時間は過ぎて学年別トーナメント当日。観客席には企業、国家、団体がスカウト目的などできていた。が、主な理由は一夏及びシャルロットのデータであろう。
「結構多いね。緊張しちゃうよ。」
「大丈夫だよ一夏。それに一夏はスイッチの切り替えが上手いじゃん。」
そう、一夏は戦闘になった時の切り替えが早い。さっきまで仲良く話していた人でもいざ戦闘になると戸惑うことなく戦うことができるのは一種の才能である。
「え~っと、こっちのブロックだと上手くいけば簪ちゃん本音ちゃんペアか、鈴ちゃんセシリアちゃんペアと準決勝当たるね。」
「そうだね。僕らも頑張ろう。」
「うん!まずは一回の勝利!」
一夏は元気よく拳を上げる。その光景をシャルは微笑みながら見ていた。
一夏&シャルルペア第一試合。対戦相手は二組の生徒二人。使用しているのは打鉄とラファール。
「どうする、一夏?」
「僕が前衛でシャル君がバックアップをお願い。」
「わかった。」
二人は大まかな作戦が決まった。
試合開始のブザーが鳴った瞬間、一夏は二人のほうへブースターを吹かしながら接近する。打鉄の子が葵を横に振るが一夏は前宙をして回避、後ろを取ると反転しドロップキックからのラファールの方へ接近し零落白夜を押し付け一気にシールドエネルギーを0にする。シャルもバランスを崩した打鉄にガルムで集中放火した後、グレネードを放り投げシールドエネルギーを0にした。
「お疲れ、シャル君。」
「うん、一夏もお疲れ。」
簪・本音ペアの第一試合。相手は一組・三組ペア。
本音は射撃が壊滅的なので打鉄を使用。まず本音が相手に突っ込み相手の注意を自分に向けさせる。その間に簪が完成した打鉄弐式の独立稼働型誘導ミサイル・山嵐を発射し一気にシールドエネルギーを0にした。
「ありがと、本音。」
「うーうん。かんちゃんのほうが頑張ったよ~。」
鈴・セシリアペアの第一試合。対戦相手は五組のペア二人。二人ともラファールを使用している。
試合開始のブザーがなると同時に鈴は衝撃砲、セシリアはスターライトmkⅢを集中砲火する。五組のペアは動くことできず一気にシールドエネルギーを0にした。
「あっけなかったわね。」
「少々大人げなかったでしょうか?」
別ブロックでの箒・ラウラペア。
ラウラの専用機、シュヴァルツェア・レーゲンの大型レールカノンで隙を作ると箒が雨月と空裂のコンボで一気にシールドエネルギーを削る。
このような感じで訓練機使用のチームは専用機持ちに圧倒的差をつけられて負けていった。
そして簪・本音ペアVS鈴・セシリアペアの対戦。
「やっと骨がある奴が来たわね。」
「ええ。」
「かんちゃん、頑張ってかとー。」
「うん・・・・・・・・・・でもなんで二人ともあんな血眼な目をしているの?」
簪は勝った場合の商品のことを知りえていないため、なぜあんな血眼になって頑張っているのかわからなかった。
試合開始のブザーが鳴った途端、簪が先手を取った。簪は山嵐を展開し、二人にミサイルを放つ。二人は左右に回避し、鈴は衝撃砲、セシリアはスターライトmkⅢとビットで迫りくるミサイルを打ち落とす。
「はぁあああ!」
セシリアに対複合装甲用振動薙刀・夢現を振るってくる。セシリアはインターセプターをコールし受け止める。
「くっ!」
「はああああ!」
セシリアに夢現を押し付ける簪。一旦離れると離れる暇すら与えないように夢現を振るう。
一方鈴の方は本音と交戦していた。が、本音と鈴ではパワーの差があるため本音は葵で双天牙月を受け止めることを繰り返していた。
「うわわわわわ!」
「さっさと倒れなさいよ!」
「簡単に負けるわけにはいかないんだよ~。」
簪は至近距離で連射型荷電粒子砲・春雷を放つがセシリアもミサイルを放ち相殺、爆発によって二人に距離が開く。
「無茶をするね・・・・・・」
「こうでもしなければ勝てませんもの。ブルーティアーズ!」
セシリアのビットが簪を取り囲み、レーザーを放つ。簪は上昇し回避をとるがそこをセシリアのスターライトmkⅢで撃たれる。
「きゃっ!」
バランスを崩したところに鈴の双天牙月が飛んでくる。
「これって・・・・・・・・・・・・・本音!」
簪が見る方向には折れた葵を手に地面にへたり込んでいる本音の姿があった。
「セシリア!」
「鈴さん!」
二人は一斉射撃の態勢に入る。
(せめて一矢!)
簪は山嵐を使い二人にミサイルを放つ。それと同時に二人は簪に向け一斉射撃をする。簪のシールドエネルギーが0になる少し前に4~7基ほど二人に直撃した。
結果として鈴・セシリアペアが勝利した。
「負けちゃった・・・・・」
「ごめんね、かんちゃん。」
「ううん、本音もよく頑張ってくれたよ。」
簪と本音が話していると鈴とセシリアが近づいてきた。
「いい試合だったわね、二人とも。」
「わたくしに剣を抜かせた方は一夏さんと簪さんだけですわ。」
「あはは~、でも私役に立てなかったよ~。」
「そんなことないわよ。むしろアレが折れるまで持つなんて思ってもみなかったわ。」
「ええ。」
四人はそんな話をしながらピットに戻った。