ワールドトリガー 一条隊隊長のニセコイ事情   作:ガンプラビルダー

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サブタイの通り今回はあの子が初登場します。多分今年の投稿は最後になるかも。


ポーラ マッコイ① 白と黒の因縁

 

夜の警戒区域で防衛任務を行なっているボーダー隊員と門から現れる近界民が戦っている中ビルの屋上で一人の少女が佇んでいた。

 

 

「ジャパン……平和すぎてあくびがでそうだわ。会いに来たわよブラックタイガー。そして、今度こそお前を………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

キーンコーンカーンコーン……

 

放課後、俺は校舎から出て行こうとした鶫の後ろから声をかけた。

 

一条「おーい鶫。千棘が今日は先に帰ってていいってさ。あいつ、日直の仕事があるみたいでさ。」

 

鶫「貴様はお嬢と一緒に帰らなくていいのか?」

 

一条「俺も先に帰っていいって言われたからな。今日は防衛任務もないから折角だし一緒に帰らないか?」

 

鶫「なっ……誰が貴様なんかと……」

 

とは口では言うものの鶫は少しだけ嬉しく思っていた。

 

彼女はそのことを気付かれぬようそっぽを向いてこう言った。

 

鶫「………まぁどうしてもと言うのなら私は別に構わないが……」

 

一条「なんだよ、素直じゃねえな。まぁそう言うところも可愛いけどな。」

 

鶫「なっ……私は可愛くなんてない!」

 

可愛いと言われたことに照れてしまった鶫は顔を真っ赤にした。

 

俺たちが話をしながら校門から出ようとした時、鶫は微かに聞こえた銃口を向ける音を聞き取った。

 

 

鶫「一条 楽!そこから離れろ!!」

 

一条「えっ?」

 

その直後、俺がいた場所に向かって銃弾が飛んできた。

 

鶫の言葉を聞いたことにより俺はなんとか弾丸を避けることができがもしあの言葉がなかったら今頃弾丸が俺の身体に命中していたに違いない。

 

彼女はすぐに袖に装備している拳銃を銃声がした場所へ放った。

 

すると鶫の目の前に二丁の銃を持った白髪の少女が接近した。

 

 

「会いたかったわよブラックタイガー。一年ぶりね。」

 

鶫「なぜ貴様がここに?………」

 

「あんたとは話したいことがたくさんあってね!!」

 

少女が再び銃弾を発射したと同時に鶫も銃弾を放ち激しい銃弾戦が始まった。

 

ここは学校の敷地であるため近くにいた生徒たちはパニックになりながら逃げて行った。

 

このまま長期戦に持ち込めば誰かが巻き添えを喰らうかもしれない。

 

一条「こらー!!お前らなんちゅーもんぶっ放してるんだ!?とにかくストーープ!!!」

 

俺は二人を止めるため激しい銃弾戦をしている中を突っ込んだ。

 

鶫「あっ……」

 

二人を止めるのはやはり無謀であり俺は鶫と少女の豪快な蹴りを喰らってそのまま意識を失ってしまったのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その後、意識を取り戻した俺は鶫が任務の時に使っているというアパートで治療を受けていた。

 

一条「イテテ……」

 

鶫「馬鹿か貴様は!?運が良かったから軽い怪我で済んだものの下手をすれば死んでいたのだぞ!!」

 

一条「仕方ねえだろ。他に戦闘を止める方法がなかったんだから。」

 

トリガーを使って使って武力行使する手もあるがそれをやってしまうとボーダーの規律違反になってしまうからな……

 

一条「ありがとな。手当てしてくれて。」

 

鶫「ふん!貴様に借りを作りたくないだけだ!」

 

俺が鶫の部屋のあたりを見回していると白髪の少女は咳払いを二、三度した。

 

「…………それで、これは一体どういうことかしら?なぜお前の命を狙った私が家に上がってもらった挙句、お茶まで出されている訳?……"ブラックタイガー”……」

 

鶫「何を言っているのだ?話がしたいと言ったのは貴様の方だろ?」

 

「そういうことじゃなくて!!」

 

一条「ブラックタイガー?お前随分美味そうな名前で呼ばれているんだな。」

 

ブラックタイガーなんてエビの品種の名前だぞ。一体誰が最初にそう呼んだんだ?

