ダンジョンに第4十刃がいるのは間違っているだろうか 作:KUSAN
色々と忙しくて書く暇がありませんでした。
これからも更新は遅くなると思いますが、出来るだけ早く更新していこうと思います。
俺の教え子が2人になってから数年が立ち、アイズの年齢が12歳になった。
面倒を見始めたのは8歳からだから、四年間面倒を見ていることになる。
そのアイズは最近ランクアップし、level5になった。
二つ名は『剣姫』
ベートはlevel4になり、二つ名が『凶狼(ヴァナルガンド)』
ベートはもう少しでランクアップするだろう。
2人ともロキファミリアの中では、上位に入り込むほど強くなった。
だが、この2人には俺の秘密を話してはいない。
今の所話す気はない。
話すとしたら、2体1で勝てなくなった時だろう。
そして今、俺の目の前には魔道書が置いてある。
アイズに渡そうと思っていた、魔道書だ。
部屋を掃除していたら、見つけたのでどうするか悩んでいる。
売ろうとも思ったが、金には困っていないので、俺が魔道書を読んでみることにした。
俺は魔道書を読むと、意識を失ってしまった。
気づくと俺は何もない空間にいた。
「なんだこの空間は? 壊せば出れるか?」
「やめて下さい! やめて下さい!」
すると、後ろから声が聞こえたので、振り返ると見知らぬ綺麗な人がいた。
「誰だ?」
「やっぱり記憶はないんですね?」
「やっぱりだと? まさか、お前が俺を転生させた奴か?」
「そうです。よく分かりましたね? その時、ちょっと手元が狂ってしまいました。何か不都合はありましたか?」
コイツは殺していいだろうか。
「まさか、俺がランクアップしないのはお前の所為か?」
「そうですよ。大丈夫かなと思ったんですけど、大丈夫でしたね」
よし、殺そう。
「何か言い残す事はあるか?」
「あ! ごめんなさい! ごめんなさい! 今回はお詫びをするために、意識を持ってきたんですよ!」
お詫びだと?
しかもこの態度、謝る気はあるのか?
しかも、ウルキオラの力を全て使えなくても敵を倒せるのに、これ以上の力はいるのか?
「なら、ランクアップ出来るようにしてくれ」
「ああ。それは無理です。一回決めたものを変更するのは無理です」
「なら、俺は一生level1なのか?」
「それはですね、本当は主人公と同じ時期に転生する予定だったんですが、時期を間違えてしまい、原作が始まるまでランクアップはしません」
コイツは謝る気ないな。
さて、どうしたものか。
まぁ、levelが上がったら原作が始まっているという事だろう。
そして、その時有名な奴が主人公か。
戦いは今のままでも、勝てるから心配はいらないか。
「なら、結界とか張りたいから、鬼道を使えるようにしてくれ」
「分かりました。では、さようならー」
こうして俺は意識を取り戻した。
アイツはうざいかったな。
もうアイツとは会いたくはない。
だが、魔道書を読んだお陰で、俺がランクアップしない理由などが分かったから、損でもなかったか。
そして、俺はロキにステイタスの更新をしてもらった。
更新の時に、凄い溜め息を吐いていたが、俺は気にせずダンジョンに向かった。
俺は中層辺りに行き、鬼道の試し撃ちをする事にした。
すると、目の前にモンスターが、こっちに向かって来たので、倒そうと思い近づいた。
近くによると、モンスターの前にエルフの女性が走っていた。
モンスターから逃げている女性が俺に気づいた。
「そこの冒険者! 早く逃げなさい!」
「いや、交替だ」
俺はモンスターに向かっていき、手を前に出した。
『破道の三十三 蒼火墜』
青白い光がモンスターに当たり、追ってきていたモンスターを全て倒すことができた。
以外と威力が強かったな。
「あの、貴方は一体?」
モンスターを倒すと、逃げていた女性が喋り掛けてきた。
「ロキファミリアのウルキオラ・シファーだ」
「ロキファミリア! それでその強さですか。私はリュー・リオンと申します」
「そうか。で、お前は何故こんな所で1人でいるんだ?」
「それは…」
そして、俺は話を一通り聞いた。
リューというエルフは、【アストレア・ファミリア】と呼ばれる違法行為を取り締まるファミリアに所属しているらしい、ダンジョンで複数の敵対ファミリアによる『怪物進呈(パス・パレード)』により、ファミリアは自分だけを残して全滅してしまったらしい。
そして、精神疲弊手前の状態で戦闘行為を避け、18階層に向かっていたらしい。
そして、そこに俺が通りかかったらしい。
