バカと俺たちの日常   作:裂やん

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「……雄二」
「なんだ?」
「……『如月ハイランド』って知ってる?」
「ああ。今建設中の巨大テーマパークだろ?もうすぐプレオープンっていう話の」
「……とても怖い幽霊屋敷があるらしい」
「廃病院を改造したっていうアレか?」
「……日本一の観覧車とか」
「おお、相当デカいみたいだな。聞いた話だけでも凄そうだ」
「……世界で三番目に速いジェットコースターも」
「速い上に色々な方向を向いたり、ぐるぐる回ったりするってヤツか。どんなモンなのかわからんが、考えるだけでワクワクしてくるな」
「……他にも面白いものが沢山ある」
「それは凄いな。きっと楽しいぞ」
「……それで、今度そこがプレオープンしたら、私と」
「ああ、お前の言いたいことはよくわかった。そこまで行きたいなら――」
「……うん」
「今度友達と行ってこいよ」
「……そうじゃない」
「分かった!分かったから、その先を」
「……私と雄二、二人で一緒に行く」
「理解したからこそ誤魔化したんだろうがっ!それにオープン直後は混みあっているから嫌だっ!」
「……それならプレオープンチケットがあったら行ってくれる?」
「プレオープンチケット?あれは相当入手困難らしいと聞いているが?」
「……行ってくれる?」
「んー、そうだなー、手に入ったらなー」
「……本当?」
「あーあー。本当本当」
「……それなら、約束。もし破ったら――」
「大丈夫だっての。この俺が約束を破るようなヤツに見えるか?」
「――この婚姻届に判を押してもらう」
「命に代えても約束を守ろう」


【清涼祭】 アンケート

学園祭の出し物を決める為のアンケートにご協力ください。
『あなたが今欲しいものはなんですか?』

姫路瑞希の答え
『クラスメイトとの思い出』

教師のコメント
なるほど。お客さんの思い出になるような、そういった出し物も良いかもしれませんね。写真館とかも候補になり得ると覚えておきます。

土屋康太の答え
『Hな本(訂正)成人向けの写真集』

教師のコメント
取り消し線の意味があるのでしょうか。

吉井明久の答え
『クラスメイトに追いかけられない日々』

教師のコメント
君たちは一体なにをしているのですか?

神楽橙夜の答え
『愛子との思い出』

工藤愛子の答え
『橙夜くんとの思い出』

神楽睦月の答え
『優子との思い出』

木下優子の答え
『睦月との思い出』

木下秀吉の答え
『燐との思い出』

桜儀燐の答え
『秀君との思い出』

神楽紫の答え
『明久との思い出』

須藤結子の答え
『康君との思い出』

教師のコメント
あなた方は、節度を守ったお付き合いをして下さい。
決して、先生は羨ましくなんて……ありません。


「お父さんを見返すんです!」by姫路 瑞希


清涼祭
第壱伍問目 Fクラスと祭の準備


Side.橙夜

 

 桜色の花びらが坂道から徐々に姿を消し、代わりに新緑が芽吹き始めたこの季節。

 俺たちの通う文月学園では、新学年最初の行事である『清涼祭』の準備が始まりつつあった。

 

 お化け屋敷の為に教室の改造を始めるクラス。焼きそばの為に調理道具を手配するクラス。この学校ならではの『試験召喚システム』について展示を行うクラス。学園祭準備の為のL(ロング)H(ホーム)R(ルーム)の時間は、どの教室を見ても活気が溢れている。

 

 だが、我らがFクラスはというと――

 

橙夜「さて、お前ら。何かやりたいことないか?」

明久「いいのかなぁー……勝手に決めて……?」

睦月「気にするな。遊んでいるあいつらが悪いんだからな」

秀吉「あやつらは相変わらずじゃ……」

朱雀「これがFクラスの日常か……」

美波「坂本も向こうに行っちゃって、ここにいないしね」

日向「本当にこんなでいいのかな……?」

瑞焔「「あはは…………」」

橙夜「と言うか、流石に俺たち九人じゃ決めるのに無理があるな」

 

 現在、教室には俺と睦月、明久、秀吉、朱雀、瑞希、島田嬢、神原姉、神原妹の九人しかいなかった。

 

 因みに他のFクラスメンバーはと言うと――

 

須川『速水!こいっ!』

速水『勝負だ、須川!』

須川『お前の球なんか、場外まで飛ばしてやる!』

 

 準備もせずに、校庭で野球をして遊んでいた。

 てか、なんで声が聞こえるんだ?

