問 以下の問いに答えなさい。
『人が生きていく上で必要となる五大栄養素を全て書きなさい』
姫路瑞希、久保利光の答え
『①脂質②炭水化物③タンパク質④ビタミン⑤ミネラル』
教師のコメント
流石は姫路さんと久保君。優秀ですね。
木下秀吉の答え
『①演技②演劇③舞台④燐⑤家族』
教師のコメント
木下君は演劇部のホープでしたね。桜儀さんとの仲はとてもよいようなので微笑ましいです。
桜儀燐の答え
『①秀君②秀君の笑顔③秀君の演技④家族⑤実験』
教師のコメント
桜儀さんは家族よりも木下君のほうが大切なようですね。
坂本雄二の答え
『①脂質②炭水化物③タンパク質④ビタミン⑤ミネラル』
教師のコメント
坂本君が正解するなんて珍しいですね。
霧島翔子の答え
『①雄二②雄二③雄二④雄二⑤雄二』
教師のコメント
霧島さんと坂本君は幼馴染とは聞いていましたが、これは一体……?
神楽橙夜の答え
『①愛子②家族③本④昼寝⑤食事』
教師のコメント
お兄さんの方の神楽君はたまに珍解答をしますね。
工藤愛子の答え
『①放送禁止②放送禁止③放送禁止④放送禁止⑤橙夜君作のシュークリーム』
教師のコメント
あなたは一体、人生に何を求めているんですか……。
「ワシじゃってFクラスの一員として頑張るのじゃ!」by木下 秀吉
Side.橙夜
AクラスとFクラスの一騎討ち七回勝負形式の試召戦争も既に四人目、折り返し地点だ。
高橋「……零対三ですね。次の方は?」
流石の高橋女史もかなり動揺しているようだ。
Fクラスが無敗でAクラスの喉元に剣を突きつけているような状態だから無理もないだろうが。
雄二「それじゃ、姫路。頼む」
瑞希「あ、は、はいっ」
どうやら雄二はここで勝負を決めたいらしい。
分からなくもないがな。
?「それなら僕が相手をしよう」
Aクラスから出てきたのは――やはり久保利光。
瑞希が振り分け試験で途中退席したことで二学年の次席の座にいる。
高橋「科目はどうしますか?」
この勝負の科目選択権は一応Aクラス側だ。
久保「総合科目で……と行きたいところですが、現代国語でお願いします。姫路さんもいいかい?」
瑞希「構いません」
ふむ……。恐らく余裕があったなら総合科目で挑んだのだろう。
運も実力のうちとは言っても、どっちが本当の次席か決める為に勝負したかったのだろうな。
だけど状況がそれを許さなくなった。ここで危ない橋を渡って負けたらAクラスがFクラスよりも下となるわけだからな。
高橋「それでは……」
『試獣召喚(サモン)!』
高橋女史がフィールドを展開し、瑞希と久保が召喚獣を喚び出した。
瑞希の召喚獣はB、Dクラスの時と同様に西洋鎧に大剣と腕輪。
久保の召喚獣は鎧袴に二振りの大鎌と腕輪。
どちらも400点超え確定だな。
さて、点数はどうなったるかな?