その話を聞き俺はリューに声を掛けた。
「なら、下に向かうぞ」
「いえ、貴方の冒険の邪魔をする訳には行きません。それと、助けて頂きありがとうございます」
そう言ってリューは移動しようとしたので、俺はリューの腕をつかんだ。
「いい加減にしろ。お前は死にに行くつもりなのか?目の前でそれを見過ごす事はできない。俺に付いてこい」
俺はそう言って下に続く縦穴を探そうと歩き出した。
歩く時、腕を掴んで歩くのはどうかと思ったので、手を掴んで歩く事にした。
「!! 分かりました! 分かりましたからこの手を離して下さい!」
リューは顔を真っ赤にしてそう言ってきた。
「何か問題があるか?」
「いや、問題ではないのですが…」
「なら、いいだろう。リューが逃げる心配はないからな」
そう言うと何故か下を向いて喋らなくなった。
確か、リヴェリアもこんな状態がたまにあるな。
エルフ特有の状態か。
そう思い、俺は移動することに集中した。
そして、18階層に着くとリューが墓を作りたいと言ったので、一緒に作る事にした。
「リューお前はこれからどうするんだ?」
「そうですね。貴方には話しておきましょう。私は復讐します」
「そうか」
「止めないのですか?」
「ああ。止める気はない。俺も大切な奴らがそんな目にあったら、同じ事をするだろうからな」
「そうですか」
「それと、一つ忠告をしとこう。関係の無い人に手を出すな。もし、無理なら俺を頼れ」
「しかし、貴方を巻き込む訳には行きません!」
「別に良い。ここで会ったのも何かの縁だ」
「分かりました。もし、難しいと思ったら連絡します」
「ああ」
そして、俺達は墓を作り終えダンジョンを出ることにした。
あれからリューは敵対ファミリアを潰し回っている。
情報源はギルド職員だ。
ギルド職員が噂話で盛り上がっていたので、その話を盗み聞きしていた。
その話を聞く限り、無関係の人に手を出してはいないので安心した。
すると、部屋をノックする音が聞こえた。
「誰か知らないけど、ウル宛に手紙が届いているよ?」
アイズが俺宛の手紙を持ってきてくれたらしい。
「すまんな」
俺は扉を開け、手紙を受け取った。
「誰からなの?」
「俺もよく分からん。まぁ持ってきてくれて、助かった」
「うん」
そう言ってアイズは部屋に戻っていった。
さて、これは誰からだ?
『お久しぶりです。リュー・リオンです。あの後、無関係の人に被害がでないよう復讐をしていましたが、最後のターゲットを殺そうとしましたが、無関係の人に被害が出そうなので連絡しました』
読んでみるとダンジョンで助けたリューからの手紙だった。
下の方に待ち合わせ場所と今日の日付と時間が書いてあった。
俺は読んだ手紙を燃やし、時間になると待ち合わせ場所に向かった。
「待ったか?」
「いえ、私も今来た所ですが、本当に来てくれるとは思いませんでした」
「俺は自分の言葉には責任は持つ。さて、狙っているファミリアの奴等の顔は、分かっているのか?」
「はい。これです」
そう言ってリューは紙を渡してきた。
俺はそれを見てターゲット全員の顔を覚えた。
「なら、俺がターゲット以外をホームの外に出そう。あとは、お前の好きにしろ」
「分かりました」
打ち合わせが終わり俺は、相手のファミリア内に響転で、姿を見せないように入った。
そして、探査回路を使い人の位置を把握し、ファミリア以外の人物をホームの外に出した。
『縛道の七十三 倒山晶』
俺は周囲から中が見えない魔力の結界を張った。
しかし、形が四角すいを逆さにした形なので、張るのに結構な魔力を使った。
「リュー、後は好きにしろ」
そう言うとリューはターゲットのホームに入っていった。
しばらくすると、返り血の付いたリューが出てきた。
「終わったのか?」
「終わりました。手伝って下さり、ありがとうございます」
「気にするな。それより、これからどうするんだ?」
「冒険者は辞めようと思います。後は考えていません」
「そうか。ああ、自殺とかするなよ」
「自殺?そんなのするはずがありません。シファーさんに救って貰った命ですから」
俺はリューが自殺しないよう忠告したが、杞憂だったらしい。
しかも、何か大げさ過ぎないか?
まぁ自殺しないならいいか。
それにシファーってよばれた事ないから、変な気がするな。
「まぁそれならいいが、呼び方はウルキオラでいいぞ?」
「では、ウルキオラさんと呼びます」
さん付けか。
まぁシファーよりはましか。
「じゃあまたどこかで会えると良いな」
「はい」
こうして俺とリューは別れた。