ワールドトリガー 一条隊隊長のニセコイ事情   作:ガンプラビルダー

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今回でブラックトリガー争奪戦は終わりです。




迅 悠一④ 終結

俺たちの「逃げ」を封じに出た太刀川さん達は玉狛に向かおうとした。すると、迅さんは「風刃」の斬撃で菊地原の首をはねベイルアウトさせた。

 

これにより俺たちはプランAからプランBへと移行することになった。

 

迅「……申し訳ないが太刀川さんたちにはきっちり負けて帰ってもらう。」

 

菊地原の首を斬った後、迅さんは太刀川さん達に「風刃」の光の帯を見せ彼らに威圧してきた。

 

しかし、風間さんは動揺することなく通信で歌川に指示を出し太刀川さんは迅さんが本気を出してきたことに嬉しさを感じていた。

 

風間『歌川、ステルス戦闘の準備をしろ。』

 

歌川『けれど、スナイパーとの連携が取りづらくなりますが……』

 

風間『いいから急げ。スナイパー、太刀川を援護しろ。俺たちに当てても文句は言わん。』

 

奈良坂『奈良坂了解。』

 

古寺『古寺了解!』

 

風間さんが内部通信で指示を出すと迅さんは風刃を振り下ろし斬撃を仕掛けた。

 

太刀川さんは辛うじて風刃の斬撃をかわすも歌川の額に斬撃が命中し傷跡からトリオンが露出し始めた。

 

歌川『ステルス起動!』

 

風間さんと歌川はカメレオンで姿を消し迅さんの相手は太刀川さんに任せることにした。

 

一条「ハウンド!!」

 

俺はハウンドを風間さんと歌川に放ち、ある程度の位置を特定し、それから集もバイパーで2人のシールドの耐久力を削った。

 

迅『少年達、風間隊の2人を任せた。目標地点まで上手く到達してくれよ。』

 

一条『了解です。』

 

さっきの斬撃をかわした太刀川さんは微かな笑みを浮かべながら迅さんに近づき孤月を振るう。

 

太刀川「誰が負けて帰るって!?」

 

迅「できれば全員がいいな。」

 

「風刃」の残弾は残り八つ。残弾がゼロになればリロードに時間がかかりこっちが不利な状況になってしまう。

 

迅さんにとってはこの八つの残弾で仕留めたいはずだ。

 

一条『集、相打ち覚悟でも構わない。歌川を仕留めてくれ。俺は何とかして風間さんと一緒に目標地点まで到達する。』

 

集『了解したよ。隊長。俺より先に死ぬんじゃねぇぞ。』

 

一条『んなもんわかってる。』

 

 

指示を聞いた集はサブトリガーのアステロイドを歌川に発射しメイントリガーのスコーピオンを失った右腕から伸ばし奴を風間さんから遠ざけた。

 

俺は旋空孤月を一発風間さんに放った後、グラスホッパーを使って屋根の上に登った。

 

風間さんも旋空孤月をかわすとすぐに屋根に登り俺のことを追っかけてきた。

 

風間(一条は俺たちを迅から遠ざけるつもりか……だが、こいつらの相手をする暇などない。)

 

そう思った風間さんは再びカメレオンで姿を消し奇襲を仕掛けることにした。

 

だが、カメレオンを使用している場合は他のトリガーは使えない。少なからず攻撃をやめなければ風間さんはガードすることを優先するはずだ。

 

俺は細かく散りばめたハウンドを風間さんに撃った。

 

射程と弾速を重視しているせいで攻撃力はほとんどないが、ある程度の居場所は特定できる。

 

俺はグラスホッパーを踏みながら移動し迅さんの示す目標地点まで急いで向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方、二本のスコーピオンで攻撃する歌川に対し集もスコーピオン一本で太刀打ちしていた。

 

だが、スコーピオンは本来耐久力がないトリガーだ。

 

それに、集は二本のスコーピオン相手に太刀打ちしているためあっという間に耐久力がなくなり集のスコーピオンは折れてしまった。

 

集「バイパー!!」

 

集は焦るそぶりを見せることなくバイパーを放ち歌川のシールドの耐久力を更に削っていった。

 

歌川がシールドでバイパーを防いでいる時を見て集は威力重視のアステロイドを奴の胸にめがけて放つ。

 

だが、歌川は咄嗟に右方向へ回転しアステロイドを避け姿を消した。

 

カメレオンを使われかなりまずい状況になってしまったものの集はレーダー反応を見て歌川が後ろへ回り込んだことを確認して一か八かの作戦へ出ることを決めた。

 

歌川「もらった!!」

 

歌川がスコーピオンを構え頸に向け突き刺そうとすると同時に集は残りのトリオンを全てを使いメテオラを背中に出した。

 

歌川「何!?」

 

集「隊長からは相打ち覚悟でもいいから仕留めろって言われてるんでね。俺と一緒に本部へ飛んでいってもらうぞ!!」

 

歌川がそれに気づいた時には既に遅くメテオラは集と歌川を巻き込んで大爆発した。

 

