「居る? 綺礼? 早く出てきて!」
俺――ジャスティスファンタズムと『
そして荘厳な印象を受ける教会の扉を開き正義になったとはいえ悪魔の割に教会にスタスタ入ったのに驚きつつも俺は背中をおう。
それと俺のスタンド――『
それと『
ならおそらく『
おそらく『
…………やはりこの戦いは一筋縄ではいかないのだろう。
俺もよりいっそう気を引き締めなくては!
だがその前に言峰綺礼とか言う男にルールを聞かなくてはな!
「なんだ。凛こんな夜分遅くに――――」
なんだ? この聞くだけで不愉快になる声は? 厳格さと信仰を感じる分、不快だ。
「聖杯戦争の参加者を連れてきたわ――ルールを知らないみたいだから教えてあげて」
「成る程。これで全員揃ったか…………そして少年、君がマスターか。成る程。喜べ君は聖戦の参加者となりそして最後のマスターとなった…………」
俺の視界に黒い髪のカソックを着た神父が言葉を発しながら現れた…………。
……………………………………………………………………………………………………!!! コイツは…………コイツは…………。
「うおおぉおおお!!! 食らえ! 唸れ! 正義の右拳!
「衛宮君!!!???」
間違いない。見ただけで不愉快になる!! コイツ間違いない!
悪だ!! そして謎の親近感! それが更に怒りを加速させる!!! コイツは俺の生涯の敵だぁ!!
「ん? なんだね? 私を攻撃することは聖杯戦争のマスターには許されていないぞ?」
「ん? ○※◇&▲↓@%! いだだだだたっ!」
コイツ……俺のジャスティスナックルを! すんなり避けるとは……いや、驚愕すべきはこの俺を一瞬で押さえ込むとはコイツは何者だ! しかも首しまってる!
「ちょっと衛宮君! なにいきなり殴りかかってるのよ!! おとなしく話を聞きなさい!」
「何を呑気な! コイツは俺のジャスティスファンタズムとしての勘が告げている! コイツと俺はわかり会えない! コイツは真性の悪だ!! 俺は正義の味方としてコイツを倒さなくてならないんだ!」
「貴方とわかり会えてる人間なんてそうそういないわよ…………衛宮君…………いやまぁ言峰綺礼って男が性悪で悪辣で人間歪んでるのは認めるけど」
「凛。君は保護者に対する礼儀がないな。しかしこの少年は愉快な人物らしいな。よりにもよって正義の味方とは…………」
「愉快と言うか不快と言うか…………まぁいいわ。離してあげて……顔がだんだん青くなってるから」
「ふむ。そうだな。私が聖杯戦争のマスターを意味もなく殺しては他のマスターに面目がたつまい……」
「うおおっ!」
「ちょ! こっちに投げないでよ! きゃあ!」
この野郎! 正義の味方! ジャスティスファンタズムを片手で放り投げやがった!
しかも遠坂にぶつけて! 何て奴だ! しかしなんだ? いい匂いがするな。香水か? 校則違反だろうに……。
「いたたっ……って衛宮君! 早くどいて!」
「すまんすまん。文句はあの悪辣な言峰綺礼と言う腐れ外道に言ってくれ。これは事故だ」
俺は遠坂から退きつつ言峰綺礼とか言う男に向き直る。そして睨み付ける!
「ふむ。初対面でありながらここまで悪し様に言われたのは始めてだ。少年……しかし聞こえによれば君は衛宮と言ったか?」
「あぁ、そうだ。だがそれは世間を忍ぶ仮の名だ!」
「そうか。ならば少年。本当の名を聞かせてはくれまいか? 聖杯戦争の説明をする前に名を聞かなくてはな」
この男――――何故、俺をニヤニヤと笑いながら見てるんだ! だがいいだろう!
「そうか。ならば名乗ろう! 下がっていろ遠坂!」
「――――え?」
遠坂は言われた通りに俺から五歩ほど離れる。
「衛宮士郎とは仮の名。俺の本当の姿をお見せしよう!! トウ!」
こうして俺は教会のイスに飛び込む! そして立ち上がり正義の名を語る――前に懐の携帯から録音してある曲を俺は流す!!!
「――――何をしている……彼は……凛?」
「頭痛くなってきた…………アイツの行動を私に理解できるわけないでしょう!」
曲名 ジャスティスファンタズムの歌
作者 ジャスティスファンタズム
作詞
作曲 ジャスティスファンタズム
「世界の平和を守るため~♪
夜を駆け抜ける~~♪
正義の味方ぁぁ!!
その名は! ジャスティスファンタズム!!!!
彼は愛と希望をその身に背負い~♪
《中略》
俺は冬木の孤独な戦士~♪」
「凛。かれこれ五分は歌っているぞ……」
「………………(絶句)」←遠坂凛
「愛と勇気と希望と信念が俺の心を紡ぐんだ~♪
衛宮士郎の名は~~♪
正義の使者の仮の名で~♪
《後略》
そう、正義の味方――ジャスティスファンタズム!」
「――――(絶句)」←遠坂凛
この歌で俺の事はわかってくれただろう。渾身の傑作だ。この歌を藤ねぇに聴いて貰ったとき落涙し地面に四肢をついて叫びを上げた名作だ。
学校の放送で歌った事もある!
「――――因みに彼の名前は衛宮士郎よ。綺礼…………」
「衛宮――――衛宮? 衛宮? エミヤ? エ、ミ、ヤ…………エミヤ? エミヤ?」
「なんで何度も繰り返すの綺礼?」
「いや、なに……気にしなくていい」
「どうだ。俺の事はわかっただろう。俺は正義の味方ジャスティスファンタズムまたの名を衛宮士郎。覚えておけ。悪辣神父よ。俺はこの戦いで正義を示す!」
「成る程……正義を示すか……良いだろう。少年……君を今宵、聖杯戦争の七人目の――最後のマスターとして認めよう」
やはり始まるのか『
「聖杯戦争とは……七人のサーヴァントと七人の魔術師のバトルロイヤルによって行われる……」
『
「そしてすべてのサーヴァントを倒した者は勝者となりありとあらゆる願いの叶う願望機を手にいれることができる。参加条件は色々あるがまぁ令呪とサーヴァントを持ってさえいればいい……そして君は令呪を持っていることがわかっているしサーヴァントもいるのだろうから問題ない」
成る程。俺のスタンドが教会の前にいることはわかっているらしい。
挙げ句の果てに『
やはり抜け目のない男だ。おそらく下手に背を向けると攻撃してくるに違いない。
まぁ俺はジャスティスファンタズムだ。そのような無様な真似はしない。
そんな真似をしたと言うのならソイツな真性のお馬鹿で間抜けだろう。
敢えて、笑おう! あんな外道そうな神父に背を信用して向ける――そんな奴いるわけないからな!
ハッハッハッハッ!!!
「ならばもういいな。『
「それは私の事か? 衛宮士郎」
こうして俺はアイツに警戒しながら遠坂に帰る事を促しながら遠坂と共に歩き出す。何か『
そして外にでる瞬間――――あの神父は一言……。
「喜べ――正義の味方よ。君の願う悪はようやく現れる」
「―――――!!」
その言葉に何故か凄まじい怖気と痛みを感じ閉まる扉に目を向けその中にいる男に目を向ける。
その男は神聖な雰囲気を纏いながら俺に邪悪な笑みを浮かべていた。
その男の顔と言葉が俺の心に反響しながら扉は完全に閉じた。
俺は前を見る。その先には俺のスタンドが見える。
俺はそれを見て……戦いを決意する。
あの男の言葉の意味を考えながら――――。