最近小説作成のペースが落ち始めています。よって、更新が遅れる可能性があるのでここに記述しますm(__)m
それでは第12話、どうぞお楽しみください!
リビングでは土下座している第四真祖と半端呆れ顔で見ている監視者がいた
「すみませんでした」
土下座の体勢のまま古城は謝っていた
「反省してください。危うく本当にこの島が沈むところだったんですから」
「…はい……」
先程ヴァトラーと一触即発の状態になった。もしあのまま戦闘が始まっていたらこの島は大惨事になっていただろう
「それで…そのクリストフ・ガルドシュについてなんですけど…」
「ん?あ、ああ…」
「アルデアル公にクリストフ・ガルドシュが接触する前に捕まえなければいけません」
雪菜も言うことは最もな意見だ。接触してしまえば
「そうだな、あいつに暴れられる前に捕まえかなきゃ絃神島が本気で沈むからな」
こないだロタリンギアの事件で島が沈む一歩手前で古城達の功績で無事乗り越えたばかり
それを暴れられて沈みました、はいくらなんでもあんまりだろう
「それで…前みたいに潜伏場所を予測することはできませんか?」
「あー……」
ロタリンギアの事件の時、古城は少ない情報を元に潰れた研究施設と推理した
今回もそれができないか?それが雪菜の質問だろう
いきなりあんな推理を見せつけたのだ。期待されるのも無理はない
「流石に情報が少なすぎるな…今わかってるのは黒死皇派のやつらがこの島に来たってことぐらいだし…」
「そう…ですか…」
「でも1つだけ予測はできる」
「…もう何かわかったんですか?」
「ああ、あくまで予測だけどな」
この少ない情報で分かることがある、古城はそう言っているようなものだ。雪菜は古城が普通でない事を再認識した
第四真祖である時点で普通ではないのだが……
「黒死皇派の目的は確か聖域条約の完全破棄と戦王領域の支配権を第一真祖から奪うことだろ?それを実現する手段がこの絃神島にあるから来たんだと思う」
「…つまり…第一真祖を殺せる力がここにある…ということですか?」
「何の用もなしにこの島に来るとは思えないしな、目的に沿って動くんならその手段がこの島にあるとしか思えないんだよ」
「…先輩…すごいです…」
「そ、そうか?」
恋人である雪菜に面と言われて恥ずかしいのか古城は若干照れていた
「…先輩?顔赤くなってますけど…風邪ですか!?早く休まないと!」
そんな古城の内心を知らず雪菜は1人慌て始める
天然とは雪菜の事を指すのだろうか
古城はそんな事をかんがえていた
それから数時間後、古城は戦っていた
突然なんで戦闘になっているか?と思うだろうが、戦闘ではない
現状を説明しよう
現在古城と雪菜は1つのベッドで一緒に寝ている
顔の赤い古城を見た雪菜は慌てて寝かそうとした事によって古城は雪菜の家で寝る羽目になっていた
それだけならまだ許容範囲だ
しかし、雪菜は古城を布団に入れた後さも当然のように一緒の布団に潜り始めたのだ
当然古城は狼狽して、別々に寝ようと提案したが……
『なにか問題でもあるんですか?』
と真顔で言ったのだ
天然もここまでくると頭が痛くなってくる。いや、知識として知らないだけだが…いささか不安になるだろう
そして古城は断りきれずに雪菜に押し切られたのだ
もうお分かりだろう
今古城は……本能と理性で戦争中だ
そんな古城の事を知らずに雪菜は安らかな寝息を立てて眠っている
古城は知らない事だが、雪菜は今までの人生故に、誰かと一緒に寝るという事は初めてだ。古城が隣にいるという事実にいつもより安心して寝ることができている
人肌に恋しいのだろう
そして……古城は雪菜が起きるまで自分自身と戦い続けた……
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「先輩?眠そうですけど…大丈夫ですか?」
古城は結局寝る事ができなかったため、目の下にクマができていた
「あ、ああ…大丈夫だ」
寝れなかった理由など言えるはずがない
本音は再びベッドに入って寝たいところだが、今日は学校のある平日
あと、ある人物に用があるため休むわけにはいかなかった
「とりあえず…情報収集だな」
いかにも眠そうな顔で言う古城、もはややる気がないのではないかと疑いたくなる
「そうですね。今回も行くんですか?」
「ああ、頼りになる攻魔官のところにな」
2人はそう言い合い、互いに微笑み合いながら朝食を共にした
