Fgoのイベントが楽しいのがいけないんだ。式が強くて可愛いのが悪いんだ。
すいません。では!
「■■■■■■■■■■■■――――!!!」
「くっ!」
唸るような轟音と共に青い風の閃光を黒色の巨人――――バーサーカーのサーヴァントが体の大きさからは考えられないような速度で武器をふるい吹き飛ばす。
そしてその青い閃光の主たる剣のサーヴァント――――セイバーは吹き飛ばされる自分を地面に透明の剣を突き立てることで体勢を整える。
その隙を狂戦士が見逃す筈もなく追撃を行うべくセイバーに接近しようとする。
その狂戦士に幾つもの矢がぶつかる。それによりできた隙を利用しセイバーは一度、さらに距離をとる。
「大丈夫か? セイバー?」
「助かりましたアーチャー」
アーチャーとセイバーは初めて共に戦うとは思えないほどの連携をしてバーサーカーと対峙していた。
セイバーはその完璧とも思える弓の技量とサポート力そしてまるで前にも共に戦った事があるかのような連携を組めていることと射たれる矢が全て宝具であることに疑問を持っていたが……。
しかし戦況は芳しくない。何せ初撃にてアーチャーが放った鳳凰の矢は実はバーサーカーのクビを撥ねていたのだ。
だがバーサーカーは死なずそのまま生き返り攻撃を繰り返していた。
しかもアーチャーは鳳凰の矢を四発は射ったが何のダメージもなっていなかった。
アーチャーはそれにより得た情報をセイバーに伝える。
「セイバー、奴は恐らく一度、殺した宝具は通じないらしい。そして下手なランクの宝具ではダメージも与えられんようだ」
そうだ。何せアーチャーの矢の大概は当たりはしても何も無いかの様に暴れている。
アーチャーの予測は当たっていた。
彼はヘラクレス――――彼は自らの宝具 『
彼を殺しきるにはAランクの宝具十二個の解放による十二殺か同じく強力な宝具で例えばアーサー王の聖剣等の神造兵器で一度の解放で多数殺すしかない。
「――――己を不死身とする力……宝具であろうがこれほどとは――回数が決まっていることを願うばかりだ……」
セイバーは剣を構え冷や汗を流しながら言葉を返す。
そしてバーサーカーの能力以上に自分の魔力がそう長くは持たないとふんでいた。
あの時、ランサーの宝具をマスターたるジャスティスファンタズムもとい衛宮士郎が令呪を持って避けていなければ確実にアーチャーとの連携があれどセイバーは恐らく戦えていなかった。
何せステータスを見ればセイバーは現状は負けているのだから……それをアーチャーとの巧みな連携と己の技量と直感と節約した魔力放出を持って対応していた。
「■■■■■■■■■■■■■■――――ッ!!」
「「ぐっ!」」
二人はバーサーカーの武器の振り払いと凪ぎ払いに後ろに共にさがる。
そしてセイバーは思案する。逆転の一手は無いのか?
そしてマスターの安否は? 微弱なラインからはピンチであるのが解る。
早く助けに行きたい。
このままでは折角、得た聖杯を分かち合うマスターを失ってしまう。
彼は私と共に戦うと言った正義を尊ぶ高潔な男性だった。
こんなところで失っていいような軽い存在ではない。
彼は無辜の民を護るため戦おうする願いが垣間見える素晴らしいマスターなのだ。
前回のマスターのような自分の心にヒビをいれ傷つけ回るような人じゃない。令呪の使い方も自分を否定するような使い方ではなく自分を護るために使ってくれた人なのだ。
絶対に護りたい。共に騎士道を貫くのだ! とセイバー熱く心に誓い思っていたその時だ。
「セイバーよ…………妙案があるのだが? いいか?」
アーチャーが不思議な笑みを浮かべながら語る。
セイバーはそれに耳を傾ける。
「なんですか? アーチャー? 何かてがあると言うのですか?」
「何……状況は整うし逃げることも恐らく可能な手だ」
その言葉を聞きセイバーは驚愕する。
「!」
「簡単だ。私達がこのままマスター達の所まで後退しつつ戦うだけだ。そうすることによってマスターは我々の隣にいつかは現れるだろう。そうすると君と私はマスターを抱え逃げることができる。なーに逃げる時にまた私が一度、殺そう。これで手打ちだ」
「――――――」
セイバーは呆れてしまう。確かにそうすれば良いのかも知れないがマスター達の危険度がはね上がる。
いや? 相手のマスターもそれは同じ――――相手はバーサーカーだ。そこまで頭は回るまい。
恐らくあのマスターもバーサーカーを落ち着かせようとするはず……その間に逃げるなりマスターを討つなりをすればいい。
そこまで考えてセイバーは頷きそうするべくアーチャーと動き出した――――。