「マスター聞きたいことがあります」
我が家の横にある秘密基地アースクラーの前で俺ジャスティスファンタズムに俺の新しい力、スタンド――ホーリーナイト・グローリーが俺に話し掛けてきた……。
なんなんだろうか?
「どうかしたか?」
「いえ、貴方の名を聞いていなかったのです……」
あぁ。成る程。律儀だな。流石、俺の力―――うん。しっかり自己紹介しないと。
「俺はお前の主人のジャスティスファンタズムだ。よろしく頼む」
「わかりました。よろしくお願いします。ジャスティスファンタズム――」
うん。俺をマトモにジャスティスファンタズムと呼んでくれたのはグリーンアクエリアスとファントム・ミラージュとで三人目だ。感動だな。
考えてみれば本当の名前は衛宮士郎じゃなくてジャスティスファンタズムなんだから普通にジャスティスファンタズムで言い筈だな。
これから名前を書くときは衛宮士郎にフリガナでジャスティスファンタズムにしよう。
皆これでわかりやすいしな。
「衛宮君!」
「衛宮?」
この声は? まさかクリムゾンジャスティスデビルか…………。
「まて! 凛! サーヴァントの気配がする!」
「エミヤ?」
「ん? あー俺の仮の名前だ。だが気にするな。世を忍ぶ名だ。それとアイツらは味方だ」
「エミヤ――成る程。そう言うこともあるか……まぁいいです。同盟ですね。了承しました」
アイツらは正義に目覚めたものだ。たとえ悪であろうとも反省し前に進むのなら無下にはしない。
それが正義の心意気!
「衛宮君? え?」
「クリムゾンジャスティスデビルか……安心しろ。ブルーワイズスヌーピーは去ったぞ」
「「――???」」
クリムゾンジャスティスデビルとクリムゾン・ダウンフォール・アナザーセイヴァーが二人揃って首を傾げている。
「――――平常運転か。まぁいいわ。それ貴方のサーヴァントなの?」
「ああ。俺のスタンドだ。名はホーリーナイト・グローリー」
「サーヴァントです。そしてセイバーです」
「――――? サーヴァントね。令呪あるし。しかもセイバー羨ましい」
「スティグマ・フェイトか? お前も持っているのか? 成る程。やはりお前も宿命に選ばれた者か。そしてこいつはセイバーじゃなくてホーリーナイト・グローリーだ」
(成る程。これが俺か……会話してるのにまったく話が通じていないな…………これは恥ずかしい。見ろ。凛が……キレそうだ。そしてセイバーが戸惑いっぱなしだ)
「――――えぇ。そうよ。選ばれたのよ…………貴方、戦いのこと欠片も理解してないんでしょう?」
「ラグナロク・ナイトメアの事か? それは俺の方が詳しいはずだ。世界の存亡は俺――ジャスティスファンタズムの手にかかっているのだからな! 俺は戦う。この力は弱き者達を守り抜く為に!」
「――いえ、マスター聖杯戦争です」
(――――は、恥ずかしい……古い鏡を見せられている。酷い話だ。昔、こんな男がいたのだな…………)
「―――はぁー。そうよ。そのラグナロクなんたらの戦いよ。ルールがあるの。今から監察の教会に行くから。あんたも来なさい!」
そういいながらクリムゾンジャスティスデビルが俺の手を握り引っ張りだした。
「まて。凛とやら……マスターに何を!」
ホーリーナイト・グローリーは俺が心配なのだろう。だが大丈夫だ。
「気にするな。お前もこい。この戦いの事を詳しく知らなくては……生き残れない……」
「わかりました。マスター」
「わかってくれて嬉しいわ。セイバー」
「セイバーじゃなくてホー「あ! ハイハイ!! 行くわよ! アーチャー! セイバー」
「わかりました」
「了解。凛」
「もう、疲れたわ…………」
(すまない。凛。これとお前はあと今後も数十年の間、君はおそらくこれの側にいることになる――――遺憾だが安心しろどうにか真人間にするからな)
「行こう。みんな世界の平和を守り抜く為に――――あ、まって! みんな! 俺は正装に着替えるから――玄関でまってて」
「正装? あー血塗れだしね。いいわ。着替えてきなさい」
「わかりました。玄関で待ちます。マスター」
「やれやれ。呑気な奴だ…………」
「呑気なもんか! 戦闘装束だぞ! とにかくまっててくれよな!」
(戦闘装束? そんなもの…………!!!!!!!!!!!! あーーー!!!!! あったな!!! そんなん! 駄目だ駄目だ!! 恥ずかしい!)
「ま、まて! 貴様、私のマスターにこれ以上、手を使わせるな!」
「いいわよ。アーチャーもうなれたから……あともういないわよ。行くわよ」
「終わった……」
「何が?」
(正体に気付かれ無いようにしよう。絶対に……)
「今回の聖杯戦争も一筋縄ではいかないようですね…………」
(大変なのは大概は俺のせいだ)