問 以下の問いに答えなさい。
『good および bad の比較級と最上級をそれぞれ書きなさい』
姫路瑞希、神楽橙夜、神楽睦月の答え
『good - better - best
bad - worse - worst』
教師のコメント
その通りです。
吉井明久の答え
『god - gooder - goodest』
教師のコメント
まともな間違え方で先生驚いています。
good や bad の比較級と最上級は語尾に -er や -est をつけるだけでは駄目です。覚えておきましょう。
土屋康太の答え
『bad - butter - bust』
教師のコメント
『悪い』『乳製品』『おっぱい』
「…………明久だけじゃなく、俺の活躍すらない」by土屋 康太
Side.橙夜
俺は根本含む、Bクラスの生徒をCクラスの教室から追い出してから本題に戻る。
橙夜「さて、Bクラスの連中は追い出したから戦後対談を始めようか」
小山「……えぇ」
橙夜「こちらの条件を受け入れてくれるならCクラスとFクラスの設備の交換は免除する」
俺の発言に俺一人に戦死させられたCクラスの生徒たちは俄かに騒ぎ出す。
橙夜「いちいち騒がないでくれ。本来俺たちは不可侵条約を結びに来たんだ。Cクラスの設備自体に用はないんだ」
雄二「橙夜の言う通りだ。俺たちFクラスは、Cクラス代表の小山がBクラス代表の根本と繋がってさえいなければCクラス自体に来ることもなかったからな」
小山「……そうだったわね。続けて頂戴」
俺と雄二の言葉を聞いてCクラスの連中は安堵したように静かになった。
小山は雄二の『根本と繋がっていた』という部分で少し動揺していたが、先を促してきた。
橙夜「条件は二つ。まず一つ目は、この一学期中に俺たちFクラスに『試召戦争』を仕掛けないこと。二つ目は先ほどの数学を含めた教科の補給試験などを済ませて明日、もしくは明後日中にAクラスに宣戦布告し『試召戦争』を行い、勝敗を完全に決し、Cクラスが勝ってAクラスの設備を手にするか、負けてDクラス相当の設備に落とされるかだ。和平交渉などでの終結は一切認めない」
小山「なっ!なんで私たちがAクラスに宣戦布告しなきゃいけないのよ!?」
反論するなら提示した条件の意味を十分に理解してからにして欲しい。
説明するのなんて面倒なだけなんだから。
橙夜「もう少し冷静に話し合いが出来ないのか?だからヒステリーなんて呼ばれるんだ。一つ目の条件だけなら普通に俺たちは設備交換すればいいのに、二つ目の条件でお前たちは最低でもDクラスの設備になるだけなんだ。Fクラスの設備になるよりはましだろう?」
C生『これは受けるべきだ!』
C生『そうよ!Fクラスの設備になるよりはDクラスの方が断然マシよ!』
今度こそ条件の内容を理解したようでCクラスの生徒たちは代表の小山に呑むように促している。
小山「少し静かにしなさい!……分かったわ。Cクラスはその条件を呑むわ」
橙夜「これで和平交渉は終了だ。きちんと約束は守ってもらうからな」
小山「約束くらい守るわ。私はそんなクズに成り下がった覚えは無いわ。そっちこそ守りなさいよ」
橙夜「当然だな。それじゃあ、俺たちは自分たちの教室に戻るぞ」
雄二「ああ」
明久「あ、うん」
睦月「ほーい」
康太「…………(コクン)」
瑞希「あ、はい」
美波「わかったわ」
須川「……神楽兄と坂本以外って来た意味あったのか?」
俺の言葉に従ってFクラスの教室に戻る。
そして、須川。それは言っちゃいけないことなんだぜ?