 

?「どうだ?出し物は決まった…か……。……これはどういうことだ?」

橙夜「ああ、西村教諭か。それなら校庭をご覧になれば分かると思いますよ」

鉄人「まったく、あいつらときたら……」

 

 教室に様子を見に来た鉄人に、そう促した。

 鉄人は窓から校庭を確認し、額に手をついて大きく息を吐いた。

 

鉄人「……あのバカ共を連れ戻してくる」

睦月「ご苦労様ですね」

鉄人「あいつらには吉井のように改心して欲しいものだ……」

明久「可能性としては雄二とムッツリーニはまだありえると思いますけど、他のみんなは無理だと思いますよ……」

 

 確かに、雄二と康太は翔子と須藤嬢がいるからな。

 そう思っているうちに鉄人は教室を出て行った。

 

『Only ~~ RAILGUN ~~ shoot ~~ 必ず♪』

 

明久「橙夜、携帯なってるよ?」

橙夜「ん?ああ。っと、これは愛子か。一体なんだろ?」

 

【From:工藤愛子

 件名:清涼祭

 Fクラスは清涼祭でなにやるの?

 ボクたちAクラスはメイド喫茶だよ。

 

 それと当日、一緒に清涼祭回って欲しいな?】

 

 Aクラスはメイド喫茶か。向こうは女子の方が多いから妥当と言えば妥当だな。

 それならこっちは――――でもやってみるか?

 

橙夜「Aクラスはメイド喫茶をやるらしい」

明久「この学園は美人揃いだから人気が出るんじゃないかな?」

秀吉「その筆頭が霧島じゃからのう」

睦月「それで、橙夜兄。何か思いついたんだろ?」

美波「そうなの?神楽兄」

瑞希「そうなんですか?橙夜君」

 

 流石睦月。伊達に俺の弟はやってないってことか。

 

橙夜「ああ。出し物の提案なんだが、俺たちFクラスは――――でいこうと思う」

明久「――――?確かに清涼祭までに指導とかすれば結構盛り上がるかもね」

橙夜「それで、もう一つ提案なんだが……Aクラスのメイド喫茶と――――と思う」

睦月「それって可能なのか?」

橙夜「その辺は俺が引き受けるから任せろ」

秀吉「橙夜がそう言うのならば、任せるべきじゃな」

美波「まぁ、坂本やアキより神楽兄のほうが上手いようだしね」

日向「他の人が賛成なら私はいいよ?」

瑞焔「「私もですね」」

 

 さて、愛子に電話電話っと。

 この場にいる八人からは賛同してもらったし、早速交渉しないとな。

 

橙夜「っと、愛子か?俺だけど、さっきのメールの件だけどいいぞ。ああ、うん。それでちょっと翔子に話があるから代わってもらえるか?ああ、ありがとう。……あっ。翔子か?ちょっとした提案なんだけど――」

 

 それから数分後。

 翔子との交渉が終えた頃にFクラスのメンバーは鉄人に連れられて教室に戻ってきた。

 

 

 

 

雄二「さて。そろそろ春の学園祭、『清涼祭』の出し物を決めなくちゃいけない時期が来たんだが――」

 

 鉄人に連れ戻されてきた雄二が俺らを見ながらそんな宣言してきた。

 

雄二「とりあえず、議事進行並びに実行委員として誰かを任命する。そいつに全権を委ねるので、後は任せた」

 

 心の底からどうでも良さそうな態度の雄二。あいつ、興味がないからって全部人に押し付けるつもりだな?