 

「あんた何も知らないようね。ブラックタイガーって言うのはその女の裏社会での通り名よ。」

 

一条「そう言うあんたもヒットマンなのか?」

 

「ええそうよ。裏ではそこそこ名の知れた腕利きなの。ビーハイブのホワイトファングと言えば……」

 

鶫「彼女はポーラ マッコイ。私の仕事仲間だ。」

 

ポーラ「ポーラって呼ぶな!!カッコよくないから嫌なの!!」

 

ポーラがカッコつけて自己紹介しているところに鶫は割り込んできた。

 

実際ホワイトファングなんかよりポーラの方がいいと思うんだけどな。

 

ポーラ「私が日本に来たのはあんたとの決着をつけに来たのよ。あの時トップから引きずり落とされてからというもの私はあなたを目標にしてきた。でも今は失望している。この数日あなたの事を監視させて貰ったけど、緩んだ表情、緩んだ空気!のうのうと堕落した毎日を送る。まるでどこにでもいる普通の娘のよう……」

 

鶫「それは、今の私の任務がお嬢の警護だから……」

 

ポーラ「……本当にそれだけかしら?今のあんたにはあの頃の鋭さが全くない!まさに牙をもがれた虎だわ!!なにかあったの?まさか男でもできて平和ボケしたのかしら?例えばこの男とか……」

 

鶫「それは断じてない!!」

 

ポーラ「あっ……そう?なんかゴメン。」

 

鶫は鋭い眼差しをポーラに見せ真っ向から否定した。

 

ポーラ「なんにせよ、あんたにそう腑抜けてもらっては困るのよ!あの頃のあんたを超えなければならないのに……」

 

鶫「どうして私にそんなに固執する?目指すべき人物なら上に他に幾らでもいるだろう?」

 

鶫の一言によってポーラは唖然とした表情を見せながら驚いた。

 

ポーラ「………あんた、忘れたとは言わせないわよ!!あれは忘れもしない……私があんたと初めてチームを組んだ時のこと……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ポーラside

 

今から数年前、私はビーハイブに拾われヒットマンとして働くことになった。

 

初めての任務の時、クロード様から紹介されたのがイケメン顔のブラックタイガーだった。

 

ボーダー「私はボーダー。あなたがブラックタイガーでしょ?よろしくね。」

 

私は手を差し出して握手を交わそうとした。すると次の瞬間、ブラックタイガーはとんでもないことを私に告げるのであった。

 

鶫「貴様、男なのか?全く胸がないが……」

 

その言葉は当時貧乳であることを気にしていた私にとって信じがたい言葉だった。以来私はブラックタイガーよりも胸を大きくしてやると決意を固めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一条side

 

ポーラ「テメェに言われたかねぇんだよ!!何さ!あんたこそ男みたいな顔しちゃってさ!!初対面でそんなこというか!普通!?」

 

胸がないことを気にしているポーラは座り込んで大粒の涙を流した。

 

ポーラ「それ以来何度も任務を共にしてきたけど、美味しいところは全部持っていかれて………とにかく、私はあんたを許さないって決めたの!いずれ必ずギャフンと!!」

 

ポーラが鶫に向けてビシッと指を指すと彼女の巨乳にポヨンと当たった。だがポーラはその現実を受け入れられずにいた。

 

ポーラ「くぅ……これで勝ったと思うなよ!!」

 

鶫「号泣!?」

 

ポーラの号泣っぷりに俺と鶫は黙って見ているしかなかった。

 

ポーラ「こうなったら実力行使!!覚悟しろブラックタイガー!さぁ、抜け!!」

 

勝負する気満々のポーラに対し、鶫はエプロンを着けて肉じゃがをテーブルに置いた。

 

