バカと俺たちの日常   作:裂やん

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【バカテスト】 歴史

問 次の()に正しい年号を記入しなさい。
『(  )年 キリスト教伝来』

霧島翔子の答え
『1549年』

教師のコメント
正解。特にコメントはありません。

坂本雄二の答え
『雪の降り積もる中、寒さに震える君の手を握った1993年』

教師のコメント
ロマンチックな表現をしても間違いは間違いです。


「これにて試召戦争終結」by神楽 橙夜


第壱壱問目 Aクラス戦、戦後対談

Side.橙夜

 

高橋「――よって三対四でFクラスの勝利です」

F生『おおぉぉーーーっ!』

A生『そ、そんな……』

 

 高橋女史の宣言によりFクラス側からは歓喜の叫びが、Aクラス側からは嘆きの叫びがあがった。

 

橙夜「さて、それじゃ戦後対談といくぞ。翔子」

翔子「……分かった」

 

 そう言って、俺と翔子は近くのテーブルに向かい合って座る。

 一騎討ちに参加したメンバーは俺たちの後ろ側に、その他の面々は囲むように聞いている。

 

橙夜「まず、設備のことだが、Aクラスの面々は気にしなくてもいい」

 

一同『は?』

 

 おぉー、AもFも関係なく俺の発言に唖然としていた。

 

翔子「……どういう意味?」

橙夜「AクラスとFクラスの設備を交換する気はない」

 

F生『なっ!』

F生『どういうことだ!』

F生『俺たちはAクラスの設備を手に入れるために頑張ってたんじゃないのかよ!』

 

橙夜「お前らは落ち着け。俺はAクラスとFクラスの設備を交換しないと言っただけだ」

雄二「橙夜、説明しろ」

橙夜「言葉の通りだ。Aクラスの(・)設備とFクラスの設備は交換しない」

 

F生『神楽を血祭りにあげろー!?』

F生『おおぉーーっ!?』

 

 こいつら、やっぱりバカか……。

 

橙夜「お前らは俺の話を聞いていなかったな……」

翔子「……なるほど」

明久「霧島さん、分かったの?」

翔子「……橙夜はAクラスと(・)Fクラスの設備を交換しないと言っただけ。Fクラスの設備がそのままだとは言っていない」

橙夜「気付いたか。流石は翔子だな」

雄二「俺もそれには気付いた。だが、どうやってやるんだ?」

橙夜「それは既に手を打ってある。……そろそろ出てきたらどうですか?学園長」

一同『は?』

 

 バカを見るような目で見られた……。お前らのほうがバカじゃないか……!

 

学園長「やれやれ、バレていたのかい?」

橙夜「そりゃ当然でしょう。あの条件を満たしてFクラスが勝った場合には、学園長からも説明してもらわなければいけませんから」

雄二「橙夜、どうしてバ……学園長がここに来ているんだ」

橙夜「Dクラス戦後、俺は学園長とある約束をした」

明久「約束?」

 

 俺の言葉に周りは何を言っているのか分からない顔をし、明久が質問してきた。

 

橙夜「あぁ、約束だ。ある条件を満たしFクラスがAクラスに勝利するか、引き分けたらFクラスの設備をAクラス同等の設備にしてもらう、というな」

明久「それで、ある条件って言うのは?」

橙夜「それはな……明久……お前の勝利だ」

明久「ぼ、僕の勝利?」

『何で吉井の勝利が条件になるんだ?』

 

 再び周りがざわつく。

 

橙夜「お前らは明久がなんなのか忘れたのか?」

雄二「観察処分者という事か?」

橙夜「そうだ。こいつは観察処分者に認定されて学園一のバカと認知された」

 

 この言葉に一同が頷いた。

 

明久「ちょっと待って!僕は学園一のバカじゃないよ!」

橙夜「だが、こいつはAクラスの紫に勝った。それに、学力自体もAクラス相当にあがっているしな」

 

 あえて、明久の発言はスルーする。

 

雄二「確かに、観察処分者の明久の学力がAクラス相当に上がったと分かれば、下位クラスの生徒も自分も出来ると思って勉学に励むかもしれないな。上位クラスの方も抜かれないように頑張るだろうからな」

橙夜「つまり明久はカンフル剤ってことだ。……で、学園長。約束は守ってもらいますよ」

学園長「分かっているさ。約束どおりFクラスの設備をAクラスと同等の設備にしてやるさね」

F生『やったあああああ!』

F生『ついに畳と卓袱台からおさらばだー!』

 

