ワールドトリガー 一条隊隊長のニセコイ事情 作:ガンプラビルダー
万里花の学校初登場の日、千棘と鶫のダブル攻撃をくらい散々な目にあったぜ……
その日の放課後、俺は作戦室で集と千尋と一緒に1週間後に迫っているB級ランク戦に備えて作戦を練っていた。
前回のB級ランク戦ではしっかりと作戦を立てられなかったのが課題になったため今回はしっかりと練らないとな。
米屋「ようイチ!今時間空いてるだろ?」
そんな中、作戦室に米屋さんが元気よくやってきた。
て言うか見ててわかんねぇのかよ?
米屋「もし空いているならさ、勝負しないか?俺、今戦いたくってうずうずしてんだ!!」
やっぱりな……米屋さんがわざわざここに来てまでいうことは一つしかないだろう……
けど、今はランク戦の対策の方をしとかないといけないからな……すると、
集「いいじゃないか。米屋さんの相手になってやればいいじゃん。」
千尋「そうですよ。A級の隊員と実戦してみるのもランク戦の参考になると思いますよ。」
確かにな。考えてるだけよりも実際に戦ってみて自分の課題を見つけることもできるしな。
一条「………仕方がありませんね。俺が相手になってあげますよ。」
米屋「っしゃあ!!じゃあさ、舞子と千尋ちゃんも一緒に来てくれよ!俺さお前らとタッグバトルをしてぇんだよ!」
タッグバトルか……こりゃいい実戦になりそうだな。
てなわけで俺たち三人は米屋さんと一緒にランク戦ブースへと向かった。
米屋「悪い秀次遅くなった。」
三輪「遅いぞ陽介!どんくらい俺を待たせてんだ?」
腕を組みながらランク戦ブースで待っていたのは三輪隊の隊長三輪 秀次(みわ しゅうじ)さんだ。
三輪さんは四年前の近界民の襲撃でお姉さんを失い、ボーダー隊員の中で最も近界民を憎んでいる。
一条「珍しいですね。三輪さんが他の隊員とタッグバトルをやるなんて。」
三輪「別に……陽介との賭けに負けてタッグバトルのペアになっただけだ。」
三輪さんはそっけない態度でそう返答した。
少し嫌な感じはするが、三輪さんは他の隊員と
集「ところで米屋先輩は三輪先輩とどんな賭けをやったんですか?」
米屋「ふっふっふっ。この間、前期中間テストがあったのはイチと舞子なら知ってるだろ?」
ああ。確かにあったな。俺も得意な教科は結構取れたが苦手な教科はギリギリ赤点だったな……
三輪「俺は陽介にテストで赤点が5つ以上とらなかったらタッグバトルのペアになってやるって言ってやったんだ。」
米屋「テスト勉強という地獄を乗り越えた結果俺は赤点を4つに抑えることができたんだ!!!」
おおーー!!米屋さんが赤点を五つ以上取らなかったなんて去年よりも成長してるぞ!!
三輪「喜んでる場合じゃないぞ!!お前は数学は16点しか取れなかったんだからな。」
16点!?
三輪「勝負が終わったらすぐに勉強に取り掛かるからな!」
千尋「そういうことなら
米屋「ちょっと待ってくれよ千尋ちゃん!俺、お前たちともう少しお話ししてたいのに……」
千尋「米屋さんには早く勉強させないといけませんからね。」
うわぁ……千尋のやつ結構容赦ねぇんだな………
まぁいいや。バトルフィールドを設定した後俺たち四人はバトルブースの中へ入った。
三輪「一条、お前らはまだB級だ。ハンデとして俺たちはバックワームを使わない。あとオペレーターとの通信を可能にしてやる。」
おいおい、いいのかよ?