鶫「まぁ落ち着け。貴様夕飯もまだだっただろ?まずは食べてから。」

 

ポーラ「わーい!肉じゃがだ!美味しそう…………って私のシリアスを返せ!!!」

 

一条「お前も料理できたんだな。」

 

鶫「まぁ一応な。」

 

鶫のエプロン姿、レイジさん並に似合ってるじゃねえか。可愛い。

 

それにしてもポーラの奴肉じゃがを見てかなり喜んでたな。ヒットマンとは言えこいつもまだまだ子供なんだな。

 

ポーラ「こ…こんなのブラックタイガーじゃない!!昔のお前は敵の生き血を飲んで高笑いする奴だったのに……」

 

鶫「私はそんなことしてないぞ!!」

 

一条「なぁポーラ、昔の鶫ってそんなに違うのか?」

 

ポーラ「当たり前でしょ?この子が三年前にある組織を1人で壊滅させた時なんて……その筋の人間は戦慄したものよ。ビーハイブがとんでもない番犬を飼ってるって。」

 

………鶫は俺や集やとりまるが入隊した頃からそんなに高い戦闘力を持っていたのか……凄えな。

 

ポーラ「他にも彼女にはいくつもの伝説があるの。私もこいつとは何度も仕事をしたけど他の奴とは明らかに別格だった……私もブラックタイガーがカッコよかったからこそ頑張れたのに……」

 

憧れか………ポーラにとって鶫は特別な存在なんだな……

 

鶫「ほら、貴様も食べろ。」

 

一条「いいのか?」

 

鶫「嫌なら食べなくていいぞ。」

 

一条「何を言うか。ありがたく貰うぞ。………ウメェ!!こんな美味い肉じゃが食ったの久しぶりだ!!」

 

鶫「そ…そうか?」

 

今度から鶫からも料理を教えてもらいたいもんだ。

 

一条「鶫はもしかしたらいい嫁さんになれるかもな。」

 

鶫「なっ!?………誰が貴様の嫁になるか!!」

 

一条「いやいや。別に俺の嫁なんて言ってねえぞ!」

 

鶫は恥ずかしくなって俺にパンチをしてきた。

 

まぁ、俺の嫁候補は小野寺だからな。でも鶫が嫁っていうのもありかもしれないな。

 

その様子を見ていたポーラはあることを考えた。

 

ポーラ「ねぇブラックタイガー、私と勝負をしましょう。私が負ければ大人しく身を引くわ。ただし、私が勝ったらあなたにアメリカに戻ってきてもらう。そこでもう一度あの頃の牙を取り戻してもらうわ。」

 

一条「おい待てよ!鶫はそんな勝負……」

 

俺はその勝負をやめさせようとしたがそれに鶫は待ったをかけた。

 

鶫「わかったいいだろう。一体どんな勝負をするのだ?近接格闘か?銃撃戦か?今まで貴様は私に勝負を挑戦してきたが勝ったつもりは勝った試しがないがな。」

 

しかしそんな状態の中、ポーラはニヤリと笑みを浮かべていた。

 

ポーラ「制限時間は1時間、フィールドはこの街全体。勝利条件は………この男の唇を奪った方の勝ち。」

 

 

一条「はっ?」

 

鶫「えっ?」

 

一条と鶫「「えええええええええ!!!???」」

 

ポーラが出した勝利条件に俺たちは驚いた。てか、なんで俺まで関わってるんだよ!?なんて言ってもポーラにその言葉が届くことはなかったのであった。

 

続く

 

 






質問コーナー

Q ビーハイブはボーダーのスポンサーという設定になっておりますが具体的にビーハイブはどんなことを協力しているのですか?

A ビーハイブは具体的に門誘導装置の強化、トリガーの改良、開発などを行なっています。

Q 一条はB級ではそこそこ強いと言っていますが実際どのくらい強いのですか?

A 村上先輩やカゲさんなどトップレベルのアタッカーではありませんがB級では生駒さんの次に戦闘力を持っています。

感想、アンケート、お気に入り登録を募集しています。次回もトリガーオン!!

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