『・・・・・・・・・・・・・・・・・』
結果に会場全体が静まり返る。誰も予想だにしなかった結果にどうしたものかと動くものも声を出す者もいなかった。
パチパチパチパチ
そんな中簪が拍手をする。それを聞いたセシリアと鈴が続くように拍手をし、それはやがて隣から隣へ、周りから周りへと伝わり遂には会場全体が拍手をしていた。
「すごいな・・・・・・・・・これほどの拍手を受けたことはない。っ!まったく・・・・・・・・・・・なんて顔で眠ているのだ。」
箒が胸で寝ている一夏を見るとそこには穏やかな表情で眠っている一夏の姿があった。その表情を見れば誰しもが目を奪われてしまうほどである。
「それにしても・・・・・・・・・・・・・私の許可無しに私の胸で寝るとはな。この代金は高く付くぞ。」
「ん・・・・・・・・・」
一夏が目を覚ますとそこは知らない天井であった。
「あれ・・・・・・ここって・・・・・」
一夏が辺りを見渡すと仕切りが左右に掛けられていた。
「あ、一夏。起きたのね。」
「鈴ちゃん。それにセシリアちゃんにシャル君も。」
一夏が寝ているベッドに鈴たちが来た。
「試合の結果は引き分けってホント?」
「ええ。あの時アンタ起きてたのね?」
「うん。その後で気が抜けて意識失っちゃったんだけどね。」
一夏は頬を掻きながらそう話す。
「ホントあの戦いわすごかったわよ。特に箒との剣。二人とも棒立ちで引くことなく打ちあってたんだもん。正直あんな戦い見たことないわよ。」
「ええ。素人の目でもあれは稀に見ぬ戦いでしたわ。」
「うん。頑張ったね、一夏。」
三人は一夏を褒める。
「そういえば二人は?」
「アンタの両隣りで寝てたわ。今は部屋に戻ってるから大丈夫よ。」
「そっか。よかった。」
一夏はベッドから立ち上がる。そんな時あることに気付いた。
「そういえば、結局優勝したとき何がもらえる話だったの?」
鈴とセシリアはビクッと反応する。
「さ、さぁね・・・・」
「し、知りえませんわ・・・・」
二人は一夏から視線を離す。
「シャル君は?」
「ぼくも知らないよ。(ここはあえて二人っきりで話したらポイント稼げるしね。)」
以外に策士ですね。
「じゃあ一夏、部屋に戻ろっか。」
「うん。セシリアちゃん、鈴ちゃん、お見舞いありがとうね。」
「当り前じゃない。」
「これくらい当然ですわ。」
一夏とシャルは部屋に戻ると椅子に座った。
「今日は疲れたね。」
「そうだね。」
「そういえばね、一夏。さっき優勝したらって話しあったでしょ。」
「うん。」
「あの真実、実は知っているんだ。」
「えっ!」
一夏はシャルの言葉に驚く。
「あれはね、“優勝したら一夏とデートができる”って話なんだけどなんか一夏心当たりない?」
「う~ん・・・・・・・・・・・・・・・・・・・あっ!」
「何か思い出した?」
「うん。実はね――」
一夏は箒との約束事を話した。
「そっか。たぶん通りかかった人がデートできるって勘違いしたんだね。」
「うん。まさかあの話がこんなに大きくなっているなんて思わなかったよ。」
「あはは・・・・(一夏ってデートを申し込んでくれてらしてくれるんだ。だったらも僕も・・・・・・・・・・・・・いや、それよりも何かいい手はないかな?)」
シャルが策をひねり出していると部屋の扉がノックされる。
「はい。」
シャルが扉を開けるとそこには山田先生がいた。
「あ、織斑君、デュノア君部屋にいたんですね。よかった。まずは優勝おめでとうございます。教師という立場から見ても素晴らしい試合でしたよ。」
「ありがとうございます、山田先生。」
「それでですね、二人に朗報があるんです。」
「「朗報?」」
「ええ。先日話していた男子浴場のなんですが予定より早く工事が終わったので今日から解禁ですよ。」
「「え!」」
二人はいきなりのことに驚きを隠せなかった。
「時間も押しているので早くしましょう。」
山田先生のペースに押されて二人は男子浴場の方へと行った。
二人分にしては広すぎる浴場に一人一夏は頭を洗っていた。
(シャルちゃんの件は束お姉ちゃんがなんとかしているし大丈夫だよね。でも引き分けかー。できれば勝ちたかったけどまだまだ精進しないとね。)
一夏はそう思いながら頭を流し、風呂に入る。すると脱衣所の扉が開く音が聞こえてきた。
「お、おじゃましまーす//////////」
「しゃ、シャルちゃん!」
一夏は突然のことに驚きを隠せず、声を大きく上げてしまう。
シャルは風呂に入り、一夏と背中合わせをする。
「このままで話さして、一夏。」
「う、うん・・・・・」
「えっとね、一夏。ありがとう。」
「?」
一夏はシャルの発言に疑問を持つ。
「僕を助けてくれたでしょ。さっきね、お父さんから電話があったんだ。お父さんのお母さんと離婚したんだって。」
