東方MMD 小説版集   作:ユウジン

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咲夜さんキレる

幻想郷……忘れられた存在が存在する世界……そこには天狗やカッパと言った存在が多く存在し他にも鬼だとか吸血鬼だとか存在する世界である。

 

勿論人間もいるがそんな世界の昼下がり……町からは外れたその地には一際大きな館が建っていた。

 

名は紅魔館。吸血鬼……レミリア・スカーレットを主としたまず普通の人間であれば近寄ることもない危険な館だ。無論、こんな館にも侵入者はいないわけではない。例えばこの館にある図書館に踏み込んで本を盗んでいく魔法使いとか嘘と偽装とガセに塗り固めた新聞を書く烏天狗などがいるくらいだし人間はほとんど来ないが代わりに人外が多くやって来るのだ。

 

なので当然ながらその紅魔館には門番がいる。今日もその門の前に立って門番をやっているのだ。

 

「ムニャムニャ……咲夜さんまだ明るいんだからダメですよぉ……えへへぇ……」

「……おどりぁあなんの夢見とんじゃぁアアアアアアアアアア!」

「ギェエエエエエエエエエエエエ!」

 

今日も幻想郷の青い空に悲鳴が木霊したのだった……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

門の前には二人の女子がいた。片方はチャイナ服を着た少女……名は紅(ホン) 美鈴(メイリン)……名前の通り美しい紅の髪をもち人間離れした美しさがある顔立ち……そしてなんと言ってもやはり男であったならその豊満な胸に目が行くだろう。性格はよくも悪くも個性が強い紅魔館の住民の中でも取り分け人当たりが柔らかく人里に行ったときも声をかけられることが多い。だがそんな彼女だが……一応妖怪である。種族はわからないが少なくとも人間より遥かに永く生きているのだ。とは言え人間を襲ったりはしない好意的な妖怪だ。

 

そんな彼女だが欠点がある……それは睡眠欲が強すぎるのだ。門番とは名ばかりの置物状態になるのは日常茶飯事……毎日飽きもせずグースカピースカ寝てばかりいる困ったちゃんと言うかいる意味が完全に意味のない門番なのだ。

 

そんな彼女をたたき起こし門の前に正座させているのが目の前にいる少女……

短くした銀髪と美鈴とは違った意味での美少女……普段は紅魔館のメイド長をしている彼女は十六夜(いざよい) 咲夜(さくや)と言う。

 

主のレミリア・スカーレットのメイドと言う立場であり同時に美鈴が全く頭が上がらない人間である。もう一度言う、人(・)間(・)である。紅魔館の唯一の人間にして紅魔館を取り仕切るのが彼女である。

 

そんな彼女は現在頭にナイフが刺さった美鈴を正座させて膝詰め説教である。

 

「で?なにか申し開きはあるかしら?」

 

そう問うてくる咲夜にたいして美鈴は悪びれもせず……

 

「だって眠いんですよ?仕方ないじゃないですか」

「それを言い訳にできるあなたの神経は誉めたくなるわね」

「いやぁ……それほどでも」

「誉めとらんわ!」

 

咲夜は美鈴の言葉に頭痛を覚えた……だが当の美鈴は、

 

「いやぁ、でも咲夜さん……私思ったんです……寝る子は育つって言葉があるじゃないですか」

「まぁ……あるわね」

 

突然の言葉に若干戸惑いを覚えつつも咲夜は同意した。

 

「でもあれって本当は寝るから育つんじゃなくて育つから眠いんだと思うんです」

「はぁ?」

 

いきなりの言葉に咲夜は益々首をかしげた……

 

「だって私……まだ育ってるじゃないですか」

 

ペロリとイタズラっぽい顔を浮かべる美鈴……だが、

 

「……あなたもう成長期止まってるでしょ……いくら妖怪でも成長期が過ぎたら……」

 

咲夜の謎は最もだった。幾ら人間より遥かに長生きの妖怪でも成長する時期があるのでそれを過ぎたら妖怪でも無理なのだ。だが次の言葉に状況は一変した……

 

「いえいえ、身長じゃなくて……胸ですよ」

「は?胸?」

 

咲夜は思わず自分の胸をみた……

 