 

瑞希「明久君、橙夜君。坂本君って学園祭はあまり好きじゃないんですか?」

日向「それ、私も気になる」

朱雀「試召戦争の時はすごい張り切ってたって聞いたんだが……?」

 

 話し合いの邪魔にならない程度の小声で話しかけてきたのは、瑞希と転入生で雄二のことをよく知らない神原姉と朱雀の三人。

 

明久「直接聞いたわけじゃないからわからないけど、楽しみにしているってことはなさそうだね」

橙夜「それに、興味があるならもっと率先して動いてるはずだ。試召戦争のときのようにな」

瑞希「そうなんですか……。寂しいです……」

 

 瑞希の表情に少し翳りがさした。

 

瑞希「私は……明久君や橙夜君、Fクラスのみんなと一緒に、学園祭で思い出を作りたいです」

明久「やるからには思い出に残る学園祭にしたいね」

 

 瑞希の場合は特に明久との思い出を作りたいんだろうな。

 

雄二「んじゃ、学園祭実行委員は島田ということでいいか?」

美波「え?ウチがやるの?う~ん……、ウチは召喚大会に出るから、ちょっと困るかな」

明久「雄二。実行委員なら、美波より瑞希ちゃんの方が適任なんじゃないの?」

瑞希「え?私ですか?」

橙夜「明久。瑞希には無理だ」

明久「え?どうして?」

雄二「姫路の場合、全員の意見を丁寧に聞くだろうから、聞き終わる頃にはタイムアップだ」

美波「それにね、アキ。瑞希も召喚大会に出るのよ」

明久「え?そうなの?」

瑞希「はい。美波ちゃんと組んで出場するつもりなんです」

明久「学校の宣伝みたいな行事なのに。二人とも物好きだなぁ」

美波「ウチは瑞希に誘われてなんだけどね。瑞希ってば、お父さんを見返したいって言ってきかないんだから」

明久「お父さんって、小父さんを?」

 

 何でここで瑞希のお父さんが出てくるんだ?

 明久も「どうしてだろう」と思うくらい謎だ。

 

美波「うん。家で色々言われたんだって。『Fクラスのことをバカにされたんです!許せません!』って怒ってるの」

日向「此間転入してきたばかりで付き合いは短いけど、瑞希ちゃんが怒るなんて珍しいんじゃないかな?」

瑞希「だって、皆のことを何もわかっていないくせに、Fクラスっていう理由だけでバカにするんですよ?許せませんっ」

橙明「「…………」」

 

 すまん。こいつらを知っている俺でも、Fクラスは一部を除いてバカの集まりだと思うわ。

 明久も口には出していないが、顔を見れば同じ事を思っているのは丸分かりだ。

 

美波「だからFクラスのウチと組んで、召喚大会で優勝してお父さんの鼻をあかそうってワケ」

 

 確かに、公開されている実力学年次席の瑞希と、問題さえ読めればそれなりの島田嬢が組めば、優勝も不可能じゃないだろうな。……イレギュラーがなければ。

 

雄二「お前ら。こっちの話を続けていいか?」

 

 おっと。話が随分逸れていたな。

 

明久「あ、ゴメン雄二。美波が実行委員になる話しだったよね?」

美波「だからウチは召喚大会に出るって言ってるのに」

雄二「なら「雄二」なんだ?橙夜」

橙夜「実行委員は俺がやる。いいだろ?」

雄二「橙夜がやりたいなら構わないが。んじゃ、あとは任せたぞ。ふあ~……」

 

 俺と入れ替わって席に戻った雄二。欠伸を堪える気も全くないようだ。

 

橙夜「さて、やりたいことがあれば挙手してくれ……と、言いたいところだが、お前らの意見を聞くつもりはない。やることはこっちの方で勝手に決めた」

『横暴だ!』

『実行委員ならクラスの意見くらい聞け!』

『そうだそうだ!』

 

 俺の発言を聞いて一斉に反論しだすクラスの男子達。

 なんでこういうときだけチームワークがいいんだよ、こいつら……。

 