☆
時が過ぎて翌日。
Bクラスとの戦争再開まで後30分ある。
そこで今、俺は雄二と話し合っていた。
橙夜「昨日Cクラス相手に一方的な虐殺やっちまったけど、俺って今日どうすればいいんだ?」
雄二「俺もそれについては悩んでいた。お前がCクラスを一方的に倒したのはあの場にいた根本たちから残りのBクラスの連中には知られているだろう。手段は知られていないがな。で、結局のところどうやったんだ?」
橙夜「やっぱ知られてるよな。まぁ、雄二にだけは教えとくか。俺の召喚獣の武器は昨日見ただろ?」
雄二「ああ。確か鉄扇を一つ持っていたな。だが、それだけであんな真似は到底出来ないだろ」
橙夜「その通りだ。俺の召喚獣の本当の武器は違う。鉄扇は誤解させるための小道具みたいなものだな。そして本当の武器は――」
雄二「本当の武器は?」
橙夜「――糸だ」
雄二「はぁ?」
流石の雄二も、この答えには唖然としていた。
雄二「糸?糸っていうと裁縫したりするときに使う糸か?」
橙夜「その糸でも間違いではないんだが、基本的には鋼糸(こうし)だな」
雄二「鋼糸?つまりワイヤーってことか?だとしてもどうやったらあんな風に敵をやれるんだ?」
橙夜「簡単に言えば、俺の召喚獣が扱っている糸は目に見えない程に細い。糸ってのは細ければ細いほど鋭さを増していく。それをフィールド全体に張り巡らせれば罠の完成。後は敵が動いて勝手に自滅するのを待つだけさ。
他にも任意で糸を操作することも可能だから相手が動いていなくても簡単に倒せる。糸自体の強度などは点数によって変わるんだがな。
だが、まぁ、これにはデメリットというか試召戦争における最大の弱点があるんだ」
雄二「弱点?一体なんだそれは」
橙夜「いや、簡単に分かるぞ。これのせいで俺は迂闊に動けないからな。なんたって――」
そこで深刻そうな顔をして間を空ける。
橙夜「――敵味方関係なく皆殺しだから」
雄二「皆殺し?それがいった……あぁ、そう言うことか。確かに迂闊に動けないな」
橙夜「分かったか?」
雄二「ああ。つまり一対多向き、というかそれ以外で糸を上手く有効活用できないって感じだろ。いくら操作出来たところで多対多での使用が難しいなら乱戦になる試召戦争では確かに弱点になるな。
張り巡らせてしまうと、敵味方関係なく糸の餌食ってわけか。それなら昨日のCクラスの時は一人のほうが逆に都合が良かったわけだな」
橙夜「そう言うことだ。で、結局俺って今日どうすればいいと思う?」
そして再び問答は最初に戻るわけだ。
雄二「そうだな……。橙夜は鉄扇だけでも対処出来るか?」
橙夜「出来ないこともない」
雄二「なら基本は指揮のみで、戦況が危なくなったら鉄扇だけで対処するというのはどうだ?」
橙夜「まぁ、その辺が妥当か。それで使用する教科は?」
雄二「Bクラスの邪魔がなければ一応数学と古典、そしてシメに保健体育だな」
橙夜「なら雑兵たちで押し込みつつ、危なくなったら俺と睦月、明久に瑞希で体勢を立て直すってところか」
雄二「そうなるな。まぁ、主戦力4人が揃っていれば危険はないだろう。状況によっては保健体育はいらなくなりそうだな」
橙夜「と言うか、最初から俺が蹂躙してもよくないか?」
雄二「ふむ……」
俺の提案を少々思案する雄二だが、すぐに答えを出す。
雄二「それもそうだな。無駄に戦力を減らす必要もないし、見せびらかす必要もないだろう。なら作戦変更で橙夜に任せるとするか」
橙夜「それじゃ、Bクラスに勝った後のことを考えておいてくれよ?」
雄二「何をだ?」
橙夜「根本の扱いに決まってるだろ?昨日のこともあって俺も若干キレ気味なんだ」
雄二「そうだな……。俺もアイツのことは目障りだったからな。いい機会だ、トコトン貶めてやるとするか」
そう言った雄二の表情は、とても邪悪な笑顔だった。
恐らく向かい合っていた俺の表情も似たり寄ったりだったのだろうけど。
☆
午前9時になり、Bクラスとの試召戦争が再開された。
とりあえず俺は、再開の合図と共にFクラスから最前線のBクラス前に来ていた。
橙夜「さて、お前ら。作戦に変更があった。とりあえず数学フィールドは睦月と明久、瑞希といった主戦力を筆頭に教室に押し込め」
F男『了解!』
俺の指揮に従い、Fクラスは数学フィールドで右側の出入り口を押し込んでいた。
