別館で一夏は着替えていると隣の女子の話が聞こえてくる。
「ねえ、その水着小さすぎない?」
「えー、私の国じゃ普通だよ。」
「でも胸おっきいよねー。」
「その水着派手じゃない?」
「織斑君へのアタックにこれくらいはできる!」
そんな恥ずかしい話が聞こえてくることに一夏は赤面していた。
(う~、もう少しここの防音を完備して欲しいよ~。)
一夏はそう思いながら水着に着替え、更衣室を出ているとたまたま更衣室から出てきた女子たちと出くわした。
「えっ、織斑君!」
「嘘っ!」
「織斑君、私の水着変じゃないよね?」
女子たちの問いに一夏は紳士に答えた。
そして浜辺へ。
「うわ~、ひろ~い、あお~い。」
一夏は海を見て見たまんまの感想を述べた。
「相変わらずね、い~ちか!」
「うわっ!」
鈴は一夏の後ろから抱き着く。小さいながらも柔らかい感触が一夏の理性を刺激する。
「り、鈴ちゃん///お、女の子なんだからもうちょっと自重しようよ////////」
「いいじゃない、別に。(ふふふ、意識しちゃて。箒とは二次元の差があるけどここでその差を縮めて見せるわ!)」
ちなみに二つのうちの一つはキスです。
「何をなさっておるんですか、鈴さん?」
「なにって・・・・・一夏に抱き着いてんのよ。そういうアンタは?」
鈴に話しかけてきたのはビニールシートとパラソルを手にしたセシリアだった。
「決まってますわ。」
セシリアはパラソルを砂浜に差し、ビニールシートを広げる。
「一夏さんに日焼け止めを塗ってもらうためですわ!」
『えぇえええええええええええ!!!!!!』
「私パラソル持ってくる!」
「私はビニールシート!」
「私は日焼け止め落としてくる!」
各々一夏に塗ってもらおうと行動に移す。ちなみに日焼け止めは海で泳いだりしてると、塗ってても落ちてしまうので小まめに塗りましょう。
「では一夏さん、よろしいですね?」
「あ、はい。」
一夏はセシリアの言葉に従い、日焼け止めを手に取る。
(えっと・・・・・冷たいから日で温めてから塗るんだよね?)
一夏は前回、蘭に日焼け止めを塗った経験からそれを実行している。
「あら、一夏さん日焼け止めを塗った経験がありまして?」
「うん。前に蘭ちゃんに塗った経験があるから。」
「「っ!?(先を越されてた)」」
鈴とセシリアは一夏の言葉に反応する。
(ぐぅぅ・・・・・・・・・・蘭の奴、抜け駆けしてくれてんじゃないわよ!)
(一夏さんの知り合いかもしれませんが、羨ましいですわ!)
一夏はぬめっとする日焼け止めでセシリアの背中を塗る。
(ああ、一夏さんの紅葉のような手でわたくしの背中に・・・・・・いいですわ!)
ある意味エロイ展開である。
(セシリアちゃんのはだってすべすべしてるな~。塗りやすというか・・・・・・・・・エロいというか////////)
一夏は徐々に顔が赤くなる前に背中の日焼け止めを塗り終える。
「終わったよ、セシリアちゃん。」
「そうですの。あの・・・・・・・・・よろしければ前も―――」
「ほら一夏、泳ぐわよ!」
「ちょ、ちょっと鈴ちゃん!じゃ、じゃあねセシリアちゃん。」
一夏は鈴に腕を引っ張られ、海に引きずり込まれる。
「鈴ちゃん、準備運動は?」
「そんなのしなくてもアタシは大丈夫よ。それよりあそこのブイまで競争ね。負けたら法が勝った方に奢りよ!」
鈴はそう言うと先にブイに向かい泳ぎ始める。
「あ、待ってよ鈴ちゃ~ん。」
一夏は鈴を追いかける形で泳ぎ始める。
(へっへ~ん、一夏に勝って一夏と甘いひと時を過ごすんだから。)
が、鈴の思惑とは逆の事態が起きた。
「っ!(足が・・・・・・・!)」
鈴は準備運動を怠ったため足が攣った。鈴は徐々に下へと沈んでゆく。
(言わんこっちゃない!)
一夏は河童の如き泳ぎで素早く鈴を救助する。ちなみに河童は海を泳げません。(塩分が含まれているため)
「だから言ったじゃん。準備運動はって。」
「うう・・・・・・・ごめんね、一夏。」
「とりあえず海の家まで運ぶから。しばらくお休みだね。」
一夏は浜まで上がると鈴をおんぶして海の家まで運んだ。
「じゃあしばらくしたら準備運動してね。」
「うん。」
一夏はその場を後にした。