『Aクラス 久保利光 VS Fクラス 姫路瑞希
現代国語 462点 VS 439点』
23点差で久保のほうが有利っぽいな。
『23点差で点数は久保が勝ってるぞ!』
『どちらも腕輪持ちだから能力次第ではどっちが勝つか分からないわ!』
『二人とも十分点が高いんだが、さっきの三人の点数を見た後だと何だかな……』
『ああ、その気持ちは俺も分かるぜ』
久保「やはり姫路さんの点数は凄いな」
瑞希「そう言う久保君の方が点数が高いじゃないですか」
久保「一応これでも文系科目は得意だからね。姫路さんこそ、どうやってそこまで点が取れるんだい?」
瑞希「……私、このクラスの皆が好きなんです。人の為に一生懸命な皆のいる、Fクラスが」
人の為にってところに該当するのは明久くらいだと思うんだがな……。
他の連中は設備に不満があるからだし、雄二や俺は自分の為にやってるだけだからな。
久保「Fクラスが好き?」
瑞希「はい。だから、頑張れるんです」
久保「そうか……。でも、僕もAクラスの為にも負けられないんだ」
流石はAクラス男子の代表格ってところか。
立派にクラスを背負ってるじゃないか。
瑞希「そろそろ、行きますっ!『熱線』!」
久保「(……交換(スイッチ))」
瑞希が腕輪の能力で光線を久保の召喚獣に向けて奔らせる。
光線が当たる直前、久保が何かを呟いたと思ったら、瑞希と久保、それぞれの召喚獣の立ち位置が入れ替わった。
結果、瑞希の召喚獣が放った光線はその光線を放った瑞希の召喚獣に当たった。
瑞希「い、一体今何が……?」
『おい。今何があったんだ!』
『俺には久保と姫路の召喚獣の場所が入れ替わったようにしか見えなかったぞ』
外野のほうも困惑しているようだな。
橙夜「久保。それがお前の腕輪の能力か?」
久保「確か君は、お兄さんの方の神楽君だったね。君の言う通り、今のは僕の腕輪の能力だ。名前は『交換(スイッチ)』。200点消費することで対象の召喚獣と場所を入れ替えることが出来るんだ」
場所の入れ替えという事は敵に囲まれた時や飛び道具相手なら有効だな。
『Aクラス 久保利光 VS Fクラス 姫路瑞希
現代国語 262点 VS 74点』
点数の方も約200点差になったか。
今回は瑞希自体の点数の高さが裏目に出たな。
腕輪の威力は消費点数だけでなく、使用者本来の点数も関係している。
瑞希の腕輪の『熱線』を例とするならば、使用者本来の点数が400点と600点なら、同じ消費点数でも600点の方が威力が高い。
様は消費点数と本来の点数は比例するという事だ。計算式は威力(y)=消費点数(a)召喚時の点数(x)だな。
と言っても、Aが10でXが400でもYが4000になるわけではないんだがな。
高橋「勝者、Aクラス」
『Aクラス 久保利光 VS Fクラス 姫路瑞希
現代国語 143点 VS 0点』
あれ?気付いたら勝負が終わってた。
瑞希「すいません、負けちゃいました……」
雄二「気にするな。こっちにはまだ橙夜が残っているし、俺もいるからな」
雄二に、お前はきっと勝てない、って言ってやりたい。
高橋「これで一対三ですね。では、五人目の方どうぞ」
久保が勝ったことで高橋女史も少し緊張が和らいだようだな。先ほどまでの戸惑いはなくなっているし。
?「それじゃ、私が行きます」
Aクラスからは燐が出てきた。それならFクラスから出るのはあいつだけ。
橙夜「という事らしいから、頼んだぞ、秀吉」
秀吉「うむ、精一杯頑張るのじゃ」
そう言って、秀吉は前に出た。
Side.end
Side.秀吉
Aクラスとの一騎討ち形式の試召戦争は、Fクラスが三勝して、王手をかけた状態じゃ。
高橋「これで一対三ですね。では、五人目の方どうぞ」
燐「それじゃ、私が行きます」
Aクラスの五人目はいよいよ燐じゃ。
燐が相手ならば、ワシが出なくてはならぬ。
橙夜「という事らしいから、頼んだぞ、秀吉」
秀吉「うむ、精一杯頑張るのじゃ」
そう言ってワシは前に出て燐と向き合う。
燐「優ちゃんには睦月、紫には明久を当ててきたときから予想はしていたけど、やっぱり私の相手は秀君なんだね」
秀吉「やはりバレておったのじゃな」
わざとらしすぎたようじゃな。
と言っても、この組み合わせを考えたのは橙夜と雄二じゃから、ワシには関係ないのじゃがな。
高橋「科目はどうしますか?」
秀吉「ならば、地理で頼むのじゃ」
燐「秀君って結構いじわるだね。私が地理歴史科目、不得意だと知っていて選んだでしょ?」
秀吉「それはそうじゃ。そうしなければ、ワシが燐に勝てる見込みは一つもないのじゃ」
燐「それもそうだね。じゃあお互い頑張ろうってことで。試獣召喚(サモン)」
秀吉「そうじゃな。ワシも試獣召喚(サモン)じゃ」
そして姿を現した召喚獣。
ワシのは袴に薙刀。当然のように腕輪はしておらぬ。
燐の召喚獣は軍服に赤いコートを纏い、両手には銃を持っておる。
燐「秀君のは薙刀だから近中距離ってところかな?」
秀吉「そう言う燐のは銃じゃから中遠距離じゃな」
そろそろ点数が表示される頃じゃな。
『Aクラス 桜儀燐 VS Fクラス 木下秀吉
地理 284点 VS 149点』
『桜儀って地理は苦手科目って言ってなかったか?』
『それでもAクラス上位の点数ってのは凄いな』
『木下の方もCクラス相当の点数だ』
燐「秀君、その点数どうしたの?」
秀吉「うむ、それはじゃな、睦月に勉強を見てもらったのじゃ」
燐「そう言うことかぁ。お互い、準備出来たから始めよう」
秀吉「始めようかのう」
ワシは自分の召喚獣を操作して燐の召喚獣に向かって走らせる。
じゃが、それを燐は容易く許さず、銃を使ってワシの接近を防いでいく。
ワシは銃弾をかわして避けたり、薙刀で受けるが、処理しきれず次々と被弾していく。
『Aクラス 桜儀燐 VS Fクラス 木下秀吉
地理 279点 VS 97点』
既にワシの点数は50点も削られておるのじゃ。
ん?ワシは攻撃しておらぬのに燐の点数も減っておるとはどういうことじゃ?
