小さくて可愛い織斑一夏   作:ザルバ

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三十三話目です

 三組が急加速し、目視でギリギリ確認できる程の距離にまで来た。

「ラウラちゃん、簪ちゃん。手筈通りに!」

「了解した。」

「うん!」

 二人はシャルから離れると発射態勢に入る。

「初弾装填確認、距離15,000、目標補足!」

「各部チェック以上なし、発射!」

 ラウラのレールカノン“ブリッツ”が火を噴き、その後に簪の山嵐からミサイル群が発射される。

 ラウラの砲弾が福音に直撃、そのすぐ後にミサイル群が襲い掛かる。

「初弾、命中確認。」

「でも爆煙で見えない!」

 福音は爆煙によって見えなくなるが、太いレーザーが爆煙を貫き、簪とラウラに向け放たれる。

「させないよ!」

 二人の前に防御パッケージ“ガーデン・カーテン”を展開しレーザーを防ぐ。

「ぐっ!」

 シャルロットはカスタム・ウィングのスラスターを吹かし、耐えるが徐々に押される。その間にラウラと簪は散開し移動する。

「おりゃぁ!」

 鈴が双天牙月をブーメランの要領で福音に投げつける。鈴が投げた双天牙月は福音に向かって一直線に回転するが福音は回避する。と、そこへセシリアのスターダスト・シューターが放たれる。レーザーは直撃するが福音に目立ったダメージはなかった。

「そこっ!」

 一夏は瞬間加速を使用し一気に距離を縮め、単一使用能力“零落白夜”を使用する。

「やぁ!」

 一瞬で斬り、福音のシールドエネルギーを大きく削る。しかしまだ福音にはシールドエネルギーは残っていた。

「浅い!」

「ならば!」

 箒が福音の真上から雨月と空烈を振り下ろす。

「なっ!」

 が、福音は両手でその二つを受け止める。

「そこっ!」

 シャルロットがガルムを福音に向け放つ。福音は雨月と空烈を放すと一気に降下し回避するが、そこには既に一夏がいた。

「はぁああああああああ!」

 一夏は一気に接近する。福音は回避行動を取ろうとするが、シャル、ラウラ、箒が福音の動きを封じる射撃を放つ。一夏は零落白夜を福音に突きつける。福音のシールドエネルギーを一気に削る。

「これで!」

 福音のシールドエネルギーが着き、そのまま海面へと落ちてゆく。

「あっ!?」

 一夏は声を上げる。が、落ちる福音を鈴がキャッチする。

「全く、アンタ肝心なところでミスするんだから。」

「ありがとう、鈴ちゃん。」

 一夏は笑顔で言った途端であった。

 

 

 

 ミ ツ ケ タ

 

 

 

 ゾクッ!

「っ?!」

 一夏はこれまでにもない恐怖を感じ取った。

(今のは・・・・・・・・・殺気?)

 一夏が振り向こうとした途端、ISを身に纏った少年がブレードで一夏に斬りかかっていた。

「うあっ?!」

 一夏は海面にまで落ちる。

「な、なんだ!」

「うそ!」

「あれって・・・・」

「IS・・・・・?」

「でも操縦者が・・・・」

「一夏と同じ・・・・・・・・・男・・・・・」

 箒たちは襲撃して来た者に驚きを隠せなかった。が、それよりも目立ったのは身体中に刻まれた傷、獲物を刈るような獣の目、そしてなにより・・・・・

「ミツ・・・・ケタ・・・・ミツ・・・ケタ・・・・ミツ・・ケタ・・・・・ミツ・ケタ・・・・・ミツケタ・・・・・ミツケタミツケタミツケタミツケタミツケタミツケタミツケタミツケタミツケタミツケタミツケタミツケタミツケタミツケタミツケタミツケタミツケタミツケタミツケタミツケタミツケタミツケタミツケタミツケタミツケタミツケタミツケタ

 

 

 

 オレ ガ タオス ベキ アイテ ミツケタ。」

 まるで壊れた機械のような喋り方。感情と思える喋りはなく、ただ機械の様に一夏だけを見ていた。

 

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