橙夜「残りの古典フィールドにいる奴は戦闘を俺が引き継ぐから全員数学側、もしくは回復試験へ。それじゃ竹中教諭。Fクラス神楽橙夜がフィールド内のFクラス16人に代わりこの場のBクラス全員に古典勝負を挑みます」
B生「神楽橙夜って根本が言っていた数学の点数が化物のやつだろ?」
B生「古典の成績がどうなのかは知らないが近づいて数で攻めきれば勝機はあるはずだ!」
B生「とにかく行くぞ!」
竹中「古典勝負、承認します」
『試獣召喚(サモン)!』
とりあえず俺以外にFクラスの召喚獣がいないのを確認し、出現と同時にフィールド内に鋼糸を張り巡らせる。
『Fクラス 神楽橙夜 VS Bクラス16人
古典 ???点 VS 合計約3200点』
B生「突撃ィーー!」
B生「やっちまえぇー!」
B生「食らえぇー!」
俺が罠を張っているとも知らずに様々な方向から突っ込んでくるBクラスの召喚獣たち。
『Fクラス 神楽橙夜 VS Bクラス8人 & Bクラス8人
古典 ???点 VS 合計約1600点 & 0点』
B生「なっ!ただ近づいただけなのに戦死しただと!」
B生「一体どうして!」
B生「誰か今の分かる奴はいないのか!」
特攻部隊の最前列にいた8人が早くも戦死。
一応まだ俺の点数表示されていないんだけどね……。
橙夜「俺の点数が表示されるまで待つとかしないのかよ……。変身ヒーローモノならここは待つところだろうに……」
なんて向かい合っているBクラスにも聞こえる程度の大きさで呟いてみた。
B生「いやいや。そんなことするのなんてフィクションだけだっつうの!」
B生「そうだそうだ!」
B生「今は現実で、ノンフィクションなんだからそんなこと関係ないんだっての!」
ですよねー!
なんて思っていたら残りも接近してきていた。
『Fクラス 神楽橙夜 VS Bクラス16人
古典 725点 VS 0点』
結局俺の点数が表示されたのはBクラスが全滅した時だった。
俺って動かずに鋼糸を張り巡らして罠作ってただけなんだよね。なんつーか、勝ち方がしょぼいって言うか、地味って言うか……。
B生「7、725点?」
B生「根本たちに聞いた数学は約1000点だったって話じゃねーか!」
B生「なんだよこいつ!数学と古典は正反対の教科のはずなのになんでどっちも教師レベルなんだよ!」
いや、そんなのどうでもいいよ。
Bクラスの16人は16人とも一度に鉄人に補習室に連行された。
橙夜「竹中教諭、このまま左側の出入り口からBクラスに入りますから、一旦フィールドを消してついて来てもらえますか?」
竹中「あ、はい。分かりました」
うーむ。確かこの人ってヅラって話だったな。どうでもいいんだが。
そう思いながら左側の出入り口をくぐる。
橙夜「さーて、早速戦死したい自殺志願者はいるか?」
根本「なっ!そっちには20人近くいたはずだろ!」
橙夜「そんなもんとっくに補習室送りにしてやったって」
根本「くそっ!戦闘に参加していない奴らは古典の方に向かえ!」
B生「分かった!」
B生「俺たちが相手になる」
えーと、数学側には12人位で、俺のほうには8人程度か。
橙夜「では、竹中教諭。再びFクラス神楽橙夜が戦闘に参加していないBクラス8人に古典勝負で挑みます」
B生「20人程を相手にして来たんだ、油断するな!」
B生「でも、少しくらいは点数が下がっているはずだ!」
竹中「承認します」
なんだかんだ言ってるがそんなことは無意味だ。
『Fクラス 神楽橙夜 VS Bクラス8人
古典 725点 VS 合計約1800点』
んー、さっきの残った8人よりは点数が高いみたいだな。一人平均大体230点ってところかな?
B生「7、700点超え!」
B生「本当にこいつ20人弱を相手にしてきたのかよ!」
B生「とにかく接近して叩き潰すしかない!」
そんなこと言ってるけどさ、圧倒的戦力の前にただの兵士は平伏すしかないんだっての。
『Fクラス 神楽橙夜 VS Bクラス8人
古典 725点 VS 0点』
B生「なんで近づいただけで俺の召喚獣の首が刎ねられてんだよ!」
B生「俺のほうは四肢が千切れてるぞ!」
B生「なんで私の召喚獣がバラバラ死体のようになっているのよ!」
そう言われても、また出現時に鋼糸を張り巡らせて罠を作っただけだしな。
戦死したのは自滅というか自殺だし、ね?
