴らからも好評で沢山作ったのにすぐになくなってしまった。
キョーコ先生「カレー作りは楽しかったか?それじゃあ各自荷物を自分たちの部屋に置いとけよ。あと烏丸、お前あてに電話が来ていた。」
烏丸「わかりました。すまんなみんな。そういうことだからまたあとで。」
とりまるはそう言って俺たちの元から去っていった。
バスのときも迅さんとLINEしてたし一体何してんだあいつは?……
カレー作りが終わり俺たちは班のメンバーを連れて宿泊施設へと移動した。小野寺達と一緒の部屋となるとなんかドキドキする。
一条「ヘェ〜、ここが俺たちが泊まる部屋か。」
小野寺「思ってたより広いね。」
集「そういうところこの学校はいいよな。それに女子と一緒に寝れるなんて最高すぎるだろ!!」
集は女子と一緒に寝れるということで興奮している。何か変なことを企んでなければいいが。
ていうよりも小野寺達と一緒に寝るとか考えてみたらスゲェよな。
るり「ところで舞子君はベランダで寝る?それとも玄関?」
集「あれぇ!?部屋で寝ちゃダメなの!?」
集の発言に対し、宮本は冷たい態度を集にしてきたのであった。
小野寺「ねぇそういえばここの旅館温泉あるみたいだよ。みんなで入ろうよ。」
千棘「えっ?本当!?私一度温泉入ってみたかったんだよ。楽しみだな〜!」
鶫「私、みんなとお風呂なんて初めてで……」
それにしても、とりまるの電話の相手が気になるな……まぁいいか。
集「なぁ、俺トランプ持ってきたからみんなでババ抜きやろうぜ!」
集はリュックの中から賢い犬リリエンタールのトランプを取り出し俺たちに見せてきた。
集「普通にやっても面白くねぇし、負けたら罰ゲームってのはどうよ?」
罰ゲーム?こいつのことだからやらしい罰ゲームじゃねぇのか?
集「負けた人は自分のスリーサイズ……すみません嘘です。」
(まぁ俺のサイドエフェクトで丸わかりだけどな。)
集の発言に対して宮本は無表情のまま集の肩を叩いた。
集「じゃあ今日の下着の色……自分のセクシャルポイント………体を洗うときまずどこから………」
集はふざけた発言を連発し、その度に宮本にボコボコにされた。これ以上ボコったらマジでこいつ死にそうだ。
集「は……初恋のエピソードはどう?………」
るり「……まぁそのくらいなら……」
「「「「ええええええええ!!!???」」」」
一条(集の奴、俺の初恋っていえば小野寺のことかもしれねぇのに…)
小野寺(どうしよう!?わたしの初恋って言ったらた…多分……)
鶫(何を考えてるのだわたしは?別に初恋などしてないし……してないし!!!)
千棘(こ…これは……)
((((絶対に負けられない!!!!!))))
俺と小野寺と桐崎と鶫はそう決意を固め、ババ抜きが始まったのであった。
ガクガクガク………
桐崎は緊張してるのかガクガクに震えていた。
一条「おい、大丈夫か桐崎?動揺しまくりだぞ。」
千棘「はっ!?な…何が!?全然……平気なんですけど……」
一条「そ…そうか。」
いかん。自分の方に集中しないと。
るり「はい次は小咲の番ね。」
小野寺の番になり宮本のカードを取り出す。すると絶望しきった顔をしたのであった。
一条(分かりやす!今のジョーカーだ。顔で丸わかりだろ。)
小野寺「は…はい………次……一条君の番だよ……」
俺の番になり、動揺している小野寺の手札を取ろうとした。
すると、小野寺は希望に満ちた顔をした。隣のカードを取ろうとすると、絶望しきった顔をするのであった。
うん。隣のカードがジョーカーだ。
けどこの顔をされてジョーカーじゃないカードを取るのは申し訳ない。そう思った俺はあえてジョーカーを取るのであった。
一条「ほい、次は桐崎……ってお前なんだよその顔……」
桐崎は攻撃するような目でこっちを見つめてくる。そしておれの手札からジョーカーを取るとあからさまな顔をしてきた。
こいつら……ひょっとしてわざとやってるんじゃないのか?
一条「おい、お前らとりまるや宮本を見習ってポーカーフェイスしろよ。」
千棘「そ…そうね……」
(ポーカーフェイスってどうやるの?)
小野寺(うぅ…どうしてもジョーカーを取ると顔に出ちゃうよ……)
鶫(落ち着け私……ポーカーフェイスくらいできなくてはお嬢を守ることは出来んぞ!)
3人はポーカーフェイスを試みるも全くできておらず俺も小野寺が持つジョーカーを取ってしまい俺と桐崎の一騎打ちになった。
集「よっ!カップル対決!!ヒューヒュー!!」
小野寺と鶫((危なかった……))
千棘「ま…負けないからねダーリン!!」
桐崎はそう言って俺の手札からジョーカーを抜き出す。そしてあからさまな顔を俺に見せる。
けど俺だって負けられないんだ。そう思っていたが桐崎は悲しそうな顔をしていた。
……クソッ!これで勝ってもなんか腑に落ちないし、初恋のエピソードくらい話してもいいか。そう思った時だった。
キョーコ先生「コラーーー!!集合時間はとっくに過ぎてるぞ!!!」
集「やべっ!!行こうぜみんな。」
みんなが部屋から出た時俺は桐崎の肩を叩いてこう言った。
一条「よかったな。」
千棘「う…うん……」
桐崎はホッとして体の力を完全に抜いたのであった。こうして罰ゲームをかけたトランプは終わったのであった。
一方、俺たちの前から去っていったとりまるは旅館の方で電話をてにとったのであった。
迅「烏丸、縄の方は持ってきたか?」
烏丸「はい。何かあってもいいように切れにくい縄を持ってきました。」
迅「お前がやってくれないと一条少年と千棘ちゃんが誤解されて一生恥を書くかもしれないからな。」
烏丸「迅さんのサイドエフェクトは本当に悪い未来が出るんですね。」
迅「そう言うなよ。とにかくお前に銀髪眼鏡男の始末は任せた。頼んだぞ!」
迅さんはとりまるに依頼をして電話を切った。
続く
いかがでしたか?今週の千棘はなんかめんどくさかったですよね?
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