『戦闘体活動限界。ベイルアウト!』

 

爆発に巻き込まれた集と歌川は戦線から離脱し本部の方まで飛んでいった。

 

これで歌川の足を止めた。後は俺が風間さんをガレージ付近まで誘き寄せれば………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、本気を出した迅さんと久々に戦っている太刀川さんは微かな笑みを止めることなかった。旋空孤月であらゆる建物を斬り落としながら迅さんに迫ってきた。

 

 

迅さんも猛烈な勢いで迫ってくる太刀川さんに距離を詰められぬよう後ろへと下がっていった。

 

太刀川「『風刃』の怖さは遠隔斬撃。距離を詰めればただの軽いブレードと同じだ。」

 

迅「なかなか研究してるじゃない。太刀川さん。」

 

迅さんとは永遠のライバルである太刀川さんは勝つために長い間『風刃』の対策をしていたのだ。

 

2人が会話をしている隙を見た奈良坂先輩と古寺は迅さんの頭目掛けて狙撃が襲いかかってきた。

 

もちろん迅さんはサイドエフェクトで見えているため当たることはないのだが弾丸を避ける間にも太刀川は迫ってくる。

 

太刀川「もらった!!」

 

単純な剣さばきの技術では迅さんよりも太刀川さんの方が上だ。

 

ゼロ距離まで迫った太刀川さんは迅さんの腹部に孤月を振り下ろし、ダメージを与えた。

 

更にスナイパー組の狙撃により距離を置くこともできず迅さんはガレージまで追い込まれてしまい絶体絶命の状況になってしまった。

 

太刀川「もう逃げ場はないぞブラックトリガー!!」

 

孤月の豪快な一振りをかわすと迅さんは「風刃」の斬撃を壁を伝って天井から仕掛けた。

 

迅「逃げられないのはそっちだよ。珍しく熱くなりすぎたな。太刀川さん!!!」

 

迅さんがそう言うと六発の斬撃が太刀川さんに襲いかかり形勢を逆転させた。

 

六発の斬撃をモロに食らった太刀川さんは全身からトリオンが大量に露出した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一条(迅さんの言う目標地点まであと50メートル。後は屋根から降りれば……)

 

目標地点のガレージ付近まで目の前までやって来た俺はグラスホッパーを解除し屋根から飛び降りようとした。

 

しかし、その時だった。俺は地面に降りる瞬間にバランスを崩してしまいそのまま地面に倒れこんだ。

 

俺を追っかけ屋根から降りて来た風間さんに対し残りのハウンドを首と胸部に目掛けて発射したが、風間さんは首と胸部に厳重にシールドを張ったせいでまともにダメージを与えれなかった。

 

ハウンドが止むと風間さんは俺の首と胸部に向けスコーピオンを地面ごと突き刺しトリオン供給器官を全て破壊された。

 

風間「終わりだ一条。これでお前はもう戦えないはずだ。」

 

一条「……残念ですけど俺だけじゃなく風間さんもこれ以上戦えませんよ。」

 

風間「………どう言うことだ?………」

 

疑問を浮かべながら風間さんが立ち上がると次の瞬間、ブラックトリガー「風刃」の斬撃が襲いかかり俺と風間さんは縦に真っ二つにぶった斬られた。

 

風間「なっ!?………こいつ、初めから自分の身を犠牲にして俺を戦線から離脱させるつもりだったのか!!??」

 

その通り。迅さんは俺たちが足止めしていると思わせつつ「風刃」の射程範囲まで誘き寄せるようにと指示したのだ。

 

「風刃」は目の届く範囲ならどこにでも斬撃ができるトリガー。迅さんが目に見える場所までやって来たらこっちのもんだ。

 

『戦闘体活動限界。ベイルアウト!!』

 

 

迅「よくやってくれた一条少年。お前のおかげでこっちの勝ちは確実だ。」

 

戦闘不能になった俺と風間さんはベイルアウトして俺ら意識は暗闇へと消えていった。

 

さっきの斬撃の後『風刃』の光の帯は太刀川さんの目には見えなかった。

 

太刀川「何が『こっちの勝利は確実』だ!?俺はまだ負けてねぇ!!!!!」

 

風刃の残り残弾はゼロと判断した太刀川さんはトリオンが露出しながらも最後の力を振り絞り孤月を右手で構えた。

 

古寺「入った!!」

 

古寺は太刀川さんの勝利を確信したが奈良坂先輩は違和感を抱いていた。

 

奈良坂(………何か変だ。さっき見た限りだと『風刃』の残弾は8発。迅さんが放った斬撃は太刀川さんに6発に風間さんと一条に1発だ。…………じゃあ、残り一発はどこに使ったんだ?」

 

すると次の瞬間、壁を伝って天井から放った斬撃が太刀川さんに命中し孤月を握っていた右腕を斬った。それを見た古寺と奈良坂先輩は唖然としていた。

 

古寺「今のは一体何が起こったんですか!?」

 

奈良坂「全部読まれていたんだ。迅さんが今まで使った斬撃は計7発。残りの1発はあらかじめ温存してあったんだ。」

 