秀吉「燐、何故お主の点数も減っておるのじゃ?」
燐「やっぱり気付くよね。それは私の武器は銃だから。銃弾十発につき1点消費されるんだ」
なるほどのう。それじゃ、既に50発撃ったということになるのじゃな。
じゃが、それが分かってもワシには勝ち目がないのじゃ。
こうなったら勝利は出来ずとも、一矢くらいは報いたいのじゃ。
そう思ったワシは、燐の攻撃をものともせず燐の召喚獣に向かって駆けた。
結果、ワシは負けたのじゃ。
『Aクラス 桜儀燐 VS Fクラス 木下秀吉
地理 197点 VS 0点』
高橋「勝者、Aクラス」
じゃが、ワシは満足しておる。
なんとか燐に一撃を与えられたのじゃからな。
Side.end
Side.橙夜
高橋「勝者、Aクラス」
やはり秀吉は負けたか。
期待していなかったわけじゃないが、武器の差が出たな。
しかし、負けたのに随分と晴れ晴れとした雰囲気を出しているな。
何を思ったかは秀吉の自由だから、聞く気はないが。
高橋「これで二対三ですね。それでは六人目の方どうぞ」
六人目と言っても、俺か雄二しか残ってないんだがな。
俺の予想通りなら雄二は負けるだろうから先に行かせるか。
雄二「それじゃ――」
橙夜「いや、雄二が行って来い」
雄二「は?なんで代表の俺が先に行かなきゃいけないんだ」
橙夜「別に俺が行こうが雄二が行こうが勝てるつもりなんだろ?だったらどっちが先でもいいだろ」
雄二「だが、しかしだな」
橙夜「自分が先に行って翔子に負けるのが怖いなら別に俺が行くだけだがな」
雄二「なっ!そこまで言われちゃ黙っていられねぇ。代表の俺が行ってFクラスを勝利に導いてやるよ!」
橙夜「じゃ、期待してる」
なんかあっさり挑発に乗ってくれた。
雄二に対して翔子の名前は凄い威力だな。
雄二「Fクラスの六人目は俺が出る。Aクラスからは――翔子。お前が来い!」
翔子「……分かってる。雄二の相手は私がするつもりだった」
そりゃ、初めは両クラスの代表同士の一騎討ちの予定だったからいいんだけどな。
高橋「教科はどうしますか?」
雄二「教科は日本史、内容は小学生レベルで方式は百点満点の上限ありだ!」
ざわ……!
雄二の宣言で、Aクラスにざわめきが生まれた。
『上限ありだって?』
『しかも小学生レベル。満点確実じゃないか』
『注意力と集中力の勝負になるぞ……』
過去の雄二ならいざ知らず、現在の雄二が満点取れるか不思議だがな。
高橋「わかりました。そうなると問題を用意しなくてはいけませんね。少しこのまま待っていてください」
そう言って高橋女史が教室を出て行く。
それから高橋女史が教室に戻ってくるまで雄二は明久たちと話していた。
高橋「では、六番目の勝負、日本史を行います。参加者の霧島さんと坂本君は視聴覚室に向かってください」
戻ってきた高橋女史はクラス代表の雄二と翔子に声を掛けた。
翔子「……はい」
雄二「じゃ、行ってくるか」
そう返事をして二人は視聴覚室に向かった。
Aクラスの教室に残された俺たちは壁のディスプレイでテストの様子を見ることになった。
Side.end
Side.雄二
橙夜のわざとらしい挑発に乗って先に翔子と勝負することになった俺。
翔子の名前を出されたときには冷静さを失っていた気がするな。
俺は先に視聴覚室に入った翔子に続いて入り、同じように席に着いた。
教師「では、問題を配ります。制限時間は五十分。満点は100点です。不正行為などは即失格になります。いいですね?」
翔子「……はい」
雄二「わかっているさ」
監督の教師に問題用紙を渡され、注意を促される。
教師「では始めてください」
所詮、小学生レベルの問題だ。神童だった俺ならそんなもん簡単だな。
そう思いながら、裏返した問題用紙を表にした。
『≪次の()に正しい年号を記入しなさい。≫
( )年 平城京に遷都
( )年 平安京に遷都
( )年 鎌倉幕府設立
( )年 大化の改新 』
これで、俺たちの設備はシステムデスクだ!