バックワームを使うのと使わないのじゃ戦況は大分違う。
結構なハンデをつけてもらったしこりゃ負けられない試合だな。
一条「ありがとうございます。けど、この試合で勝ってハンデをつけたことを後悔させますよ!」
三輪「ふん!やって見れるのならやってみるんだな!」
俺と三輪さんも二人に続いてバトルブースへと入った。
「2VS2、ランク戦開始!!」
電子音の合図とともに俺たち仮想フィールドへ転送された。
フィールドの天候は雨が降っていてしかも転送された場所はランダムであるため、三輪さんと米屋さんはもちろん、仲間の集の場所もわからない。
とりあえず、俺は千尋に通信をつないだ。
一条「千尋!今から俺にフィールド全体のマップを送ってくれ。」
千尋「わかりました。只今隊長にマップを転送します。」
千尋から転送されたマップを見てみると集が転送された場所の近くに米屋さんがいるのがわかった。
俺はそのことを知らせるためすぐさま集に通信回路をつないだ。
一条「聞こえるか集?俺が今からお前がいる場所向かうから、もし二人が攻撃してきたらカメレオンを使って待っていてくれ。」
集「了解!」
今俺がいるところをから集がいる場所までは結構距離がある。
俺はすぐさまバックワームをつけ、グラスホッパーを使って集のところへ向かった。
その様子を米屋さんに見られてしまったのだ。
米屋「なぁ秀次、イチのことを見つけたんだが奇襲を仕掛けていいか?」
三輪「バカ!寄せ!!俺も今舞子を見かけた。お前は俺が今から伝える場所へ向かえ!」
米屋「はいよ。」
米屋さんも三輪さんが示した座標地点へ向かった。そしてそのまま三輪さんと合流できた。
三輪「陽介、お前も舞子の姿は見えたか?」
米屋「ああ。しっかりと見えるぜ!」
三輪「なら、俺が銃であいつに威嚇する。お前は俺が合図した後舞子に奇襲しろ!」
米屋「うっしゃあ!!テンション上がるぜ!!」
三輪「あんまりテンションあげんなよ。」
三輪さんは早速ハンドガンに弾丸をセットして集に向けて発砲した。
集はレイガストを使って弾を防ぎカメレオンで姿を消し逃げるのであった。だが、
三輪「陽介!!俺と反対方向から奇襲をしかけろ!!!」
米屋「行くぜーーー!!!」
集が逃げた方向からは米屋さんが槍を集の心臓目掛けついた。
集は辛うじて米屋さんの攻撃をかわしたものの脇腹にダメージを負ってしまった。
米屋「やっぱ一撃でトドメを刺すのは難しかったか………」
集「当然ですよ!なんせ米屋さんとは何度も何度もランク戦をやってますからね。」
米屋「へっ!その生意気な口、止めさせるぜ!!」
米屋さんは集の挑発に乗り、槍を連続して集に向けた。
集は米屋さんが槍で突くのと同時にシールドを発生させ攻撃を防ぐも三輪さんも孤月を使って攻撃してくるためなかなか攻撃できない。
このままじゃやられると思った集は俺のところに通信をつないだ。
集「おい楽!今どこにいるんだ!?こっちは二人を相手にしてんだ。」
一条「今向かってるからあんま急がせんなよ!!それよりもお前にやってもらいたいことがある。」
集「なんだよ?」
一条「俺が来るまで地面に小さくメテオラをセットしてトラップを作ってくれ。ただし、二人には気づかれないようにするんだぞ。」
集「わかったよ。ここは隊長を信じてやってみるぞ!!」
一条「千尋は集が仕掛けたメテオラに目印をつけてくれ。」
千尋「了解!」
俺はマップで集が設置しはじめたメテオラの場所を確認した後、さっきよりもスピードをあげながら集のところへ向かった。
そして集も俺の指示通り二人の攻撃を避けつつメテオラを仕掛けはじめた。
水溜りの音で集の動きはわかっているものの、集はシールドを上手く使って攻撃をガードしているのだ。
すると、集に攻撃が防がれ続けている米屋さんは段々イライラしはじめた。
米屋「あーーー!!くそっ!!舞子の奴ちょこまかと防ぎやがって!!」
三輪「落ち着け!俺は銃を持っている。だからあいつの動きは俺が止める!」
三輪さんは銃の弾丸を変え、再び集に向けて発砲した。
集はシールドで弾を防ごうとしたが三輪さん放った弾丸はシールドを貫き集の腹部に錘らしきものが飛び出てきた。
集「うわっ!何だこれ!?重っ!!」
三輪さんさっき撃ったのはアステロイドではなくレッドバレットという鉛弾であったのだ。
これはシールドで防御しても貫いて命中した場所に鉛を発生させる上級者向けのトリガーだ。
米屋「ナイスだ秀次!さぁ覚悟しろよ舞子!!!」
米屋さんが槍を構え集にトドメを刺そうとしたその時だ。
一条「させるかーーー!!!!」
三人が戦っているのを発見した俺は孤月を握り米屋さんがいる上空から切り掛かった。
米屋さんは俺の攻撃を左方向に避けたがその方向にはさっき集が仕掛けたメテオラがあった。
米屋「何!?」