さっきの斬撃で右腕を失った太刀川にはもうなす術はない。そんな時だった。

 

奈良坂「古寺、迅さんの胸を狙え。当たる可能性は低くても何もしないよりはマシだ。」

 

古寺「了解。」

 

一か八かの勝負に出た奈良坂先輩と古寺は至近距離から迅さんの頭の胸部に向けて狙撃した。

 

だが、迅さんにはやはり通用せず至近距離で狙撃していたため2人の姿は迅さんの目に映った。

 

迅「さてと、リロード完了だ。」

 

リロードが終わり再び光の帯を出した「風刃」をスナイパーの2人に向けた迅さんは斬撃で2人の首をはねた。

 

『戦闘体活動限界。ベイルアウト!』

 

太刀川さんもベイルアウト寸前の状態まで追い込まれ、スナイパー組もベイルアウトしたことにより真夜中での勝負に決着がついた。

 

迅「あんた達は強い。ブラックトリガーに勝ってもおかしくないけど『風刃』と俺のサイドエフェクトは相性が良すぎるんだ。悪いな。」

 

太刀川「ふふ……はははははは!!だが、『風刃』の性能は把握した。それに今日はお前の腹に一発ダメージを与えることができた。次こそは必ずお前を倒す!」

 

迅「悪いけど、それは無理な話だな。」

 

『戦闘体活動限界。ベイルアウト!!』

 

迅さんにメッセージを残した太刀川さんはトリオンがゼロになり本部の方へ飛んでいった。

 

空閑のブラックトリガーを狙う隊員を全て倒した迅さんは三輪さん達の相手をしている嵐山さんに通信を繋いだ。

 

迅「こちら実力派エリート迅。太刀川さん達の撃破に成功した。これより帰還する。」

 

嵐山「了解した。たった今こっちも三輪を迎撃したところだ。これから撤収作業に取り掛かる。」

 

迅「サンキュー嵐山。お前達のおかげでなんとか助かった。後で嵐山隊の作戦室にぼんち揚を贈っとくから。」

 

内部通信を切ると迅さんは軽く息を吐いた。

 

迅「さてと、遊真を狙う相手は全員いなくなった………あとは奥の手を使えば全てが終わる……悪いな羽……お前が託してくれた最上さんを手放しちまって………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ベイルアウトして意識が戻ると、俺はベイルアウト用のマットに寝転んでいた。

 

千尋「お疲れ様です隊長。迅さんがさっき太刀川さんをベイルアウトさせました。」

 

一条「そういえば嵐山隊の4人はどうしたんだ?三輪さん達の相手をしてたはずだろ?」

 

集「それについては問題ない。さっき嵐山さんが三輪さん達を迎撃に成功したとメッセージが来た。」

 

一条「そうか。なら俺たちが勝ったんだな。」

 

けれど、プランBに移行し嵐山隊も迅さん側の味方についたことで城戸司令との対立は避けられそうにないな……

 

そう思っていた最中、迅さんがぼんち揚を食べながら俺たちの作戦室に入ってきた。

 

迅「よう!お前達のお陰で何とか精鋭部隊を仕留めることができた。ありがとよ。」

 

一条「ですが、太刀川さん達を撃破したとなれば上層部の人たちも黙って見てませんよ。」

 

迅「大丈夫だ。プランBに移行した場合、こうなることはわかっている。全てを丸く収めるため俺には奥の手があるんだ。」

 

奥の手?それさえあれば城戸司令達を説得できることができると言うことなのか?そんなもんあんのか?

 

迅「おっと、そろそろ上層部の方で会議が始まってる頃だ。じゃあ俺も行くとするかな。じゃあな。」

 

千尋「迅さんの言う奥の手って何なのでしょうか?………」

 

集「さぁな……わからねぇが、自信満々に言ってるから多分大丈夫だな。」

 

口ではそうは言っていたが迅さんの表情はなぜか申し訳なさそうな感じに見えた。

 

迅さんは一体何を考えてるんだ?俺にはさっぱりわからなかった。

 

集「そういえば明日から仮入隊が始まるよな?小野寺と万里花ちゃんの訓練は考えたのか?」

 

一条「ヤベェ!そういえば全然やってなかった!!」

 

今日の戦闘の事しか考えてなかったから小野寺と万里花の訓練の事をすっかり忘れてた。

 

徹夜で考えればまだ時間はある。俺はパソコンの前に座りすぐさま作業に取り掛かったのだった。

 

次章へ続く。

 

 




質問コーナー

Q 一条のトリガーセットではどうしてシールドは一枚なのですか?

A 一条が攻撃重視にするためです。もちろんそれだと狙撃に弱くなります。

Q 「小野寺 小咲⑤台風の目 前編」で嵐山さんと木虎が和菓子屋「おのでら」に来ていましたがそこはボーダーの中でも人気なのですか?

A はい。特に嵐山隊のメンバーが気に入っており、そのお陰でボーダーの中でも人気になりました。

感想、アンケート、お気に入り登録を募集中です。次回もトリガーオン!!
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