……と思っていた時期が俺にもあった。
≪日本史勝負 限定テスト 100点満点≫
≪Aクラス 霧島翔子 97点≫
VS
≪Fクラス 坂本雄二 74点≫
俺は翔子に負けた。
Side.end
Side.橙夜
雄二と翔子の日本史勝負。
≪日本史勝負 限定テスト 100点満点≫
≪Aクラス 霧島翔子 97点≫
VS
≪Fクラス 坂本雄二 74点≫
結果はやはり雄二が負けた。
Dクラス戦後に日本史を勉強しとけと言ったのに真面目にやらなかったようだ。
高橋「勝者、Aクラス」
雄二と翔子が教室に戻ってきたのを見て高橋女史が宣告。
その直後、Fクラスの面々は雄二に殺到し、問答をしていた。
高橋「これで三対三ですね。最後の一人、どうぞ」
やれやれ、やっと俺の出番だな。
睦月「橙夜兄なら何の問題もなさそうだな」
明久「雄二と違って橙夜なら安心できるよ」
秀吉「負けたワシが言うのもなんじゃが、頑張るのじゃ!」
康太「…………頑張れ(ビッ)」
瑞希「わ、私も負けちゃいましたけど、頑張ってくださいね!」
立ち上がると、一騎討ちに参加した面々に励ましの言葉をかけられた。
雄二「まさかとは思うが、橙夜。お前分かってて先に行かせたな?」
橙夜「当たり前だ、バカ。お前は『元』神童なだけだ。そんなやつが翔子が間違えるのが分かっていても勝てるわけないだろ」
雄二「くっ!……まぁ、いい。後はお前に任せた」
橙夜「お前に任されるまでもない」
雄二と言葉を交わし終え、今度こそ前に出た。
?「Fクラスからは橙夜くんかー。それならボクが出るしかないね」
そう言ってAクラスから出てきたのは愛子。
愛子「Fクラスは知らない人の方が多いと思うから自己紹介するね。一年の終わりに転入してきた工藤愛子です。よろしくね」
橙夜「まぁー、愛子がこの一騎討ち勝負に参加するのは分かっていたけど、最初の方に出ると思ってたんだけどな」
愛子「ボクもそのつもりだったんだけど、他のみんなが先に出ちゃったからね。それにボクの相手は橙夜くんって決まってたしね」
橙夜「決まってたとなると、他の面々も狙ってたって事か?」
愛子「うん、大まかにだけど決まってたよ。優子は睦月くんとやりたいって言ってたし、代表は最初から坂本くんとやることになってたからね。決まってなかったのは燐ちゃんと久保くんくらいだよ」
なるほどな。ある意味、こっちのメンバーも予想済みだったわけか。
高橋「それでは、最後の教科はどうしますか?」
橙夜「こっちの科目選択権は四つとも使い切ったから愛子が決めてくれ」
愛子「そういえばそうだね。それじゃ、保健体育でお願いします」
二度目の保健体育。
橙夜「やはり保健体育か。それで来るとは思ってたけどな。試獣召喚(サモン)」
愛子「橙夜くんの苦手科目はないって話だからね、ボクは得意科目を選ぶしかないんだよ。それじゃ試獣召喚(サモン)っと」
まぁー苦手科目なんて本当にないからな。得意科目については話したことがあるが。
喚び出しに応じて姿を現した召喚獣。
俺のはC、Bクラス戦の時同様に、黒のシャツにズボンにコートを着て、頭には狐の仮面、手には鉄扇。
対する愛子の召喚獣はセーラー服に模様の入った大斧。腕輪もしている。
何やら外野が騒がしい。
大方、装備の差を見てAクラスは安堵し、Fクラスは慌ててるんだろう。
愛子「橙夜くんの点数が何点かは分からないけど、すぐに終わらせてもらうよ」
そう言って笑いかけると同時に腕輪を光らせて、召喚獣を動かした。
大斧に雷光を纏わせ、俺の召喚獣に向かってかなりのスピードで迫る。
