箒との忘れられない夜を経験した一夏は臨海学校のための水着を箒と一緒に買いに来ていた。が・・・・・
「・・・・・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・・・」
一切会話がないまま歩いていた。心なしか顔が赤かった。その光景を陰から鈴とセシリアが見ていた。が、こちらは目が死んでいた。
「ねえ、セシリア。」
「なんですの?」
「あの二人、怪しいよね?」
「怪しいですわね。」
「そういやあの二人がいなかった日があったよね。」
「ありましたわね。」
「そっかー。よし、箒だけ殺そう!」
鈴は甲龍を部分展開する。それにしても一夏は殺さないんだね。
「随分と騒がしいな、お前ら。」
「こんなところで騒ぎ起こしたら本国に迷惑がかかるよ。」
「「っ!」」
二人に声をかけてきたのはラウラとシャルであった。
「あ、あんたたち何でここに!」
「何って・・・・・・・・・・・買い物だ。臨海学校のための水着の見立てをシャルロットに頼もうと思ってな。」
ラウラがわかりやすく説明する。
「しかし・・・・・・・・・・・わが嫁のあの動揺っぷりはなんだ?何やらあの二人にあったには違いないが・・・・・・・・・・・・・・・よし、聞くとしよう。」
「「「ちょっと待った!」」」
三人が一斉にラウラを止める。
「何をする!」
「未知数の敵に挑むのは無謀よ!」
「そうですわ!まずは様子を見て情報収集を!」
「そこからどうするか決めようよ!」
「なるほど・・・・・・・・・・・・一理あるな。」
ラウラは三人の言葉に納得する。
「あ、ちょっと目を離した隙にあんな所にまで行ってる!」
「追うぞ。」
ところ変わってショッピングセンターの水着売り場。
「じゃあいったんここで別れよっか。」
「そ、そうだな。」
一夏は平常運航をしているが箒はまだ若干頬が赤かった。
(な、なぜ私は一夏を直視できないのだ!た、確かに姉さんと一緒に一夏とニャンニャンしたが・・・・・・・・・・・・・・・だ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~っ!また思い出してしまうではないか!)
箒は頭を抱え盛大に頭を振る。
(し、しかしライバルとの差は付けた・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・が、本当にあれでよかったのか?というか・・・・・・・・・・・・・途中から媚薬の効果が切れて一夏が本能的に私を・・・・・・・・・・・・・て、何を考えているのだ私は!)
箒は壁に頭を何度も打ち付ける。
「いかん・・・・・・・・・・早く水着を選んでどこかで頭を冷やそう。」
箒はそう言うと水着を選び始めた。
一方一夏は自分の水着を選んでいたが背が低いため子供用の方にいた。
「体が小さいとここしかないよね。でも種類が多いはいいけど・・・・・・・」
どこを見てもヒーローものの割合が多かった。
「こういうのしかないのが辛い・・・・・・・・・ま、無難なの探そっか。」
一夏は無難なのを探して黒のボクサー型の海パンを選び、レジへ向かい購入する。
「さて、箒ちゃんどこだろう?」
一夏は箒を探し始める。一夏は女性水着売り場で箒を探す。
「う~ん、なかなか見つからないなー。」
「ん?一夏、こんなところで何をしている?」
「ほえ?」
一夏は声を掛けられた方を振り向くとそこには千冬がいた。
「千冬お姉ちゃん。なんでここに・・・・・・・・・・・て、買い物以外ないか。」
「そうだ。そしてお前はなぜここにいる?」
「箒ちゃんを探していまして。」
「篠ノ之を?一緒に来たのか?」
「はい。でも売り場が別なので一旦別れたんです。」
「そうか。すまないがちょっと見立て役になってもらえないか?」
「見立て役?」
「そうだ。」
そう言うと千冬は黒と白の水着を手に取った。
「どちらがいいと思う?」
「う~んと・・・・・・・・・・・・・・黒です。」
「正直でよろしい。では黒を買うにしよう。すまないな、時間を取らせて。」
「いえいえ。」
二人が話していると箒が鈴たちを連れてきた。
「あ、箒ちゃん。それに鈴ちゃんに、セシリアちゃんに、シャルちゃんに、ラウラちゃんも。皆も水着を買いに?」
「ま、まあそんなところね。」
「ええ、本当に偶然ですわ。」
「私とシャルロットは一緒に水着を買いに来たのだ。」
「ラウラ、堂々と言えるその自信が羨ましいよ。」
四人はそんなたわいもない話をしていた。が、内心では・・・・・・
((((今度は私/わたくしが 一夏/さん と・・・・・・・))))
どうやら尋問官によって箒はすべてさらけ出したそうです。
ある秘密の研究所にて
「ぐぁああああああああああああああああああああ!」
一人の少年が苦しんでいた。体にはいくつもの拘束具が取り付けられ、体内にいくつもの薬品が注入されていた。
「実験の成果はどうなの?」
少年の様子を防弾ガラス越しに見ている研究主任の女性が研究員に尋ねる。
「ええ、依然として成果はありません。やはりISを動かせる男を作るのには無理が・・・・・」
「何を言っているの!理論上不可能ともいわれたことを一人の少年が身を持って否定したわ。ならこの手を使ってもできないわけないわ!」
女性は少年に情も無く言葉を吐き捨てる。
「っ!主任!実験体が!」
「どうしたの!」
主任は少年のほうを向くと、少の体の一部が溶け、溶けた体の一部が近くに置いてある起動テスト用のISに触れる。そして眩い光を放ちながら少年にISが装着された。
『・・・・・・・・・・・・』
その場にいたすべての人間が言葉を失った。
「・・・・・・・・・・・・は、ははは・・・・・・あはははは・・・・・・・・・・やったわ・・・・・」
主任がそう声を漏らす。
「ついにやったわよ皆!これで―――――――――」
主任の女性のそこから先の言葉はなかった。気づけば防弾ガラスを軽々と突き破り、女性の首をISの腕で締めていた。
「か・・・・・・・・・・・・はぁ・・・・・・・・・・・・・・・・・・な・・・・・・・・・・・・・んで・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ルスナ。ニンゲンヲユルスナ!ニンゲンヲユルスナ!ニンゲンヲユルスナ!ニンゲンヲユルスナ!ニンゲンヲユルスナ!ニンゲンヲユルスナ!ニンゲンヲユルスナ!!」
少年は壊れた機械のように同じことを繰り返す。そして少年は、女性の息の根を止めた。
数分後
「・・・・・・・・・・・・・・ココ、イヤダ。ソト、デル。」
血まみれになった少年は廊下を歩き始めた。少年が歩いた後には、人間であったであろう何かが散乱していた。