とある開発者とテスパイの受難   作:桐畑 正美

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すみません!お待たせしました。
無い頭で構想を練るのと、父のパーキンソン病の介護とお仕事でなかなか筆が進みませんでした。
今回も短いですがお楽しみ下さい。


ジオニック工場潜入直前。

「ハーイ!シルビィ!久しぶり!」

ここはサイド3の中央コロニー、コア3の旅客宇宙港の送迎デッキ。

 

マークとシルビアは、シルビアの独断専行の休暇届けによって、ここコア3に到着した。

表向き、募集事務所の募集業務支援と、同期生と旧交を温めるための個人的観光旅行なので、シルビアの同期生である領事館の女性武官に出迎えを頼んでいたのである。

そもそもコア3の地理なぞ知るよしもない二人であるので、出迎えがないと捨てられた子犬状態になってしまうのであるが。(;・∀・)

「マーク!こちら、私の同期生で領事館連絡武官のミリアリア・ホーク。

ミリィ!こちらは私の隊の同僚のマーク。よろしくね!」

上機嫌でシルビアが紹介する。

 

「シルビアの同僚でテスパイのマークです。」

「こちらこそ。シルビィ、今日は随分気合い入れたわね。ポニーテールとワンピース、似合っているわよ!」

「ちょ!ちょっと!ミリィ!」

顔を真っ赤に染めて両手を振り上げるシルビア。

うふふ!と微笑みを浮かべつつ、二人を宇宙港から市内高級ホテルに案内をするミリアリア。

 

「さて、マークはこれから?、募集事務所に行くの?」

頷くマーク。

 

 

 

ミリアリア視点

 

 

突然来た同期生のシルビア。

一体何があったのだろう。確かにメールでは最近のサイド3の反連邦感情や、コア3政庁の公然の連邦政策のサボタージュ等を愚痴ってミリィの勤務先が羨ましい、会いたい等とちょくちょく書いていたけど。

 

「シルビィ!ジオニックに行くわ!忙しいところ悪いけど案内よろしくね!」

私服から制服に着替えてきたミリィが手を挙げて近づいて来る。

「ミリィ!あなたね~その格好で行くつもり?メールにも書いたでしょう!今のコア3でその格好じゃあ!」

「わかっているわ!でも今日は連邦軍の開発室長として、今のところ連邦傘下の自治体の軍装備品開発元に内偵査察の体裁を取らないと駄目なの!」

「本当に大丈夫なのでしょうね!面倒はごめんなさいよ!」

「わかっているわ!ところでコレ、預かってくれない?」

「何コレ?」

「今日の結果によるけど、もしかしたらモビルスーツとかいうのを無効化出来るかもしれない物理学的データとその兵器化する概念設計図の記憶ディスケット。」

「あっアンタねーそんな重要データをぞんざいに持ち歩いて・・・」

「今回潜り込むのにちょっとスレスレの事したからね。とりあえずどう転がるにしても保険が必要なの!」

とあとは答える積もりはないとばかりに早足でエレカに乗り込んだ。

 

 

 

ジオニック工場。

 

「そちらが連邦軍のミリアリア様ですね。ご要望はお伺い致しております。私は広報のアイナ・マリーと申します。

工場見学の前に共和国軍のキシリア・ザビ様がご面会の希望していますのでご案内致します。」

ブロンドの髪をアップに纏めてスレンダーのボディラインぴったりのスーツを着た女性が有無を言わせず通路を先導する。

「やっぱり面倒ごとになったじゃない!知らないからね!ミリィ!」

「おっかしいなぁ?やっぱり渋るジオニックに研究中の新型装甲材料の基礎データを送ったのはヤバかったかしら?」

「アンタ何やらかしてんのよー!ヤバいなんてもんじゃないじゃない!私まで巻き込まないでよね!」

「まあまあ。あちらの出方を見ましょう。それと、データは漏洩には当たらないよ!種明かしは今度ね!」




如何でしょうか?
なかなかお話が進まず感想なぞ書き様もないとは思いますので、ちょっとネタばれなぞを。
ミリィが渡したデータは連邦軍向けは種で設定だけ出たNジャマー粒子の基礎データです。
実は東北大震災前迄は全てのモビルスーツ、艦船は動力源に核動力利用とされていました。
現在の設定ではジェネレータ出力のみの表記で全ての媒体、プラモデルの設定表記は統一されています。
これはファースト放送当時、実際にアメリカ空軍が、海軍の艦船の核動力化に続く航空機の核動力利用の研究、開発してた事の影響だと考えています。
実際に艦船や、戦車に使われていますガスタービンエンジンは、ジェットエンジンの流用技術の賜物です。
1958~70年末にかけて研究が行われた様ですが、試験機に搭載してテストしたところ、死の灰を排気口からぶんまいて飛ぶしろもろで、2機製造して開発中止になった様です。
当時は今頃原油資源が枯渇する等と言われていて代替動力としてその様なレベル迄核動力が普及すると思われて、大真面目に莫大な研究リソースを割いていた時代でした。
今はなくなりましたが、80年代迄毎年元旦には文部科学省と総務省、国土交通省の前身省庁が未来の科学技術と実用化科学技術の普及目標年限の公表をしていました。
それによると今頃の風景は鉄碗アトムの都市風景のはずだったのですが。
話を戻すと石油危機以後省エネ技術的普及の達成で石油資源は今のところ枯渇するのは食い止められていますが、いつ種のようにエネルギー源に困る時代が来てもおかしくないとは個人的に考えています。
次回はキシリアのおねー様にミリィが喧嘩を売ります。
の予定です。(´д`|||)
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