Bataille féroce BC école gratuite   作:川上低春

4 / 8
【学科】
「レナウルトン自動車学科」
  レナ ウル トン
  rena  ul  t
  renault(ルノー)
  フランス自動車会社で戦車を製造していた。
「霧里野一建築工房学科」
   工房   建築    イシーレ 霧里野一(ムリノー)
  Atelier de construction d'Issy-les-Moulineaux
  AMX社(エーエムエックス)
  フランスの武器製造会社

 renaultもAMX社も戦時中は戦車を製造していた。


3.「リボンの武者です」

BC自由学園 霧里野一建築工房学科線車道倉庫

 エンジン音を上げながら暗い青緑の塗装をした無傷のフランス戦車が続々と倉庫に入り、奥行きのある倉庫に左右3両ずつ指定位置に停車した。倉庫内からは待っていた整備班や試合に出場しなかった生徒が歓声を上げながら出迎えてる。

 計6両全車入庫すると程なくして戦車から女子が出てきた。

 

「おつけれアデル」

 

 身長165cm腰までの長いストレートの黒髪で糸目の2年生シャサール=シャールがFoch155から降りてくるアデル=フェルディナン=フォッシュを待っていた。

 

「おつかれさま」

 

「ごめんさい。必要ないと思って何もしなかったわ」

 

「いや。それで良いと判断し、結果が出たのなら問題ない」

 

「まぁ私の機転の利いた発想のおかげよね感謝しなさい」

 

 2人の会話に仁王立ちをして腰に手を当て顎を上げドヤ顔しているテトが割り込んできた。

 

「あらテトお疲れ。相変わらずのスタンドプレイね」

 

「結果が出たんなら問題ないでしょ。ねマーシャル」

 

「ああ」

 

 アデルが静かに頷くと。さらに調子に乗り始めた。しかしアデルの言葉はそれだけでは終わらなかった。

 

「しかし崖上を無理に走りすぎたな。ELC右履帯の起動輪が歪んでるぞ。あのまま走り続けていたら外れていたぞ」

 

「で、でも外れなかったでしょ」

 

「ああでも。破損していたのはわかっていたろ?中央を抜けた後、建物に身を潜めていたら、ここまで破損させる必要もなかった」

 

「うっでも操縦していたのは私じゃなくて・・・」

 

「でも指示していたのは枝園先輩」

 

 アデルの正論に言葉を濁すテトの横を鐘が静かに通り過ぎる。

 

「~~水島!」

 

「はい先輩」

 

 先輩後輩の立場関係なく涼しい顔をしながら鐘が棚から工具箱取り出しをテトに渡そうとする。

 

「車長でELC責任者の枝園先輩が後輩のリアに責任押し付けますか?」

 

 嫌味ったらし「先輩」「車長」「責任者」と目上の単語を強調した鐘の言葉が言い終わる前に、テトは工具を鐘から奪うとダッシュでELCに走り去った。

 

「整備10分で終わらせるわよ弾薬チェックと車体チェックほら急いで!!」

 

「h、はい」

 

「ふふふどっちが後輩かわからないわね」

 

「でもちゃんと履帯の修理は先輩がやってますよ」

 

「ふふそうね。私たちも整備しましょうか」

 

「はい」

 

 

 2時間ほどかかって、車体の洗車、弾薬補給、磨耗部品、破損部品取替えを行い。今は後片付けを行っている。

 

「おわったー早くシャワー浴びる!」

 

 一番最後まで時間がかかったELCのテトは油まみれの軍手をゴミ箱に捨て、一目散に出口へ走った。しかし倉庫を出る前にその足を止め顔が著しく険しくなった。

 テトの目の前にはテトほどの身長でショートの金髪での茶色より薄い、鶯色の軍服に同じ色で金色の装飾がされているケピ帽を被い、鋭い目線で威圧的に睨む女王様気取りの女子生徒の姿があった。その後ろにも同じ制服で書誌生徒が20名ほど整列している。

 他にも彼女たちの姿を見た瞬間笑顔が消え、それは倉庫内全体まで伝染し、やがて倉庫内全体が凍りついた。

 

