……決して、思い浮かばなかったからでは、ない。
「ちょっと!アタシの出番は!?」by木下優子
「そんなもの、今回はありません。名前だけです」by裂やん
Side.橙夜
明久が教室を出て行ってから十数分後、携帯に着信が入った。
『格下げダンボール ~~~ メールで送ったら ~~~ 人違い♪』
これは明久だな。という事は、見つけたか。
それにしても、結構時間が掛かったな。十分以内に見つかると思ったんだが。
橙夜「もしもし?」
雄二『その声は橙夜か。一体何の真似だ?』
橙夜「ああ、雄二だな。ちょっと待て。今替わる」
雄二『替わる?誰と――』
雄二が何か喚いていたが、無視して作戦を実行することに。
橙夜〔翔子の声真似をして、どこにいるか聞いてくれ〕
秀吉〔了解じゃ〕
アイコンタクトで会話しながら、秀吉に携帯を渡す。
何故、アイコンタクトが出来るかだって?
フッ、愚問だな。この程度、従兄弟スキルさ。
秀吉「『……雄二。今どこ』」
雄二『人違いです』
秀吉「通話を切られたのじゃが、どうすればいいのじゃ?」
橙夜「ああ、切られるのは想定どおりだ。暫くすれば明久と一緒に教室に戻ってくるだろ」
そう言って、俺は秀吉から携帯を受け取る。
それから明久と雄二が戻ってくるまで、俺たちは持ち込んでいた市販の菓子と飲み物を口にしながら待つことにした。
☆
通話を切られてから数分後、明久と雄二が戻ってきた。
橙夜「やっと戻ってきたか」
雄二「ああ。秀吉に翔子の声真似させてまで、学園祭の喫茶店に引っ張り出したい理由は何だ?」
橙夜「統率力の増強がしたかっただけだから、特筆する理由なんてないが?」
雄二「それだけの理由で、秀吉に翔子の声真似をされ、それに本気で怯えた俺は一体……」
雄二の質問に嘘偽りなく答えてやると、いきなり雄二はorz状態になった。
橙夜「とりあえず、清涼祭当日、雄二にはきちんと働いてもらうからな」
雄二「俺に拒否権は?」
橙夜「雄二に拒否権はありますん」
雄二「どっちだよ!」
やばいやばい、うっかりネタに走ってしまった。
睦月「まぁ、有って無いようなものだな」
橙夜「睦月の言うとおり、形ばかりの拒否権で、実質強制労働だな」
雄二「そう言われると、尚更やりたくないな」
雄二ならそう言うと思っていたさ。だからこそ、ここで奥の手(ジョーカー)を使う!
橙夜「ああ、拒否してもいいぞ。その場合は、秀吉にお前の声真似をさせて、この紙に書かれていることを言わせて録音するだけだからな」
雄二「ぐああああああ!!またか!?またその手か!?前のと内容が違うが、これはこれで俺の人生が終わるぞ!!物理的に!!」
橙夜「そういえば明久」
明久「何かな?」
橙夜「捜しに行ってから電話掛けるまで結構時間があったが、何かあったのか?」
明久「あはは……。見つけるのは簡単だったんだけどね……」
奥の手(ジョーカー)を使ったことで、喚きだした雄二を華麗なスルースキルで無視しつつ、俺は事情聴取的なことを明久相手にすることに。
当の明久もスルースキルで雄二を無視しながら、顔に乾いた笑みを浮かべ、はぐらかすように答えを返してきた。
睦月「大方、雄二が隠れてた場所が男子禁制の女子更衣室で、女子の誰かと鉢合わせて、叫ばれた上に西村先生に追いかけられたってところだろ?」
明久「あはは……。よくわかったね、睦月。それ正解……」
睦月「え?まじ?等閑(なおざり)と言うか冗談だったんだが……」
明久「鉢合わせたのが木下さんだったから弁明しようと思ったんだけど、する前に鉄人を呼ばれてね。逃げるのが大変だったよ」
睦月「木下さんってことは優子か」
秀吉「どこか抜けておる姉上のことじゃ。どうせ、着替えようと更衣室に向かったら中に明久たちがいて、平静を失い、テンパったといったところじゃろう」
明久がはぐらかした答えを、睦月が冗談気味に言うと、見事に当たっていたらしく、遠い目をしてはぐらかしたことを喋りだした。
それを聞いていた秀吉は、微妙に優子を貶すようなことを言っていた。
秀吉が言ったことが、優子の耳に入らないように祈っておこう……。
という事で、俺は秀吉の口から出た言葉は、ナニモキイテナイ。
因みに、等閑(なおざり)と言うのは、「いい加減」「おそろか」「本気でない」と言う意味。御座成りは類語。
橙夜「その辺は優子への明久たちのフォローを秀吉に頼むとして、雄二。清涼祭の手伝いするよな?」
雄二「……脅しておいて、それか。……まぁいい、やってやるよ。十代の身空で死にたくはないからな」
よっしゃー!統率力という名の労働力ゲットぉぉおおお!
