臆病者の生き方   作:たか

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第3話

 

あれから1ヶ月はたっただろうか?

 

この世界は日数の感覚が狂いそうになる。

 

小さい虚を食べ飢えをしのいでいた私だがどうやらそれも限界らしい。

 

いくら小さい虚を食べようが腹が満たされない。

 

最初は数体食べるだけで満たされていた腹が十数体食べようが満たされないのだ。

 

そろそろ普通の虚以上を食べなければ私は死ぬだろう。

 

…幸いにも私は探索能力、そして自分の固有能力が使えるようになった。

 

探索能力は半径10メートル以内しか探索できないが、固有能力はなかなかだ。

 

私の固有能力は霊力で私の分身を作りそれを操ることができる能力だ。

 

分身は今の私では一人分だけの大きさしか作れないが小さく作ることで数体作り操ることができる。

 

しかし、これの難点は何体も作り過ぎると私自身それを全て操ることが出来ず、最大で5体といったところだろう。

 

これは最大で5体であり、私自身何かをしていると更に人数が減る。

 

この能力を使っていて気づいたのだが私はどうやら、ただの虚らしい。

 

そんなことはさておき、そろそろ標的を見つけなければ…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私はまず、小さい分身を使い標的を探すことにした。

 

分身では探索能力を使えないため、まずは見た目から判断することにした。

 

私は5体の分身を5つの方向に飛ばし、それぞれに探させた。

 

1体目、見あたらない。

 

2体目、見あたらない。

 

3体目、発見。

 

4体目、見あたらない。

 

5体目、発見。

 

3体目で見つけた虚は普通の虚より、体格が格段に大きい。

これは巨大虚と言うやつだろうか?

これは却下だな。

 

5体目で見つけた虚は見た目は普通の虚のようだ。

これは、私が近づき判断するしかないようだ。

 

5体目だけ残し後の分身を消すことにした。

 

 

 

 

 

 

 

 

5体目の分身に近づいた私はまず、その分身を消し、姿を隠すことにした。

 

20メートル…これ以上近づくと気づかれそうだ。

 

さて、どうしたものか…

 

私の探索能力は10メートルであり、やつの霊圧を感知するには10メートル足りない。

 

…駄目元で私の分身を動かし、私の半径10メートル以内に入るように誘導してみよう。

 

まず、私はかなり小さいサイズの分身を作りだした。

 

行け。

 

そう、分身に命じ、やつの正面に分身を歩いていかせた。

 

5、6、7、8、9、10。

 

 

よし、やつの正面に入ることに成功した。

 

…やつはどうやら、気づいてないようだ。

 

1、2、3。

更に分身をやつに向け近づけさせる。

 

やつがこっちに気づいた。

 

走れ。

 

そう命じ私の探索範囲に入るように走らせた。

 

5、4、3、2、1、0。

 

よし、私の探索範囲にやつが入った。

 

霊圧は…私より大きい。

 

く、諦めるか?

 

だが、やつは私より少し大きい程度だ。

 

このまま、飢えて死ぬぐらいならやろう。

 

幸いにもやつは私の分身に気をとられている。

 

やつが私の分身を捕らえた瞬間に出ていき攻撃をくらわそう。

 

…今だ。

 

そう思った私はやつの横から一気にやつに近づき頭を狙う。

 

ボス

 

鈍い音をたてやつの頭に私の攻撃が入った。

 

…やったか?

 

動かなくなったやつを見て私はそう思った。

 

 

「ウオオー」

 

しかし、やつは死んでいなかった。

 

クソクソクソッ

 

やってない。

 

離れろ

そう判断した私は瞬時に距離をとった。

 

「ウー」

 

やつがそう唸っているがやつからは仕掛けてこない。

どうやら、私の攻撃は効いているらしい。

 

やれる、そう確信した私は等身大の分身をやつに向けはなった。

 

そして、やつは分身を迎え撃つために構えをとった。

 

よし、かかった。

 

やつの攻撃が当たる瞬間私は等身大の分身を3体の分身に分けた。

 

そして、やつの攻撃は空をきり、分身達はやつの眼に向け攻撃を放つ。

 

その攻撃は見事やつの目を潰すことに成功し、更にやつの頭にまとわりつかせた。

 

やつは必死にその分身を剥がそうとするが眼の見えないやつの手はかすりもしない。

 

ここだな。

 

そう思った私は分身達を瞬時に消し、やつの頭に向け攻撃を放つ。

 

ドタッ

 

そんな擬音をたてながら、やつは倒れた。

 

どうやら、今度こそ倒したらしい。

 

さて、いただくとしよう。

 

私はやつの腹、足、全ての部位を食べ、最後にやつの頭を食べた。

 

うまい。

 

満たされなかった腹がやつを食うことにより満たされた。

 

ああ、なんて美味いんだろう。

こんなことなら、もっと早くに虚を食べればよかった。

 

 

 

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