メテオラの爆発で米屋さんは動けなくなり俺はその隙をみて孤月をつかって米屋さんの首を切り落とした。
「トリオン体活動限界……ベイルアウト」
トリオンが全てなくなり米屋さんはそのままベイルアウトした。
今のうちに集も全方位にシールド張って三輪さんに攻撃されないようにした。
これで2対1になりこっちが有利になったと言いたいところだが相手はA級でもかなりの実力を持つ三輪さんだ。
しかも集は腹部にレッドバレットを3発も撃ち抜かれているから動けない。
レッドバレットは切り落とすこともできないしこの様子だと集は近接戦はできそうにないな。
一条「おい集、お前弾丸は今撃てるか?」
集「ああ。アステロイドとメテオラならなんとか撃てる。」
一条「そうか。ならお前は俺が指示したらアステロイドを発射しろ。合図をするまではそのままシールドを張ってろよ!!」
集「わかった!」
一条「千尋、集がセットしたメテオラの数は?」
千尋「はい。先ほど隊長がひとつを爆発させた為残るメテオラは3つです。」
なるほどな……これならまだ三輪さんに勝てる可能性がまだあるな……
と思っていると、三輪さんは自由に動ける俺に向けて銃を発砲した。
弾の速さからするにおそらくレッドバレットを撃っているんだな。
俺はグラスホッパーを使ってレッドバレットをかわしつつすぐさま三輪さんの後ろに回り込んだ。
グラスホッパーなら地面を踏まずに移動できるから水溜りの音でどこにいるか気づかれないから便利だ。
一条「もらいましたよ!!」
俺は孤月を振り下ろし攻撃するも、三輪さんの孤月に太刀打ちされた。
三輪「甘いな……」
三輪さんはそのままレッドバレットを放ち俺の右足に命中した。
三輪さんは孤月を握り縦に大きく振り下ろした。
そんな中俺は三輪さんに真下にグラスホッパーを設置してそのまま踏ませた。
一条「今だ集!メテオラを三輪さんに!!」
集「なら行くぞー!メテオラ!!」
集は上空へ飛んだ三輪さんに向けてメテオラを発射した。
だが、三輪さんはいち早く気づきシールドでガードし俺に向けて孤月を振り下ろした。
一条「ぐはっ!!」
三輪さんの攻撃を喰らった俺は胸部に切り傷がつきそこからトリオンが露出しだした。
まずいぞ……さっきの攻撃聴くと思ってたんだが、効かないとなると戦況はかなり不利になった。
そんな時、俺の後方に集が仕掛けたメテオラがあるのを見つけた。
こうなったら集の力も借りて一か八かでやってみるしかないな。
三輪「これで終わりだ一条。」
三輪さんがトドメを刺そうとしてる中、俺はサイドエフェクトを使い三輪さんの後ろに回り込んだ。
そしてシールドモードのレイガストを握りスラスターで三輪さんをメテオラがある場所まで押し込んだ。
三輪「お前……まさかメテオラに触れて自爆するつもりか?だが、
三輪さんはそう言って俺の顔面に孤月を刺した。けど、俺はひるむことなく突っ込んだ。
一条「ハウンド!!!」
俺は三輪さんにゼロ距離でハウンドを放ち、それと同時に三輪さんの後ろにあるメテオラも爆発した。
三輪さんはハウンドとメテオラのダメージでトリオンが露出し戦闘不能になった。
しかし、俺も露出したトリオンが全部なくなり戦闘不能となった。
「トリオン体活動限界、ベイルアウト!」
俺と三輪さんは電子アナウンスと共にベイルアウトをした。
俺が撃破したのは二人、そして集がフィールドに残っている為俺たちは3ポイントをゲットできた。
「勝者、一条 楽、舞子 集ペア!!」
一条「よっしゃあ!!勝ったぞ!!!」
集「やったな楽!!」
俺たちは
米屋「あーーー!!くそっ!!奈良坂と古寺がいれば勝てたのに!!もう1回やろうぜ!!」
三輪「お前は勉強があるんだろ?」
千尋「そうですよ米屋さん。まさか私がさっき言ったこと忘れてませんよね………」ゴゴゴゴゴ……
千尋は米屋さんに笑顔を浮かべているものの後ろから何かしらオーラが流れていた。
米屋「はい……忘れてません……」
千尋に恐れを感じた米屋さんは三輪さんに連れてかれたのだ。そして俺たちの前から去っていく時三輪さんはこういった。
三輪「おい一条………せいぜい頑張れよランク戦……」
怖い目つきではあったものの俺からは三輪さんの暖かさが見えた気がした。
………ありがとうございます三輪さん。今回のランク戦で必ずA級に昇格しますよ俺たち!!
一条「さてと、実戦もしたし作戦を立て直すぞ!!」
集「そうだな。」
俺たちは三人一緒に作戦室へ戻っていった。
続く
いかがでしたか?今週のニセコイはるりちゃんが告白しましたね。
ヒュースがボーダーに入れるのかどうかも気になりますね。
マリーとのデートまで書き終えひと段落ついたらB級ランク戦編に突入するつもりです。
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