「えと・・・・・・・・・・シャルルだよね?」
「う、うん/////////」
二人は顔を赤隠していた。一夏は低身長であるが故にシャルルの胸が目に入ってくる。
「(お、女の人のお胸・・・・・・・・・・束お姉ちゃんの時を・・・・・・・・・・・)きゅう~。」
一夏は目をグルグル回して後ろに倒れる。
「一夏!一夏!」
シャルルは慌ててどう対処したらいいかわからなくなった。
「ん・・・・・・・・・」
一夏が目を覚ますとそこには見慣れた天井があった。
「あれ・・・・・・・僕・・・・・・」
「あ、起きたんだね。一夏。」
「シャルル・・・・・・・・・・さん。」
一夏はいつものように“君”付けをするがジャージ姿の彼女は髪を解き、胸があることがわかるほどの大きさを強調しているジャージを着ているため“さん”を付けた。
「うん・・・僕は女なんだ。」
「そっか・・・・・・・ねぇ、シャルルさん。」
「シャルロット。」
「え?」
「僕の名前はシャルロットだよ。」
「そっか・・・・・・・・・でも間違いそうになるからシャルちゃんでいいかな?」
「うん。」
一夏のシャルロットへの愛称にシャルロットは承諾する。
「シャルさん、なんで男装をしたの?」
「うん。僕の家はデュノア社だってことはわかるよね?」
「うん、前に聞いたよ。」
「でね、デュノア社は今、経営危機なんだ。デュノア社はISの開発は世界で二位なんだけど、世代が第二世代で止まっているんだ。いま世界では第三世代の開発が行われているんだけどデュノア社はそれが止まっているんだよ。そのせいでデュノア社は予算が大幅カットされて、次のトライアルに選ばれなかったら援助を全面カット。このままだとIS開発の許可も剥奪されちゃうんだ。」
「ねえ、シャルちゃん。それって誰が思い立ったの?」
「僕のお父さん、デュノア社からの社長からだよ。ま、このまま行ったとしても僕は―――」
「ねえ、シャルちゃんってバカ?」
「へ?」
「もう一度言うよ、バカなの?」
「ちょ、ちょっと待って一夏!言っていることが分かんないよ!」
シャルは一夏が言っている意味が分からなかった。
「だってさ、ここに入ったらいずれバレるじゃん。僕だって最初に会った時にちょった怪しいって思ったし。」
「えっ!なんで!」
「女性特有の匂いかな?あの時から怪しいって思ってたよ。ほら、男と女って匂いが違うから。」
そう、よく娘が“お父さん臭い”ってよく言うのは男性特有の匂いからである。しかしなんでそんなのがあるのか?それは一重に近親相姦を防ぐために自分の体から自動的に発せられている。そのため娘・息子あるあるの話がある。
「それに身体検査の時とか千冬姉さんにバレる可能性だってあるじゃん。特にデータ採取なんかしてたら。」
「いやそんな・・・・・・・・・・・いや、そうだよね。よくよく考えたら穴があるよねこの作戦。でもなんで・・・・・・・・・・」
「もしかしてさ、シャルちゃんのお父さんて尻に敷かれてる?」
「う、うん。」
「シャルちゃんに暴力した?」
「うん、初めて会った時に。」
「・・・・・・・・・・・そっか。そっかそっか。」
「い、一夏?」
「大丈夫だよシャルちゃん。お父さんはちゃんとシャルちゃんを愛しているよ。」
「へ?」
一夏の言葉がわからないシャル。なぜそんなことが言えるのか?
「どんな形であれ、自分の子を愛さない親はいないんだよ。なんだかんだで親は子どもを愛してる。その証拠にここに入学させたんだから。」
「ど、どういうこと?」
「IS学園特記事項第二十一に“本学園における生徒はその在学中においてありとあらゆる国家・組織・団体に帰属しない。本人の同意がない場合、それらの外交的介入は原則として許されない。”つまりここにいる三年間は安心ってわけ。」
「よく覚えてるね、一夏。特記事項って五十五個もあるのに。」
「そうでないと僕自身危ないからね。」
一夏がシャルにそう言っていると扉がノックされた。
「一夏さん、いますか?」
「セシリアちゃん?ちょっと待っててね。」
一夏はそういうとシャルの方を見て言う。
「とりあえずベッドに入って風邪のフリして。しばらく誤魔化せるから。」
「うん。」
シャルロットは布団を深く被るようにベッドに入る。
「いいよ、セシリアちゃん。」
「はい、失礼します。」
セシリアが部屋に入ってくる。
「あら?シャルルさんはどうかしまして?」
「ちょっと風邪気味なんだよ。たぶんこっちの空気に慣れていないからかな?」
「そ、そうかもね。ごほ、ごほ・・・・」
シャルはわざとらしい咳をする。
「まあ、そうですの。ところで一夏さん、夕食はもう取りまして?」
「まだだよ。」
「でしたらわたくしと一緒に食堂へ参りましょう。」
「一夏、僕は大丈夫だから行ってもいいよ。」
「うん、わかった。」
シャルの了解を得て一夏はセシリアと食堂に行った。誰もいなくなった部屋でシャルロットはベッドから出て、ふと窓の法へと足を進め外を見る。
「まさかこんなことになるなんてね。一夏には感謝しないと。」
シャルロットは微笑みながらそう言った。
深夜の寮の屋上。一夏は誰もいないことを三回確認し、電話をかける。
「もしもし、束さん?」
『やっほー、いっくん久しぶり!どうしたのかな?もしかして束さんとまたシたいの?』
「ち、違うよ//////////今日はそういう話じゃないんだから!」
『今日は?はっΣ(゚□゚;)!さては別の日にはそうしたいと思っている日があるんだね!』
「いや・・・その・・・・///////////い、今はそんなこといいから!別の話!」
『あ、話切り替えた。でもいいよ。何かないっくん?』
「うん、実はね・・・・・」
一夏はシャルのことを話した。
『え~っと、つまりいっくんはその子を助けたいんだよね?本国に戻って豚箱行きにならないように?』
「うん・・・・・・・・・・束お姉ちゃん、ダメ?」
『~~~~~~~~~~~~~~っ!いっくん、反則だよ~~~~~~~~!そんなこと言われたら束さん、しないわけにいかないじゃない!』
「ほ、ほんと!」
『うん!他ならぬいっくんのお頼みだからね。でもその分、料金を払ってもらうよ。あ、その時になったら電話するから、箒ちゃんも一緒に来てねー。じゃ、ばいばーい。』
束はそう言うと電話を切った。
「///////////」
一夏はそこで頬を赤くしていた。