「おはよう、衛宮!」
平穏に感謝しながら校門に入ったら俺――ジャスティスファンタズムこと衛宮士郎は眼鏡の真面目そうな好青年……俺が守るべき心を持つ友、柳洞一成またの名を『完璧なる生徒会長(ミスターアンノウン)』が俺に挨拶をしてきた。
そんな彼に俺は挨拶を返す。
「あぁおはよう。ミスターアンノウン今日も元気だな。何か頼み事か?」
ミスターアンノウンはいつだって爽やかなのだ。何せ完璧なる生徒会長だからな。そんなミスターアンノウンは俺――ジャスティスファンタズムによく雑用を頼んでくるのだ。それを俺は一日一善の心構えで受け互いに切磋琢磨しあっているのだ。俺がミスターアンノウンを助けミスターアンノウンが俺を頼り助ける。
……助けて貰うのは心苦しいが……それは俺が未だ未熟者だからだろう。
速く助けてもらう必要もなく人を救えるようにならなくては……。
「あぁそうだ。心苦しいのだが生徒会室のストーブの調子が悪くてな。見てもらいたいんだ……あと俺はミスターアンノウンじゃないぞ?」
「成る程。またあのストーブか……アイツはほとほと俺の助けを必要とするらしいな。ミスターアンノウン」
「――――衛宮は今日も色々と元気だな」
「ああ。ヒーローには元気が必要だからな」
元気がなければ愛と希望と優しさを持たぬ者達に愛と希望と優しさを分けてやれないからな……。
ジャスティスファンタズムに優しさと元気は標準装備なのだ。
「そ、そうか? とにもかくにも今から来てくれないか?」
「ああ。任せろ」
こうして俺とミスターアンノウンは生徒会室に向かって歩きだしたのだ……。
「で、どうだストーブの調子は……?」
「あー今から直すから少しの間、席を外してくれないか? 危ないからな――集中したいんだ」
「わかった。衛宮――なら俺は外で待とう。ストーブを頼んだぞ」
「任せろ……」
そういってミスターアンノウン事――柳洞一成は生徒会室から退出した。
「よし、行ったか? 善行と魔術は人知れず行うから美徳と隠匿は守られるのだ」
ならばいこう――――。
「あら? おはよう柳洞君」「貴様、女「我が身に眠る深遠なる叡知よ!!!!」「え? 何?」「何のようだ? 女「トレースオン!!!!!!」「ゴメンなさい。生徒会室から聞こえる奇声で貴方の声が聞こえ「――――構成材質、解明!!!!!」「ゴメンなさい。もういいわ。この声はいつも通り衛「トレースオフ!!!!」「女狐め。去っていったか……」
「誰かいたのか? ミスターアンノウン」
「忌々しい女狐がいたのだ」
「何!??『紅き双角の悪魔(ディアブロ・ルシファー)』遠坂凛が!! くっ……俺を狙って来たのか。『悪獄(インフェルノ)』の手の者がぁぁあ!!!!」
「良くわからんが女狐の相手は俺に任せろ!! 衛宮ぁぁぁああ!!!」
「うぉおお!! 世界の平和は俺が守る!!!」
遠坂凛め。次あったときが年貢の納め時だ!!!