 ババァ長の言葉を聞いてFクラス側は再び歓喜の叫びを上げた。

 

橙夜「設備に関してはこれで終わりだ。ここからはAクラスとFクラスの間の交渉だ」

翔子「……続けて」

橙夜「こっちが提案する三つの条件を呑むのなら、今回の戦争は和平交渉にて終結という形にする」

翔子「……条件は?」

橙夜「まず、一つ目。この一学期間、AクラスはFクラスに宣戦布告をしない」

翔子「……分かった。でも、Aクラスには宣戦布告の権利がない」

橙夜「今回、FクラスがAクラスに勝ったから、AクラスはFクラスにのみ宣戦布告出来るようになったんだ。学園長のせいでな。

   それで二つ目。Aクラスには週に何度かFクラスに勉強を教えに来てもらいたい」

翔子「……最後は?」

橙夜「最後は条件じゃなくてご褒美みたいなものだ」

翔子「……ご褒美?」

橙夜「ああ。今回、一騎討ちに参加した俺と翔子を含む14人を対象に、勝った方は戦った相手に命令、もしくはお願いを一つ言っていい」

翔子「……もしかして」

橙夜「翔子の考えている通りだ。明久なら紫に、俺なら愛子に。そして翔子なら雄二に命令できる」

雄二「なっ!橙夜!何を言ってやがる!?」

橙夜「これで交渉は成立って事で。後はご褒美の実行ってことで」

 

 雄二が慌てているが、知ったことじゃないな。お前は苦労すればいいんだ。

 

橙夜「最初は瑞希と久保でいいか。久保は瑞希に何か命令したいこととかはあるか?」

久保「僕は特にないよ」

橙夜「因みに権利を行使しないなら対戦相手の方が言いたいことあるなら言っていいからな。で、瑞希は何かないか?」

瑞希「わ、私ですか?私も特にはありませんけど……」

 

 まぁー、この二人は分かってたことだけどな。

 

橙夜「じゃ、次は燐と秀吉の番な」

燐「え、えっと。そ、それじゃあね。秀君。わ、私と、つ、つき」

秀吉「ま、待つのじゃ!」

燐「……どうして、止めるの?秀君」

秀吉「そ、そういうことは!男のワシに言わせてもらいたいのじゃ!」

燐「そ、それってもしかして……///」

秀吉「う、うむ。ワシは燐のことが好きなのじゃ!だから、ワシと付き合ってくれぬか?」

燐「私で……いいの……?」

秀吉「燐だから言っておるのじゃ!」

燐「こ、こんな私でいいのなら喜んで……///」

秀吉「う、うむ。これからもよろしくなのじゃ……///」

燐「よ、よろしくね……///」

 

F生『ひ、秀吉に彼女がああああああ!』

F生『お、俺たちのオアシスがああああ!!』

F生『神は俺たちを見捨てたのだ……!』

 

 燐と秀吉が桃色空間を作り出した頃、Fクラスの連中が血涙を流していた。どうでもいいな……。

 

橙夜「次は康太と須藤嬢だが、何かあるか?」

康太「…………特にない(プイッ)」

結子「それなら、康君」

康太「…………なんだ?」

結子「私と付き合って」

康太「…………断るといったら?」

結子「お願いじゃなくて命令だから無理だよ」

 

 そう言って須藤嬢は康太の頬にキスをした。

 

康太「!?(ブシャアアアアアアア)」

 

 あぁー……康太は死んだな。

 

橙夜「さて、次は翔子と雄二だな」

翔子「……うん」

雄二「わかっている。何でも言え」

翔子「……それじゃ、雄二、私と付き合って」

一同『……はい?』

 

 あっ、一部を除いて皆驚いてるわ。

 百合疑惑があったからしょうがないか。

 

雄二「やっぱりか。お前は、諦めないのか」

翔子「……私は諦めない。ずっと、雄二のことが好き」

雄二「その話は何度も断っているだろ?他の男と付き合う気はないのか?」

翔子「……私には雄二しかいない。他のひとなんて、興味ない」

雄二「拒否権は?」

翔子「……ない。これは命令だから。それに橙夜がこの事を言わなくても約束だから」

雄二「は?約束って宣戦布告のときのか?あれは、勝ったクラスのって意味じゃないのか?」

翔子「……違う。あれは私と雄二の『個人的な』約束。今からデートに行く」

雄二「ぐぁっ!放せ!やっぱその約束もなかったことに――」

 

 ぐいっ つかつかつか

 