橙夜「黙れ!さっきまで野球していたお前らに発言権などあるわけがないだろっ!」

『うっ!』

 

 それに正論を返すと、連中は口を閉ざした。

 

橙夜「静かになったところで俺たちがやるものだが……執事喫茶だ」

 

『執事喫茶?』

『おかえりなさいませ、お嬢様。ってやる執事喫茶か?』

 

橙夜「ああ、その執事喫茶だ。それと、今回の清涼祭ではAクラスのメイド喫茶と共同戦線を張ることになっている」

 

『なん…だと……?』

『それは……本当なのか?』

 

 こいつら、ノリを分かってやがる……っ!?

 

橙夜「本当だ。既にAクラス代表の翔子と話はつけてある。と言っても、AとFクラスの厨房担当を数人トレードして、出す予定のメニューの何品かをお互いの教室で出すだけだがな。それと出し物の人気投票で上位に食い込めば打ち上げもAクラスと合同で行う予定だ」

 

『おおおぉぉぉおおーーーー!?』

『やる気出たあああぁぁぁぁーーーー!?』

『みwなwぎwっwてwきwたwww』

 

 流石Fクラス男子。女子と話が出来ると知っただけでやる気になるのか……。

 

 こいつらの学力をアップするのって実は簡単だったりするんじゃね?

 『学力が高ければ女子にモテる』とか言ってやれば勉強しそうだし。

 まぁ、今はどうでもいいな。

 

橙夜「それじゃ、喫茶店で出すメニューを決めていくぞ」

須川「それなら軽食として炒飯とかはどうだ?」

速水「喫茶店と言えばカレーやサンドイッチもだろ?」

近藤「だったらスパゲティとかもいいんじゃないか?」

藤堂「食後のデザートとかでケーキとかも準備するべきじゃないか?」

 

 次々と提案されるメニューを俺と副実行委員として指名しておいた睦月とでノートパソコンに打ち込んで、提案メニューが壁のディスプレイに表示される。

 

鉄人「お前たち、清涼祭の出し物は決まったか?」

 

 先ほど野球をしていた連中を追い掛け回した鉄人が戻ってきた。

 

橙夜「出し物は執事喫茶に決まりました。今は出すメニューを考えているところです」

鉄人「そうか、神楽兄弟が実行委員なら安心だ。お前ら、ちゃんと取り組めよ。それと神楽兄はコレが終わったら学園長室に来るようにとのことだ」

橙夜「分かりました」

 

 そう言って鉄人はすぐに教室から出て行った。

 どうやら、きちんとやっているかの確認の為に来ただけらしい。

 

橙夜「大まかなメニューは出揃ったな。メニューの選定はひとまず置いておいて、厨房班とホール班を先に決める。まず、厨房班は俺と睦月のところに。ホール班は秀吉のところに集まってくれ」

須川「なら、中華系は俺が引き受けよう」

康太「…………(スクッ)」

明久「ムッツリーニ、料理なんて出来るの?」

康太「…………紳士の嗜み」

 

 康太が立ち上がったことを不思議に思ったのか明久が質問した。

 康太の回答だが、絶対にそれは違うな。大方、喫茶店とか飲食店のウェイトレスの制服見たさに色んなところに通っているうちに覚えたんだろうな。

 

日向「私も厨房班にしようかな」

焔「私も」

橙夜「ん?神原姉妹は料理が出来るのか?」

日向「うん、出来るよ。私よりも焔の方が料理上手だけど」

焔「任せてもらっても構わない」

 

 そういえばこいつらの実家は飲食店関係だったな。それなら大丈夫だな。

 

橙夜「なら、任せよう。神原姉妹にはホールの方も担当してもらうと思うが」

日焔「「分かった」」

 

 女子勢にはホールで働いてもらわないとな。華的な意味で。

 

瑞希「それじゃ、私も厨房班に――」

明久「ダメだよ、瑞希ちゃん。キミを厨房に入れさせるわけにはいかない!」

 

 ナイスだ明久!瑞希の料理を食べて食中毒になって運ばれたら喫茶店の経営どころじゃないからな!