橙夜「睦月。そっちの方は大丈夫か?」
睦月「橙夜兄か。そっちは瞬殺、だった、みたい、だな。こっちは明久と、瑞希もいるから、大丈夫だ」
明久「あ、橙夜。こっちのほうは、しんっ、ぱい、いらないよ!」
瑞希「睦月君と、明久君の言うとおり、大丈夫ですよ。『熱線』!」
俺の質問に器用に召喚獣を操作して敵の攻撃をかわしながら返事をする睦月と明久と瑞希。
他にもFクラスの戦死していない9人程も多対一で頑張ってるようだ。
橙夜「それなら良いところ取りしちゃってもいい?」
睦月「代表の首級獲り?別にいいんじゃないか?」
睦月ならそう言うと思っていたんだ。その為にちょっと伝令して雄二に頼んでおいたことがあったしな。
雄二「待たせたな、橙夜」
橙夜「やっときたか雄二。それで頼んでおいたことは?」
雄二「勿論大丈夫だ。頼みどおり、鉄人を連れてきた」
橙夜「よし。それじゃあ早速。西村教諭、Fクラス神楽橙夜がBクラス代表根本に――」
何で鉄人を連れてきてもらったかだって?そりゃ簡単だ。鉄人は補習監督教師。つまり全科目のフィールドを展開することが可能だ。キノコには絶望してもらおうと思ってね。
橙夜「――公民科目勝負を挑む!」
根本「くそっ!その勝負受ける」
鉄人「公民科目勝負、承認した!」
近衛兵も全滅状態だからキノコは受けるしかないしね。
『試獣召喚(サモン)!』
俺とキノコの喚声に応じてそれぞれの召喚獣が姿を現す。
『Fクラス 神楽橙夜 VS Bクラス 根本恭二
公民 ???点 VS 183点』
ふーん、Aクラス下位の点数と同じくらいか。一応Bクラス代表だからそれくらいは取れてなきゃだめだろうしな。
根本「公民科目はあまり勉強してないと思って選んだかもしれんが、残念だったな!」
あぁーキノコがうざい。あのニヤニヤ顔見てると一発殴りたくなる。
橙夜「何を勘違いしているか知らんが、その程度か?」
根本「なにっ!?」
橙夜「俺は昨日、Cクラスの教室で言ったはずだ。数学と並んで公民科目の――」
『Fクラス 神楽橙夜 VS Bクラス 根本恭二
公民 1032点 VS 183点』
橙夜「――政経は得意だと!」
根本「1、1000点超えだと!」
橙夜「それじゃあさよならだ」
そう言って俺は召喚獣を操作して一瞬でキノコの召喚獣に近づき、手に持った鉄扇で叩き飛ばした。
今ここに、Bクラス戦は終結した。
Side.end
明「Bクラス戦って原作では僕大活躍だったよね?」
裂シ橙「「「そういえばそうだったな」」」
明「僕の影って薄くなってない?」
裂「その通りだな」
明「言い訳くらいしてよー!」
裂「だってさ、明久が活躍した理由って姫路のラブレターだろ?」
明「そ、そうだね…・・・」(ダラダラ)
橙「ラブレターは俺が既に取り返してたから活躍する理由がなくなったわけか」
裂「そういうことだな」
明「僕の活躍なんてそんなものさ……」(イジイジ)
裂「いじけるなよ。この作品内ではお前、成績良くなってんだからいいだろ?」
明「そ、それもそうだね!」
裂シ橙(((単純な奴。流石バカの中のバカだな)))
明「……今何か失礼なこと考えなかった?」
裂「気のせいだ」
橙「話し変わるんだけど、裂やん」
裂「なんだ?」
橙「紫や燐、Aクラスの女子勢のフォローしなくていいのか?前回出すみたいなこと言ってたが」
裂「…………」(ダラダラ)
シ「忘れてたのか?」
裂「いや、忘れてはいなかった。いなかったんだけど、Bクラス戦終結で区切りが良かったんだ……」
橙「次回の後書きで紫たちが来なければいいな?」
裂「そう…だな…」
シ「じゃ、怯え始めた裂やんを放っておいて」
橙「それじゃ、次回もよろしくだ」
シ「枠外の方も更新されたらよろしくってことで」
裂「それじゃ――」
シ橙明「「「また次回」」」