 翔子は雄二の首根っこを掴み、歩き出した。

 

橙夜「ちょっと待て、翔子」

翔子「……なに?」

雄二「橙夜!俺を助けてくれるんd」

橙夜「これを持っていけ。駅前の映画館の無期限パスだ。これがあれば無料(タダ)で映画が見放題だ」

雄二「なっ!橙夜、貴様っ!ぐぇっ!」

翔子「……橙夜、ありがとう」

橙夜「デート楽しんでこいよ」

翔子「……うん」

 

 そう言って今度こそ翔子は雄二を引っ張って教室を出て行った。

 

橙夜「んじゃ、五組目。睦月と優子でいいか」

睦月「俺か?んー……本当は戦争が終わって二人っきりのときに話そうと思ってたけどいいか。優子!」

優子「な、何?」

睦月「俺はお前のことが好きだ!初めて会ったときから今までずっと。これからもそれは変わらない。だから!俺と付き合ってくれ!」

優子「ほ、本当に……?」

睦月「ああ、本当だ!って、何で泣いてるんだ!」

優子「ヒック……だって……ヒック……うれしくて……」

睦月「それじゃ、返事は……」

優子「うん……こんなアタシでよかったら、睦月の彼女にして欲しい……///」

睦月「あぁ、勿論だ……///」

 

 今度はこいつらが桃色空間を作り出した。

 もういいや。スルーしよ、スルー。

 

橙夜「残ったのは俺と明久だけか」

明久「そうみたいだね」

橙夜「明久。紫に何か言いたいこととかあるか?」

明久「うーん……。特にないかな?」

橙夜「それじゃ、紫はあるか?」

紫「そうね……丁度いい機会だから、言っちゃおうかしら。明久」

明久「ん?なに?」

紫「付き合って頂戴」

明久「うん、いいよ?」

一同『へ?』

 

 一瞬、この場の時が止まった。

 さっきまでイチャついていた睦月や優子、燐や秀吉たちですら止まっていた。

 

紫「私が言った意味、わかってるわよね……?」

明久「勿論だよ。買い物の荷物持ちってことでしょ?」

紫「はぁー……」

橙夜「ここまで鈍感だとわな……」

 

 明久の答えを聞いて、この場にいるみんながみんな、ため息をついた。

 FFF団だけは例外だったが。

 

明久「え?違うの?」

紫「違うわよ……」

明久「じゃあ、どういう意味なの?」

紫「さっきまでの雰囲気から察しなさいよ……。まぁ、いいわ。もう一度言うから、ちゃんと聞きなさい」

明久「う、うん……」

紫「私は小さい頃からずっと明久のことが好きよ、勿論異性としてね」

明久「え!?それってもしかして……」

紫「だから、私の恋人になってほしいの。ダメかしら?」

明久「ダメじゃないけど……僕でいいの?お世辞にも僕はかっこよくもないし、頭も良いわけじゃないよ?」

紫「そんなこと関係ないわ。私は明久だからこそ恋人になってほしいのよ。私が明久のことを好きなのは、明久が優しくて他人の為に一生懸命になれるからよ」

明久「……恋愛感情っていうのが、どういうものか僕にはまだ分からない。それでもいいなら、紫の恋人になるよ」

紫「必ず分からせてあげるわ。だから、よろしくね」

明久「うん、よろしく」

 

 恋人(仮)に落ち着いたか。

 明久が自分の気持ちに気付ければすぐに本当の恋人同士になるだろうから、心配はいらなそうだな。

 

明久「それじゃ、最後は橙夜の番だね」

橙夜「そうだな。愛子、いいか?」

愛子「うん、いいよ。どんな命令でもね?」

 

 そう言って、愛子は茶化すようにウィンクをした。

 

橙夜「俺のは命令というよりはお願いって感じなんだがな」

愛子「どんなお願い事をされちゃうのかなぁ~?もしかして、あ~んなことや、そ~んなことかな?」

 

 うん、そんな奴だよお前は。

 あえて、その部分はスルーして話を続けるけどな。

 ここからは真面目に行こう。

 

橙夜「俺と愛子が会って三ヶ月も経っていないのにこんなことを言うのもアレなんだが」

愛子「うん」

橙夜「愛子……いや、工藤愛子さん。貴女の事が好きだ。こんな俺でよければ彼女になってほしい」

愛子「えっと…その…はい。ボクも橙夜くんのことが好きです。ボクを橙夜くんの彼女にしてほしい…です……///」

橙夜「あ、あぁ…これからも、よろしくな……///」

愛子「う…うん……よ、よろしくね。……え、えいっ!///」

橙夜「なっ!?お、おい、愛子。い、いきなりなにを!」

 