愛子「それじゃ、バイバイ。橙夜くん」
そして、斧を振るう。これは避けるのが大変な攻撃だな。
だが、避けるつもりはない。
右から向かってくる斧に対して、俺は鉄扇を閉じた状態で斧を突くように右手に持たせて待つ。
愛子の斧が俺の鉄扇の先に当たる直前に言葉を出す。
橙夜「『爆破(エクスプロージョン)』」
その言葉と共に、鉄扇の先に爆発が起こり、愛子の召喚獣は元いた場所よりも遠くに落下し、その近くに大斧も破損した状態で地面に刺さっていた。
愛子「……え?」
一瞬の出来事に戸惑いの声を上げる愛子。
『Aクラス 工藤愛子 VS Fクラス 神楽橙夜
保健体育 446点 VS 683点 → 583点』
『保健体育で600点だとっ!』
『ムッツリーニより100点も高いぞ!』
『腕輪で点数を消費したにも関わらず、未だに点数が上だぞ!』
明久「ムッツリーニ……君より橙夜の方が点数高いけど、どう?」
康太「…………ありえない」
明久と康太が何やら話しこんでいる。
康太の方は驚愕しているが。
愛子「そ、そんな……!この、ボクが……!」
愛子も愛子で床に膝をついている。相当ショックだったらしい。
橙夜「俺の得意科目は政経、数学、国語、英語と言ったが、他は国語、英語より劣るだけで苦手なわけじゃない。つまり俺に死角はない」
『普通で700点弱って得意科目はそれ以上だという事か!』
『一体あいつは何者なんだ……!』
何やら再び騒がしくなった。どうでもいいことなのに。
高橋「神楽君……。いつも、それくらい真面目に試験を受けてください。そんなんだから、『幻の入試トップ』やら『幻の学年主席』なんて呼ばれるんですよ」
『なっ!『幻の入試トップ』って入試のときに6000点オーバーを取ったって噂のあれか!』
『『幻の学年主席』って、俺らが試験を受けた後にそいつだけ再試験を受けてその後に公開されるテスト順位の毎回名無しの主席のことか?』
橙夜「高橋女史、その情報は機密扱いのはずなんですけどね……」
高橋「すいません。つい、うっかり喋ってしまいました」
『神楽と高橋女史が認めたってことは本人ってことか!』
『まさか奴がそうだったとは……』
橙夜「とりあえず高橋女子、宣告を」
高橋「そうですね。最後の勝負は、勝者Fクラス。よって三対四でFクラスの勝利です」
そうして、戦争は終わった。
残ったのは戦後対談のみとなった。
Side.end
裂「なんとか復活した、裂やんだ」
橙「別に復活しなくても良かったんだがな」
シ「私もそう思う」
裂「生みの親に対して酷いな、お前ら」
睦「諦めろ。それがお前だ、裂やん」
裂「もういいよ……お前ら二人には姫路の料理(化学兵器)を食わせてやる……」
橙睦「「それだけはやめろーー!!」」
裂「さて、少しは気が晴れたから本題に入るか」
紫「今回結構早足気味だったけど、何かあったの?」
裂「特に何もない。繋げ方は無理やりだと思うけど」
燐「ふーん?私は出番あったからいいけどねー」
明「そういえば、没になったネタがあったらしいけど、それって何だったの?」
裂「それは次回の戦後対談後に教える」
橙「そうか」
翔「……Fクラスに負けた。約束が……」
愛「ボクも橙夜くんに負けちゃったなー。700点弱とか卑怯臭いよね」
裂「安心しろ、翔子。屁理屈をこねれば簡単に付き合える。けど、屁理屈をこねなくても橙夜が守らせるから。愛子のはあえてスルーするが」
翔「……それなら安心」
愛「それって酷いよ!」
シ「それじゃ、今回はこれくらいか?」
睦「また次回も」
愛「よろしく」
紫「お願いするわ」