「やーやーこれはこれはBC自由学園強襲戦車競技の隊長アスパラガス先輩」

 

 大きく手を広げながらオーバーリアクションで無表情の歓迎する素振りを見せる。

 

 アスパラガスとはBC自由学園の非公式戦、強襲戦車競技「タスカロン」の隊長。タスカロンとは戦車道連盟とは関係ない車体重量が10t未満の軽戦車のみで行われる野良試合である。

 

「下手な世辞をほど不愉快なものは無いざますね。どきなさいゴキブリ隊長踏み潰すわよ」

 

「ああ!?」

 

 テトの中で何かが切れ思いっきり睨みつける。

 

「下がりなさいテト」

 

 テトがそのままの視線で振り返ると真剣な表情のシャールと先ほどと何一つ表情を変えないアデルが歩いてきた。

 

「わざわざこちらまで足を運ぶとは何か御用ですかアスパラガスさん」

 

「元BC徒に相応しい汚くせこい勝利にわざわざ賛辞の言葉を送りに来たざます」

 

 その言葉にテトの表情が険しくなり、頬がひくついている。今にも殴りかかりそうな勢いだったので、テトが暴れださないようシャールがテトの前に移動し、これ以上テトがアスパラガスを見えないようにした。

 

「わざわざご足労いただきありがとうございます。来年の全国大会では必ず全国優勝してみせます」

 

「別にあなた方にも自由フランス側にもなんか何一つ興味はありません。ただこれ以上無様な試合をするぐらいなら、いっそのこと廃部にしてくださいりませんか?」

 

「それなら問題ないこれ以上無様な試合も負けも見せる気はない。私は私の戦車道を通すまでだ」

 

 アデルの言葉に続きシャールも続く。 

 

「それにそろそろ時間ではアスパラガスさん?」

 

 シュールが薄めでアスパラガスを見る。アスパラガスが倉庫内を見渡すと全員が自分の作業の手を止め足を止めこちらを睨んでいる。一人ばかり今にも殴りかかってきそうな勢いでもある。

 

「・・・確かにここにいると陰気くさくなりそうですし。そうしましょう。ではこれからの健闘を祈りますわ」

 

 そういい残しアスパラガスとその他ご一行は去っていった。と同時にテトは爆発したかのように騒ぎ始めた。

 

「なんなのよあいつら弱いくせに愚痴口愚痴口嫌味言いやがって!!」

 

 テトのように声に出し、地団太を踏むような人間はいないが、誰だって嫌味の賛辞を送られたら腹は立ちそれぞれ怒る気持ちは抱いていた。

 

「ほらほらいつまでも怒ってないで、シャワー行くんでしょ。いやなことは一緒に流しちゃいましょ」

 

「あ、こら引っ張るな!」

 

「アデルも行くでしょ?」

 

「ああ」

 

そう言うとアデルはシャワー室に向かい、まだぶつぶつ文句を言うテトとそれを宥めるシャールが後について行った。

 




題名が「リボンの武者です」ってありますがアスパラガスが登場することはもうありません。BC自由学園でいる既存キャラクターを出そうと思っていただけです。


【人物】
 アデル=フェルディナン=フォッシュ
  Fochに乗っているので、フランス陸軍の同名である「フェルディナン=フォッシュ」と女性名のアデルをつけたした。
  フェルディナン=フォッシュ:フランスの陸軍軍人
  アデル:高貴な、優しいの意
 シャサール=シャール
  シャールの使用している戦車がAMX CDCでCDCがChasseur de Charsnoの略、日本語でシャサール=シャールとそのまま名前に使用。
 枝園・D ・テト(シエン・ディー・テト)
  テトが乗っているELCは一部からゴキブリと呼ばれており、フランス語でゴキブリはcafard。
  さらに分割して日本語に訳してアナグラムする
  ca:として  far:遠 d:D
  し遠 D テト
  枝遠=D=テト
 水島 鐘
  鐘が使用している戦車AMX40は「アヒル」と呼ばれ、アヒルは水島のカモ科なので水島、アヒルはフランス語でcaneローマ字読みでカネから鐘としました。


まあくだらない言葉遊びですけど、考えてる分には楽しかったです。
 
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。