「グォオオ゛オオオ゛オォオオ゛オ゛ォォォ゛オオオ゛オ゛オオオオ゛オオォ゛オォ゛オオオ゛オオ゛!」
「はぁあああああああ!」
双方同時に接近し、互いの獲物をぶつけ合い鍔迫り合いになる。
「はっ!」
一夏は少年を押し返すと左手の荷電粒子砲を放つ。
「グギュジ!」
荷電粒子砲は直撃し、少年は弾き飛ばされるが、手に持ったガルムを放つ。先ほどの箒たちとの戦闘ですでに弾切れになっているはずのガルムではあるが、少年のISの黒い霧が銃弾へと形を変え放たれる。一夏はそれに対し二重瞬間加速を使い急接近しながら回避する。
「ふっ!」
一夏は雪片弐型を少年に向け突く。少年はガルムを盾代わりにする。雪片弐型にガルムが突き刺さり、使え物にならなくなるとガルムを捨て、片手にブレードをコールする。
「グォオオオ゛オオオ゛ォオ゛オオ゛ォ゛ォ゛ォオオ゛オオオオ゛オオオオォオ゛ォオオオ゛オオ!」
「くっ!」
少年は奇声を上げながらブレードを一夏に振り下ろすが一夏は雪片弐型で受け止めると、至近距離で左の零落白夜の爪を突き刺した。
「グァオオオ〝オオ〝オ〝オオ〝オオオ〝オオオオオ〝オオ〝オオオ゛オオオ゛オオオオ゛!」
少年は奇声を上げながら一夏から離れると、もう片方の手に霧で作った大剣を作る。
「っ!」
「グニャアア゛アアアア゛アアアア゛アアア゛アアア!」
一夏はその光景に驚くが少年はそれに構わず両手の剣を振るう。一夏は左の爪と右の雪片弐型で受けるが荒々しく単調な剣筋であるため徐々に一夏を押してゆく。
「はっ!」
「ググゥ!」
一夏は押し返す。それにより、少年のブレードと大剣が状態維持ができず、量子分解する。
「グゥグェア゛アアア゛アアア゛ア゛アア゛アア゛ア!」
少年は一夏に向かい突進を仕掛ける。しかし一夏は白式・雪羅の両腕を部分解除すると少年を抱きしめた。
「グァグォアア゛アアア゛アアア゛!」
「もういい・・・・・・・・・・・・もう・・・・・・・いいんだよ。」
「っ!?」
一夏のその言葉に少年は反応する。
「もう・・・・・・苦しまなくていいんだ。もう・・・・・・・・君は戦わなくていいんだ。」
「ア・・・・・・・・・・・・ア゛ア・・・・・・・・・・・・ア・・・・・・」
少年はポロポロと涙を流す。
「ア・・・・・ア゛リガド・・・・・・・ウ・・・・・・」
少年はそう言うと、足元から消えていった。
「っ!?」
「タヅゲデ・・・・・・・・・・・・・グエデ・・・・・・・・・・ア゛リガドウ・・・・・」
ISのコアだけ残し、少年は消えた。一夏の手には無情にも、コアだけが残されていた。
「う・・・・・う・・・・・・・・・・うぁあああああああああああああああああああああ!」
一夏は行き場のない感情に泣き、叫んだ。同じように箒たちも涙を流した。
襲撃して来た少年が使っていたISのコアは束が回収、468個目のコアと引き換えに千冬に渡された。だが、作戦が終わっても一夏だけは表情が暗かった。そのことを箒たちは気にかけていた。
「・・・・・・・・・」
夜になり、一夏は一人水着姿で海岸で海を眺めていた。
「ここにいたか一夏。」
「箒ちゃん・・・・」
一夏の後ろから箒が水着姿で話しかけてきた。
「隣、いいか?」
「・・・・・・・うん。」
一夏の承諾を得て箒は一夏の隣に座る。
「一夏、やっぱりあの子のことを考えていたのか?」
「うん・・・・・・・・・誰かが、もっと早くに助けてあげてたら、あんなことにならなかったんじゃないかって思ってね。」
「・・・・・・・・・・・・・」
「わかってる。全てを救うことは無理だってことは。でも・・・・・・・・・・助けたかったんだ。」
一夏は涙を流す。そんな一夏を見て箒は一夏の身体を自分の方に向けると、顔を胸に沈める。
「その・・・・・・・・・・・・もし癒して欲しいなら私を―――――」
「ちょっと待った――――――――――――――っ!?」
箒は恥ずかしなりながらも言おうとするがそれは最後まで敵わなかった。
口調で分かるが鈴が止めに入ったのである。
「箒、ナニアンタ抜け駆けしようとしてんのよ!」
「ふん!これは早い者勝ちだ。それに私の方が一歩リードしている!」
「箒ちゃん、今なんかトンでもない発言したような気がするのは僕の気のせいかな!?」
「アンタが一夏と寝たからってまだ諦めていないんだから!」
「なんで鈴ちゃんが知っているの!」
一夏を置き去りに箒と鈴が話す中、更に加わってきた人たちがいた。
「少々遅れましたが、わたくしを忘れてもらっては困りますわ!」
「ぼ、僕も一夏と一夜過ごしたいんだから!」
「嫁を慰めるのは私だ!」
「え、えっと・・・・・・・・・・私も/////////」
セシリア、シャル、ラウラ、簪も入って来た。
「な、なんでみんな知っているの!箒ちゃん!」
「そ、それは・・・・・・・その・・・・・・・・」
『箒(さん)に全て吐いてもらったから(ですわ)。』
「箒ちゃ―――――――――――ん!」
一夏は箒の名を叫ぶ。
「と、とにかくだ!」
「一夏さん!」
「私と!」
「肉体的!」
「関係を!」
「シよ!」
六人一斉に一夏に迫る。
「え、えっと・・・・・・・まだ心の準備が・・・・・
ア―――――――――――――――――――――――――――――――――――ッ!」
木の陰で千冬はその光景を束と見ていた。
「全く、馬鹿どもが。」
「あはは~、流石の束さんもこれはちょっとカオスだよねー。で?」
「ん、なんだ?」
「どうするの、アレ。」
束は一夏たちの方を指さす。
「まあ、私が介入することではないが・・・・・・・・・・・・・・・ああまでしたんだ。責任は取ってもらわないとな。」
「普通逆だよ、ちーちゃん。」
えーっと、今回で最終回です。終わり方はあれですけどこんな感じです。
どうでもいい報告ですけど最近アニメの”ファントム・ワールド”にハマって、”これ何かSSにできるんじゃないか”って思って考えてたらFate要素を含んだものがあるなーって思っています。
もしかしたらそんな感じの作品を書くかも(?)しれません。
では最後に、これまでこの作品を読んでくれてありがとうございました。
また次の作品で。