 愛子は恥ずかしそうに顔を俯かせたと思ったら、次の瞬間には俺の体に抱きついてきていた。

 

愛子「今からボクと橙夜くんは恋人同士なんだから、抱きついたって問題ないでしょ……?」

橙夜「ッ!?そ、そうだな……」

 

 抱きついてきた愛子の顔は、俺の目線より下にあるわけで、自然と上目遣いの形に。その上、若干涙目で見られるとなんというか……たまらない!!

 これを狙ってやってるなら悪女だが、確実に天然だろうな……。

 

愛子「(ビクッ)」

 

 気付いたら体が勝手に愛子の体を抱きしめ返していたみたいだ。

 無意識で欲望が理性に勝ってしまったようだ。これからは自重しよう、自重。

 

?「さて、Fクラスの皆。お遊びの時間は終わりだ」

 

 この声は……。

 

明久「あれ?西村先生。僕らに何か用ですか?」

鉄人「ああ。今から我がFクラスに補習についての説明をしようと思ってな」

 

 我がFクラス……?鉄人よ、遂に頭がイカれちまったのか?

 

鉄人「今度から福原先生に変わって俺に担任が変わるそうだ これから1年、死に物狂いで勉強できるぞ」

F生『なにぃっ!?』

 

 クラスの男子生徒全員から悲鳴があがった。

 

鉄人「いいか。確かにお前らはよくやった。開校してまだ短いが、FクラスがAクラスに勝つという偉業を成し遂げた時は正直驚いた。でもな、いくら『学力が全てではない』と言っても、人生を渡っていく上では強力の武器の1つなんだ。だからないがしろにしてもいいものじゃない」

 

 確かにその通りだな。

 

鉄人「それに、今のFクラスの設備はAクラス同等になっている。その費用はある所からの寄付金で準備される予定だから、今年度一年間は新学期になっても今朝までの設備に戻ることはない。つまり、他のクラスに戦争を申し込まれ、敗北すれば設備は交換となるわけだ。その設備を守るためにも学力向上は必要不可欠というわけだ」

 

 鉄人のいう事も正しいな。折角の設備を奪われちゃたまらないな。

 

鉄人「吉井。お前は観察処分者だが、最近の生活態度を考慮して監視は大目に見てやろう」

明久「本当ですか!?」

鉄人「ああ、本当だ。それと坂本は……って、姿が見えないがどうした?」

明久「それならAクラス代表の霧島さんに連れて行かれました」

鉄人「ふむ、そうか。坂本には『A級戦犯のお前は特に念入りに監視してやる』と伝えといてくれ」

明久「分かりました。伝えておきます」

 

 やはり日頃の行いの悪い雄二には監視がつくのか。どうでもいいか。

 

鉄人「とりあえず明日から授業とは別に補習の時間を二時間設けてやろう。神楽兄弟と吉井、姫路の四人はAクラス相当の成績だから補習は免除だ」

 

 そういい残して鉄人はAクラスの教室から退出していった。

 

橙夜「それじゃ、愛子」

愛子「なにかな?」

橙夜「初デートってことで映画でも観に行かないか?」

愛子「うん、いいよ」

 

 という事で愛子とデートに行くことになった。

 

 次いでとばかりに睦月と優子、紫と明久、燐と秀吉の六人も誘ってのフォース?デートとなったとさ。

 

Side.end




裂「若干、スランプだ……」

橙「原作とはかなり違う流れだからな」

裂「枠外も若干スランプ気味なんだけどな……」

シ「枠外はそれなりに原作に沿ってたからな。それにネギま!は漫画で、バカテスはラノベだからな」

紫「所詮、それは言い訳でしょう?」

燐「裂やんが頑張れば問題ないってことだよね?」

裂「私だって、頑張ってるさ……」

睦「で、次回はアニメのデート回やるのか?」

裂「さぁー?美波と約束してないから美春と絡むことないから、飛ばすんじゃない?」

秀「それでよいのかのう?」

裂「書くのを後回しにするって手もあるがな」

橙「それで、ラブレター騒ぎはどうするんだ?」

裂「それはやるつもり。ちょっとしたフラグのような伏線のために」

シ「そうか」

橙「それでは、また次回」

翔「……よろしく」

愛「お願いしまーす」
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