「り、離婚!」
「うん。というかあの人が悪かったから一方的だったらしいけどね。」
一夏はシャルから離婚に至る経緯を聞いた。
1.シャルの男装転入をさせたのはデュノア婦人であった。
2.お父さんはデュノア婦人の言いなりになっている状態であった。
3.ある日、デュノア社とフランス政府に篠ノ之博士からのビデオメールが届いた。そこにはデュノア夫人が横領していた金と過激派組織に資金を提供していたことなどの資料が詰め込まれたUSBを送られて来た。
4.デュノア婦人を逮捕協力する代わりに彼女の罪状に目を伏せることを要求してきた。さらにフランスに第三世代の技術提供をすることをお約束した。
5.その資料の正当性が認められデュノア婦人は逮捕。同時にテロリストとしての扱いとなった。
「―――ってのが大まかな話なんだよね。でね、篠ノ乃博士を動かせる人物って誰だろうって考えたら一夏しかいなかったんだよ。だからね、一夏。ありがとう。」
「・・・・・・・・・・・」
「一夏?」
「な、何でもないよ。(まさかそこまでするとは・・・・・・・・・・・・・・・お礼が大変そうな気がしてきた・・・・・・・・・・・)」
どこかのラボで束は次に会える一夏との時間を楽しみにいろいろ怪しい薬品を調合していた。
そんな時シャルは一夏の背中に抱き着いた。
「しゃ、シャルちゃん!」
「一夏、こんな時にしか言えないから言うね。僕はね、一夏が好きだよ。生まれて初めて僕を助けてくれた同い年の男の子だし、何より僕のためにすごいことをしてくれた。正直、嬉しいよ。僕は君を心から好き、愛してる。」
「・・・・・・・・・・・・えっと・・・」
「答えはすぐに出さなくていいよ。でも、アプローチするつもりだから、覚悟しててね。」
「・・・・・・・・・・・・はい。」
「うん。じゃあ体洗ったら上がるね。」
翌日、シャルは席にいなかった。
(どうしたんだろう・・・・・・・・・・まさかお国に強制送還なんて話ないよね?)
そんな不安を抱く中、山田先生がげっそりした顔で入ってきた。
「皆さん、おはようございます。ああ、また部屋割りをしないと・・・・・・」
何か呟いているようだがよくは聞こえなかった。
「え~っとですね、今日は転校生を紹介します。転校生というか・・・・・再転入というか・・・・・・」
山田先生がそう言っていると誰かが入ってきた。
入ってきたのは女子の制服を着た胸がある金髪、シャルロット・デュノアである。
「シャルロット・デュノアです。改めてよろしくお願いします。」
シャルのその言葉に一同騒ぐ。
「え?デュノア君って女の子?」
「おかしいと思った。美少年だなんて・・・・」
「ちょっと待って!昨日男子浴場って解禁してなかったっけ!」
「ということは・・・・・」
まずい状況になり一夏は逃げようと扉の方へと逃げる、が、扉の先には鈴がいた。
「い~ちか、ちょ~っと教えて欲しいことがあるんだけどいいかしら?シャルロットと一緒にお風呂に入ったってホントなの!」
鈴は一夏の肩を掴みながら問いただす。
「そうですわ一夏さん!」
「そこのところをはっきりしてもらおうか!」
箒とセシリアも加わる。
「あはは・・・・・」
一夏は逃げようと動くと肩を掴まれた。振り向くとそこにはラウラの姿があった。
「嫁よ、まだ私と一緒に寝ていないのにそんなことをするとは・・・・・ならば羞恥プレイだ。」
『えっ!』
一同驚きの声を出すがその声の大半は期待の意味での声であった。
「しゅ、羞恥プレイっていったい何をするつもりなのラウラちゃん!」
「こうするのだ!」
「わっ!」
ラウラは一夏に白い布を掛けると直ぐに取った。するとそこにいたのは太ももの半分までの黒い薄地のハイソにおへそと脇に穴が大きく空いている服、二の腕が少し隠れる形のピッチ目の腕袋に首に大きな鈴、さらには猫耳をつけられた一夏の姿があった。(参考にプリズマ☆イリヤのビーストモード)
「いやあああああああああ!想像の五割増しで恥ずかしい格好だよ~~~~~~~~~~~!」
「想像の十割増しでにあっているぞ、嫁!」
一夏の光景に鼻血を吹きながらも写真撮影をする一同。
「や、やめてぇええええええええ!撮らないで~~~~~~~~~~!」
一夏は背中を丸める形で前を隠すが背中にもなんと大きな穴が開いているためまたエロ差が出ている。
「クラリッサが言っていたぞ。“日本の変態文化は一般常識化しているからそのうち朝の子供番組でもほうそうされるだろう”とな。」
「ないから!絶対ないから――――――――――――――――――――――!」
ちなみにこの写真の最高額が一枚¥10,000(学生料金)、¥15,000(大人料金)で取引された。最低額でも¥2,000(学生料金)、¥3,000(大人料金)だったそうです