 

瑞希「わ、私だってあれから料理のお勉強もきちんとしてます!だから、私も厨房班に――」

明久「そうだったとしてもダメだよ!瑞希ちゃんは客観的に見て可愛いからホールでお客さんに接した方がお店として利益が痛あ゛っ!み、美波!僕の背中はサンドバックじゃないよ!?」

瑞希「か、可愛いだなんて……。明久君がそう言うなら、ホールで頑張りますねっ♪」

 

 よくやった、明久!これで客の心配はいらなくなった。島田嬢の関節技は今回は止めないでやろう。

 

美波「アキ。ウチは厨房にしようかな~?」

明久「美波の料理は美味しいけど、客観的に見たら美波も十分に可愛いからホールにも出て欲しいかな?」

美波「そ、そっか///アキがそう言うなら頑張るわね!」

 

 どうやら、明久は死亡フラグを回避したらしい。

 っと、忘れるところだった。

 

橙夜「因みに執事喫茶の制服は男女関わらず執事服を着てもらう。執事服の方はこっちで用意するから、それぞれの体のサイズを紙にメモって俺のところに持ってきてくれ」

『おう!(は~い)(はい!)』

 

 この調子なら結構期待できそうだ。

 

睦月「あと、当日まで接客指導もするからそっちもしっかりするようにな。コーチもこっちで手配するから安心しろ。立派な執事の動作をマスターしてもらうからな」

 

『きちんとエスコート出来れば俺たちにも彼女が出来るんじゃ……?』

『可能性はあるぞ!』

『もっとみwなwぎwっwてwきwたwww』

 

 睦月の発言を言いように理解したバカの台詞でさらにやる気になったらしい。

 

 それじゃあ、頑張るとしますかね。

 

Side.end




裂「今回の後書きは――」

翔「……将来の姓は坂本、霧島翔子と――」

朱「建築会社の息子の俺、織斑朱雀と――」

焔「飲食店経営の娘の私、神原焔の四人でお送りします」

裂「話を発展させづらい面々が揃ったな……。とりあえず翔子。何か言いたいことは?」

翔「……雄二は誰にも渡さない」

裂「予想通りだな。じゃあ、次は朱雀」

朱「日向は俺の嫁!手を出す奴は許さない」

裂「これも予想通りだな……焔は何かあるか?」

焔「姉さんと朱雀のイチャつきぶりにはもう慣れたわ……」

裂「哀愁漂ってるな……。で、資産家の子供なわけだが、それに関しての悩みはあるのか?」

翔「……仲の良い友達が中々出来なかった」

朱「家の財産とか地位目的に近付いてくる連中が多かったな」

焔「私と姉さんは誘拐されかかったことがある」

裂「金持ちには金持ちなりの悩みってのがあるわけだな」

翔「……そう。だから色眼鏡なしで私を見てくれる雄二は大切な人で、橙夜たちは大切な友達」

朱「俺もそれは分かる。転入してくるまでいた学校は所謂お金持ち学校だったからな。一言目に名前を言ったと思ったら、二言目にはどこそこの令嬢とか政治家の息子とかって煩わしかったな」

裂「そういうもんかね」

焔「そう言うものよ。その点神楽君たちは凄いわ。必要なときには家の力を使うけど、使わなくてもいい時は自分達の力で解決するって言うところが特に、ね」

翔「……初対面で霧島の跡取りとしてではなく、霧島翔子と言う、私個人として接してくれたのは雄二や橙夜たちだけだった」

裂「まぁ、橙夜は力を持つメリットやリスクを知っているからな。ひけらかすことはしないってことさ。だから、誰が相手でも対等に接するようにしてるのさ」

朱「橙夜の過去に何が合ったかは知らんが、いいな、そういうの」

焔「それはいいけど、話が長くなっちゃったわ」

裂「そうだな。そろそろしめよう」

朱「それでは、また次回」

焔「おねがいします♪」

翔「……よろしく」
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