「はい、私は咲夜さんと違って偽装要らずですし?」

美鈴の胸を見る……別段小さいわけではない自分の胸……なのに気付いたら偽装疑惑が上がってしまっていた……確かに自分は服装によってスタイルが違って見えやすいのだ……だが……だからといって……人里でPAD長等と言う大変不名誉な二つ名までつけられるのは腹が立つと言うもの……しかしその話は美鈴の方にも届いていたらしい……いや、寧ろ門番と言う立場の美鈴だからこそこういった噂に目敏いのかもしれない。

 

だがそんなものは関係のない話だった。

 

「上等……美鈴。あなたは死にたいのね?」

 

ミルミル咲夜の目尻がつり上がり闘気が満ちていく……

 

「そういうことなのね?わかったわ……」

 

ボキボキ指を鳴らしながら咲夜は美鈴を見据える……

 

「今すぐソルベになるまでぶったぎる!」

 

そのある意味人間を超越した余りの恐ろしさに妖怪である美鈴ですら腰を抜かした。

 

「ヒィ!ごめんなさい口が滑りました!」

 

美鈴も別に悪気があったわけじゃなくただ単に話題をそらそうとしただけだった。そもそも美鈴は咲夜のスタイルを良いと思っている。だが咲夜の怒りが収まるわけがなかった。

 

「ご免なさいですめば博麗の巫女は要らないのよ!さぁ、今すぐソルベになる?それともあなたが泣くまで殴る?」

(咲夜さんに殴られる……それはそれで良いかも……)

 

なんて変な方向に思考が行きそうになった美鈴だが慌てて戻した。

 

(待てよ……咲夜さんにソルベにされるより、まだ殴られる方が抵抗の余地もあう……)

 

美鈴の思考が至極全うだったんだ。そもそも妖怪と人間だ。しかも美鈴は中国拳法の達人である……まだ殴り合いなら生存の余地もあったのだ。そしてならばと美鈴は口を開いた。

 

「な、殴られる方でお願いします」

「あら随分聞き分けが良いわね。まあ良いわ……構えなさい。今回は特別にナイフや時止めはしないであげる」

(て、天は私を選んでる?)

 

美鈴は立ち上がりつつ神にお礼を言った……とは言え幻想郷には神様がたくさんいるし天にお礼を言っても神じゃなくて天人にお礼が届くだけなのだが……

 

まあともかく二人は構えた。美鈴も気を引き締めた。

 

「いつでも良いですよ……一応怪我をしないよう手加減はします……」

「あらうれしい気遣いね……でも私は遠慮しないわよ……私の胸を偽造呼ばわりしたやつは例外なくぶちのめすって決めてるの」

 

そういった瞬間二人は間合いを詰めた……次の瞬間美鈴は咲夜に蹴りを放つ……だがそれを咲夜はギリギリで躱すとカウンターキック……美鈴は咲夜の蹴りをもろ食らってしまう……だがそれでもまだ美鈴は倒れない……美鈴は姿勢を落とすと飛び上がって体を回転……そのまま上段後ろ回し蹴りを放つ。だがそれを咲夜は伏せて躱す。しかし美鈴はそのまま回転し足払い……それを咲夜は足をあげて避ける……続けざまに美鈴は上段蹴りを放ったが体を逸らすだけで避けた……

 

そして、咲夜は腰を落とし飛び上がると体重をのせた胴回し回転蹴り……それを喰らった美鈴は倒れてしまいそのまま目を回す……

 

「はんにゃひーん」

 

ピヨピヨと目を回す明倫を背に咲夜は言う……

 

「あなたの敗因は二つよ」

 

咲夜は言う……

 

「ひとつは貴方は体術なら勝てると踏んだ……それを世間では……敗(・)北(・)フ(・)ラ(・)グ(・)と呼ぶのよ」

 

更に咲夜は言う二つ目の敗因を言う……

 

「そして二つ目……それはたったひとつのシンプルな答えよ……」

 

それはなにか?簡単だった。それは……

 

「貴(・)方(・)は(・)私(・)を(・)怒(・)ら(・)せ(・)た(・)」

 

そういいきった咲夜は美鈴に釘を刺す。

 

「これに懲りたらもう居眠りなんてしないことね……後、私は偽装なんてしてないわ」

「かしこまりました……」




とりあえずまず一個……いやはや映像から読み取って小説にするって本当に難しい……

因みに今回友人は咲夜をPAD長扱いしてましたが基本的にネタで実際はナイスバディ派らしいです。私?私はPAD派ですw
そこは友人と意見が合いません。
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