もし知らない人がこの光景を見たら夫婦にしか見えないだろう
そして、その姿を部屋の窓辺に止まっている1羽の金属で造られたような鳥が見つめていた……
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学園長室より偉そうな最上階にある人物の執務室がある
中に目的の人物がいるので、古城と雪菜はノックをして入った
「失礼しまーす。那月ちゃん、ちょっと知りたい事があるんだが…っと、あぶね」
古城がちゃん付けで呼んだ瞬間物を投げたカリスマ教師、南宮那月は、ちっ、と古城が避けたのを忌々しそうに見つめていた
「いい加減教師をちゃん付けで呼ぶのをやめろ、暁古城。…お前もいたのか、中等部の転校生」
「は、はい。南宮先生に質問があって来ました」
雪菜の台詞を那月は黙って聞き、古城と雪菜を見比べた後に
「質問……か。………子供の作り方か?」
………………
なぜそうなるか
仮にもそんな事を言う教師がいるのだろうか……
いないと願いたい
「いえ、それは今はいいです」
「……ん?」
古城は雪菜の言葉に耳を疑った
今は、という事は知らないのか?と考えてしまった。そして目の前を見ると那月がニヤニヤとこちらを見ている
教師と分かっていても殴りたいくらい腹が立つ
「…違うのか。だったら何の用だ?」
古城こそ混乱したものの、雪菜はなんの反応も無かったのでつまらなそうに息を吐いた
そこまでして子作りを語りたいのだろうか……
そんな事を内心考えながら、古城は本題に入ることにした
「クリストフ・ガルドシュって男を捜しているんだ。何か手がかりがあるなら教えてほしい」
「…お前たち、どこでその名前を聞いた?」
「あの変た…じゃなくて、ディミトリエ・ヴァトラーだよ。ガルドシュを始末するためにこの島に来たらしいぞ」
古城の説明を受けた那月が、ちっ、と舌打ちした
「…あの蛇遣いの軽薄男が…まったく余計な真似をしてくれる。それで、ガルドシュの居場所を聞いてどうする?」
「捕まえます。彼がアルデアル公と接触する前に」
雪菜のその言葉で那月は理解した
ヴァトラーが黒死皇派と戦闘を始めたら自分の眷獣を解放する事になる。あの男に手加減なんて言葉はない
だから雪菜が止める気なのだろう
まあ那月からしてみれば無駄なことだが
「無駄だからやめておけ。ああ、アスタルテ、私に紅茶を頼む」
素っ気なく返事をした後、那月は自分のメイドに命令した
「ーー
メイド服を着た少女は古城と雪菜がよく知る人物だった
銀色のトレイを持ち、立っていたのは藍色の髪の少女
「…お前は…眷獣憑きの……」
「アスタルテ……さん?」
古城も雪菜も驚いた。まさかこんなところでこの少女と出会うとは思ってもいなかっただろう
「ああ。そういえば、お前たちは顔見知りだったな」
「なんでこの子が学校にいるんだよ……いや、やっぱ聞かなくていいや……」
アスタルテの着ている服装で大方想像できる
「そ、それで…ガルドシュを捕まえても無駄というのはどういうことですか?」
立ち直った雪菜が話を戻した
「ああ。言い方が悪かったな。お前たちがそんなことをする必要はないと言ってるんだ」
「え?」
「黒死皇派はなにもできん。あの蛇遣いはあれでと''真祖にもっとも近い存在''といわれている怪物だからな」
「…そのヴァトラーと戦える手段がこの島にあるから来たんじゃないのか?」
「ほう…いい感をしているな、暁。ガルドシュの目的はナラクヴェーラだ」
「ナラクヴェーラ……?」
雪菜は知らない単語に眉を寄せた
が、古城は知っているらしく、重々しい表情をしていた
「…南アジア、第9メヘルガル遺跡から発掘された先史文明の遺産…。かつて存在した無数の都市や文明を滅ぼしたといわれる神々の兵器……」
「そう知っているな。カノウ・アルケミカルという会社が遺跡から出土したサンプルの一体を非合法に輸入していたらしい。もっともそいつは少し前にテロリストどもに強奪されてるんだがな」
「…制御方法は判明しているのか?」
「ナラクヴェーラを制御するための呪文だか術式だかを刻んだ石板は発見されている。が、世界中の言語学者や魔術機関が寄ってたかって研究しても解読できていない難解なブツだ。テロリストごときが、ない知恵を振り絞ったところでどうにもならんよ」
そう言って、那月は会話は終わりだ、と言って古城たちを追い出した
今回は文字数が少なめでした
次回の投稿はいつになるか……早めに投稿できるよう最善を尽くします