小さくて可愛い織斑一夏   作:ザルバ

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三十四話目です

 一夏は本能的に恐怖を感じ取った。目の前にいる少年は明らかに殺気を出しまくっていた。

「ギュガ!ギュガァ!アアア!ァァア!アアア!アアアア!アァァ!アア!アア!」

 少年は奇声を上げながら一夏に斬りかかる。

「うっ!?」

 一夏は雪片弐型で受け止めるが後ろに弾き飛ばされる。

「ギュ!ギャ!ギャ!ギャ!ギャ!ギャ!ギャァ!ガ!ギャ!ガ!ガ!ギャ!ギュ!ギョ!ガ!ガ!」

 狂った戦士の様に、ただひたすら一夏にブレードを振るう。

 さすがの一夏もそれを捌けず、受けるしかできなかった。」

「一夏!」

「箒ちゃんは鈴ちゃんを連れて織斑先生のところに!後のメンバーは・・・・うわっ!」

「グギュガァア!」

 少年は一夏にブレードを振り下ろし、一気に叩き落した。

「ぐっ・・・・・・っ!?」

 一瞬目を離した隙に少年は片手で一夏の頭に掴みかかろうとしていた。

「させないよ!」

 シャルが少年に向けガルムを放つ。が、少年は銃弾の方に手を向けると黒い霧上の楯が出現し、銃弾を防ぐ。

「そんなっ!」

「グギュルグギュ!」

 少年はシャルに一気に近づき、ガルムを奪い取る。

「いくら武器を取った手僕が許可しないと・・・・・・」

 そう思った矢先であった。少年が手に取ったガルムが黒く染まり、赤い血管を杯巡らせたような模様になるとシャルに向け放った。

「そんなっ!うわっ!」

 シャルは目の前の光景に驚きを隠せず隙を作ってしまい、正面から攻撃を受ける。

「シャルちゃん!」

 一夏はシャルのことを心配するが、少年は一夏に目標を変え、狙いを定める。

「ググァアアアアアアアアアアアアア!」

 狂った少年は一夏に向けガルムを放つ。普通の銃弾であるならば大したダメージはない。しかし少年が使っているISの能力によって銃弾今で霧が侵食し、強烈な一発へと変貌する。

「ぐっ、うわぁ!」

 一夏は雪片弐型を盾に受け止めるが一発一発がまるで大砲のような威力であるため防ぐのは困難であった。

「くっ・・・・」

 一夏は海面すれすれを飛行する。

「アゥウウウウウ゛ウウ゛ウウウウ゛ウウウウウウ゛ウウウウウ゛!」

 少年はガルムを片手で一夏に向け撃つ。射撃は正確には程遠いが、一発当たれば水柱が立った。

「させませんわ!」

「喰らって!」

 セシリアがスターダスト・シューター、簪が山嵐を放つがレーザーは霧によって掻き消され、ミサイルは触手状のものによって掴まれ黒く染まり、赤い血管状の模様が刻まれると一夏に向けミサイルを放つ。一夏はミサイルとは反対方向に急加速し回避するが、ミサイルのロケットは急停止し空中で回転し反転、一夏を追尾する。

「くっ!」

「一夏!」

 シャルが助けに行こうとするが少年が前に立ちはだかる。

「グジュニュギョ!」

「くっ、邪魔!」

 シャルはレイン・オブ・サタデイを至近距離でを放つが少年はそれを全て避ける。

(嘘!見えないほど小さい銃弾をいとも簡単に・・・・・・)

「ギュガァッ!」

「しまっ!」

 少年に腕を掴まれたシャルはそのまま海面へと投げ飛ばされる。

「きゃぁああああああああああああ!」

「シャルちゃん!うがっ!」

 シャルの事に気を取られた一夏はミサイルを喰らってしまう。

「ぐ・・・・・」

「グゥワァアアアアア!」

 少年は一夏の頭を掴んだ。その瞬間、一夏の頭に流れてくるものがあった。

“この子を買うわ。いい実験台になりそうだしね。”

“ナンバー13、出ろ。”

“もっと薬を投与しろ。”

“心停止しました。”

“蘇生しなさい!貴重なサンプルよ!”

(こんな・・・・・・・・・・・・・・・こんなのって・・・・・・・・・・酷いよ・・・・・・)一夏は少年を哀れんだ直後、少年は一夏を海へ叩きつけた。

『一夏(さん)!』

 セシリアたちは一夏に声を掛けるが、一夏は海の奥深くに沈んで行った。

(どうして・・・・・・・・・・あの子がこんな目に・・・・・・・・・・)

 

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