『…起……て……』
何処からか声が聞こえる…。
『……起きて……さい……………起きて下さい……』
誰かを呼んでいる声が聞こえる。
そう男が認識した途端周りの景色が鮮明に見えてきた。
しかし、呼んだであろう人は周りにいない。それどころか男を除いて誰1人周りに人は居なかった。
「なんだよ……ここ……。誰もいないし…全てが真っ白じゃねぇかよ…」
そう、男が居たのは全てが真っ白な空間。そんな場所で目が覚めたら誰でもこの男と同じ反応を示すだろう。しかし、この男は最初は驚いて狼狽したものの、すぐに落ち着きを取り戻し自分が何故この場所にいるのかを考えはじめた。
(確か俺は…そう、学校帰りに買い物に行っていたはずだ…。材料は確か…卵…牛乳…トマト…ってそこは良い、買い物を確か店で済ませた後自宅に帰る途中の大通りで……そうだ…トラックが道を大きく外れてその場に俺がいた……そして………引かれた…………)
「俺は…死んだ……のか?」
『その通り…貴方は6分25秒前に引かれ、お亡くなりになられました』
死んだ事を認識した途端声が聞こえた しかし、声が聞こえるだけで姿は何処にもなかった。
「この声…貴女は?何故姿がない?」
『申し遅れました…我は神…神故に貴方に姿を見せることはできません。世界の理を外れ死んでしまった貴方に用があってこの場を用意しました。」
「……は?神…だと?世界の理…外れた…?俺が死ぬのは運命だったって事か?」
『普通ならその考えで正しいでしょう…しかし、今回は別です。貴方はまだ死ぬ運命ではありませんでした。本来人の死を管理するのは我々神の役目…しかし、管理を誤ってしまい貴方を死なせてしまいました。本当に申し訳有りません……」
「じゃあ、俺が死んだのは異例…って事か。だがそれだけのミスで俺をわざわざ呼んで神である貴女が直々に謝りに来る事なのか?」
『自身が死んだのに『それだけ』とは…呼んだことは間違いではありませんでした…。貴方にはこれから転生して貰います。」
「転生?漫画で言う他の世界に行って生まれ変わるって事か?」
『その通りです…我々神は貴方方人間が作りだしたアニメ、漫画、小説の世界を管理しています。貴方にはストライク・ザ・ブラッドの世界に転生して貰います。』
「転生させる理由は?早く死ぬ事になってしまったから…だけで転生の話になるのか?」
「貴方方人間は本来死ぬべき時に死んで輪廻を周ります。そして魂が浄化され…再び生を持って誕生します。貴方は早く死んでしまった事により輪廻から離れてしまいました。』
「だから転生…か。……1つ質問いいか?」
『どうぞ、お答えできる範囲で答えましょう』
「ここであった出来事や俺の今までの人生も忘れるのか?」
『いいえ、記憶は消去しません。ですがストライク・ザ・ブラッドの原作知識だけは消させてもらいます』
「分かった。なんとか頑張って生きてみるよ」
『では、第2の人生をお楽しみください。ーーーー』
最後に名前を呼ばれた気がしたが意識が段々薄れてきて聞こえなかった。そして、男は…暁古城として誕生した。