朝の小騒動があり、一夏と箒は互いに顔を若干赤くしたまま食堂で食事を取って。いた
「ねえ、あそこにいる子って例の・・・・」
「うんうん、絶対そうだよ。」
「でも背が低くて可愛いね。」
「わかるわかる!着せ替え人形にしたいよね!」
「そして私色に・・・・・・・・・・・・・ジュルリ。」
ビクッと一夏は恐怖が背中に走った。
「どうした一夏?」
「な、なんだか悪寒がして・・・・・・」
「風邪か?体調管理はしっかりしないといけないぞ。」
「う、うん・・・・・」
そんな二人に三人の女子が話しかけてくる。
「お、織斑君。隣いいかな?」
「ん?いいよ。」
一夏が許可を出すと三人は一緒の席に座る。
「あー、先越された。」
「でもまだ二日目!チャンスはあるわ!」
外野で何やら話し声が聞こえる中三人のうちの一人が一夏に話しかける。
「ねえねえいっち~。」
「いいっち~てボクのこと?」
「うん!織斑一夏だからいっち~。」
「そっか。えっと・・・・」
「布仏本音だよ~。」
「じゃあのほほんさんだね。」
「いいよ~。」
二人が会話をしている様子を箒は羨ましそうに見ていた。
(ぐぬぬ、一夏とあんな優しく会話できるなんて羨ましい・・・・・・わたしはそんな容量は持っていない分他の女子に一夏が取られないか心配だ。)
そんな箒の表情はすごい剣幕であるため二人の女子は若干怖がっていた。
「そういえばみんな食事の量少ないけど足りるの?」
「わ、私たちはね・・・・・・」
「うん・・・・」
「お菓子よく食べるし!」
「それって・・・・・・健康的に良くないよ。」
一夏がそう言った途端に食堂にある人の声が響き渡った。
「食事は迅速に取れ!いいな!」
千冬の声が食堂に響き渡る中、千冬は箒と目が合った。
(篠ノ之、随分肌の色がいいな。大方一夏と一緒に寝たのだろう。)
(なっ!)
(隠し通せると思うなよ、小娘。だがあの時も言ったように傷者にしたら容赦はないからな。)
(き、肝に銘じておきます。)
どこかのエスパーたちの会話の様に二人はアイコンタクトで会話していた。もはや人間の域を超えた世界であった。
「ここまででわからない人はいませんか?」
授業を進める中で山田先生は生徒たちに問う。
「織斑君は着いてこれていますか?」
「大丈夫です、予習をしてきたので。」
山田先生が一番気にしていたのは一夏であった。将来ISの研究に関する職業を希望する男性以外はISに関する知識が乏しい。精々一般人が知っている程度である。
「あら?これは・・・・」
山田先生は教科書とノート以外の別冊の手書きのノートに目が行った。
「自分なりに分かりやすくした参考書です。」
「成程~。(これ・・・・・・・・教科書より分かりやすい)」
自主勉御成果が教師も驚くほどの物なのはすごかった。
千冬の授業が終わった後の休憩時間、千冬は一夏に話しかけた。
「織斑、オルコットとの対戦の時にお前に専用機が支給される。」
「え・・・・あ、ああ。」
千冬の言葉に一瞬一夏は戸惑ったがその意図を理解した。
「専用いもらえるなんていいな~。」
「私も専用機欲しい。」
世界に467しかないISのコアの一つを手に入れることに誰もが羨ましがる。そんな女子たちに一夏は話した。
「えっとね、僕の場合は多分データ採取が目的だからあんまりいい気持しないよ。」
その言葉を聞いた途端、羨しがって女子たちは静かになった。
「専用機を持つということは国家の財産を所有するということだ。気軽な考えで持つという考えは捨てるようにしておけ。わかったな。」
放課後になると一夏は箒と一緒に山田先生のところに向かっていた。
「一夏、オルコットとの対決の為に山田先生に情報を仕入れるのか?」「うん。僕の専用機がどんなのかわかんないし、最低限オルコットさんの機体がどんな機体なのか知りたいんだよね。」
そんな話をしながら歩いていると山田先生を見つける一夏。
「山田先生。」
「あら?どうしたんですか織斑君?」
「オルコットさんの専用機に関する情報が欲しいのですが・・・・・・・・・・・・いいですか?」
コテンと奇美をかしげて聞く一夏に山田先生は悩む。
(う~ん、一人の生徒に加担するのは教師としてはいけないんですけど・・・・・・それに織斑君は素人でありながらも技術的な面が・・・・・・・・・・・・ああ、そんな期待の眼差しを私に向けないで。)
山田先生が悩んでいると千冬が話しかけてきた。
「どうかしましたか、山田先生?」
「あ、織斑先生。実は織斑君がオルコットさん専用機についての最低限の情報を知りたいと言っているのですが・・・・・・・・・・・・・・・・・いかがいたしましょう?」
「ふむ・・・・・・・・・・織斑、どんな情報が欲しいのだ?」
「えっと、どんなタイプの機体で何世代なのかを知りたいです。あと、僕に支給される専用機についても。」
「それならば問題ないな。」
千冬は投影ディスプレイで映像を見せる。
「オルコットが使うブルー・ティアーズ。イギリスが作った中距離型第三世代だ。それとお前に支給されるのは白式。近距離特化型の機体だ。問題点は武器がブレード一本と言う点だが・・・・・・・・・・・お前には問題はないだろう。」
「ありがとうございます、織斑先生。」
一夏は千冬にお辞儀をする。
「では山田先生、私たちは職務に戻るとしよう。」
「はい。」
二人が去ろうとするときに一夏はあることに気づいた。
「あ、織斑先生!」
「なんだ?」
「えっと、僕が専用機をもらうことで日本の代表候補生の人になんか影響はないですか?」
「そういえば・・・・・・・・・・・少しそれが会議に出たな。織斑、お前はどうして欲しいのだ?」
「できればその人にも人員を割いてほしいって思ってます。僕のせいでその人に迷惑がかかるのは嫌なんです。」
一夏の真剣な眼差しが一同の目に入る。
(こういうところに惚れてしまうのだな。)
(普段とは違ったギャップが女誑しの才能と言うか・・・・・)
(は~、こういうところ見ると異性として惚れちゃいそうですね~。)
三者三様に感じた。
「わかった。では研究所の方にはそう伝えておく。聞かない場合はこちらなりの手段を使うから安心しろ。」
「あはははは・・・・」
千冬の言葉に山田先生は苦笑いをした。その気になれば本気にしそうで怖い人物である。
「では行こうか。」
「はい。では織斑君、篠ノ之さん。また明日。」
山田先生がそういうと二人は返事をした。
「で、どうする一夏?」
「うん。この後道場で相手をしてくれない?剣道じゃなくて剣術で。」
「剣道は得意だが・・・・・・・・・・・・いいだろう。私なりにお前に足掻いてやる。今度こそ勝つからな。」
「僕も負けるつもりはないよ。」