脅迫は犯罪?ナニソレ、クエンノ?
雄二「そういえば橙夜。お前、学園長にHR終わったら学園長室に来るように言われてなかったか?」
橙夜「あぁ、そんな用事もあったな。すっかり忘れてたわ。それじゃ、今から行くとするか」
雄二に指摘されて、そのことを思い出した俺は、立ち上がって教室の出入り口に向かうが、再び雄二に声を掛けられ、立ち止まる。
雄二「なぁ、橙夜。俺も一緒に行っていいか?」
橙夜「別に構わないが、一体どうしたんだ?」
雄二「いやなに。俺の本能が今は橙夜と一緒に学園長室に行けって叫んでるんだよ」
橙夜「なんだその理由……。まぁ、来るならついてこいよ」
そう言う雄二に理由を聞くと、理由とも言えない理由を言われた。
雄二の本能は、翔子が関係することだと的中率はほぼ100%だが、今回はどうなんだか。
雄二「そうと決まったら。明久、睦月。お前らも来い」
明久「雄二の意図が分からないけど、いいよ」
睦月「面白そうなことになりそうだから、俺もいいぞ」
ついてくる気満々だった雄二は、明久と睦月を道連れにする気のようだ。
特に危険じゃないはずだから、道連れも何もないだろうけど。
秀吉「ワシはどうすればいいのじゃ?」
橙夜「秀吉は朱雀たちと喫茶店で出すメニューの選定をしておいてくれ」
秀吉「うむ。了解じゃ」
指名されなかった秀吉が、そう聞いてきたから、この珍騒動の前に俺がやっていたメニューの選定を頼むことにした。
橙夜「それじゃいくか」
睦月「おう」
明久「うん」
雄二「ああ」
俺がそう言うと、睦月たちは三者三様の返事をし、一緒に教室を出て、学園長室に向かった。
Side.end
裂「今回の後書きは――」
鉄「連続出演の俺、西村宗一と――」
学「同じく連続出演のアタシ、藤堂カヲルと――」
福原慎(以降:福)「元Fクラス担任の私、福原慎の4人でお送りします」
裂「さて、前回の更新から約3週間だな……」(注*なろう時代の話です)
鉄「そうだな」
福「その間、一体、何をやっていたのでしょうか?」
裂「まず、前回更新後から枠外の59話を執筆を開始。
それが1週間前の20日に出来て、その日に公開。
そしてこっちの執筆を開始して今に到る」
学「枠外の方を始めた時は順調に執筆できていたのにねぇ。確か一ヶ月は連続更新だった覚えがあるよ」
裂「まぁ、ネギま!だったからだな。うん」
鉄「そういえば、新作を書きたいとか言っていたらしいじゃないか」
裂「あぁ、うん……。完全新作の場合は2作品、簡単なプロットは構想出来てるんだがな。
まずは、ネギま!の双子モノで薬味アンチ……というよりは、薬味無視モノ。
次は、バカテスモノで雄二と翔子の幼馴染モノ。ヒロインは未定で、雄×翔推奨だな。
これも雄×翔推奨モノだけど……一応」(注*これもなろう時代の話です)
福「完全新作の場合、と言うことは他にも数作あるという事でしょうか?」
裂「枠外の外伝モノとして2作品ある。
一つは本編で公言しているリリなの世界に飛ばされて。と言うやつ。時代背景は、魔法世界救援後だな。
もう一つは秘密……ではなくて、活動報告でヒントだしているんだよな」
学「新作や外伝の話もいいけど、こっちのPVとか凄いことになっているじゃないか」
裂「そうそう、ネギま!モノと違って、バカテスモノはあまりネームバリューが強くないんだが、なんと総PVが4万1千、総ユニークは5千超えてるんだぜ」(注*またまたなろうry)
福「それは素晴らしいことですね。記念的なことはやる予定なのでしょうか?」
裂「やらない」
鉄「そこは普通、やると言うところだろう!」
裂「正しくは『やれない』だな。私って本編の方は書けるんだが、番外編とかってのを書くのが苦手で……。
特にバカテスモノで番外編とか書く場合は未来の話しか過去の話になるわけだろ?」
学「まぁ、そうさね」
裂「清涼祭編終了後の日常 弐で2話程度過去の話を書くつもりなんだよな。予習編とオリジナルで」
福「それが書けるのなら書けるのでは?」
裂「いや、それが全く。その2話は伏線回収やらで書くから書けるのであって、そう言うのを考えないで現在以外の時間軸の話を書くのが難しいんだ」
鉄「なるほどな……。おっと、そろそろ時間のようだ」
裂「次回の後書きは、社長・同性愛者・ムッツリの三人で送る予定だ」
福「おや?次回も私の出番ですか?」
学「そのようだね。本編では、殆ど出番ないからね、福原先生は……その救済目的じゃないかい?」
鉄「福原先生以外の二人が至極不安だな」
福「それでは、次回もよろしくお願いします」