「うーん? 何だろうな? この……まるで桜とグリーンアクエリアスの邸宅のような空気は?」
そう俺――衛宮士郎こと、ジャスティスファンタズムは『蒼き海の緑神(グリーンアクエリアス)』こと、間桐慎二に弓道部の道場の掃除をたのまれ引き受けたのだが…………空気が何故か淀んでいる。
おかしい。もうかれこれ二時間は掃除しているのに綺麗になったのに綺麗になった気がしない。
こんなに綺麗になった気がしないのは間桐邸宅のくらい室内を勝手にリフォームしたときと間桐邸宅の庭を善意で掃除した時、以来だろうか?
暗かったから洋館を明るい太陽がサンサンのお洒落な洋館にリフォームしたら妖怪のようなおじいさんが俺に「その善意はまやかしじゃ! 衛宮の小倅ぇぇぇええ!!!」と叫ばれた時も部屋に二人きりだったからか空気が淀んでいた。
あと庭のリフォームした時か?
あの時はとりあえず外の高い塀の蔓を剥ぎ植木を全部綺麗にし変な虫が多かったので踏んで殺した後あんまりに多いから殺虫剤入りの虫の餌をたくさん置いて入れ食いになった後おじいさんが出てきて「貴様、覚えておれよ。次来たら容赦せんぞ!」と怒鳴られた時か?
あのときはジャスティスファンタズムの俺でも地味に怖かった。
俺はただの善意でやったんだが。
あの後、わかったんだが俺の予想通りグリーンアクエリアスと桜のおじいさんで桜が言うには「お爺様は太陽の光が苦手なんです。後、殺虫剤の匂いとかも」って言われた。
どうやら俺の善意は余計だったらしい。悪いと思った俺は桜にお詫びの品を渡したお詫びの品は銘酒『怨霊殺し』だ。
後日、おじいさんが地面を転がったらしい。桜にどういことかと聞くと桜は「あのお酒って退魔効果があったみたいで……」と言われた。あのおじいさんは妖怪か?
因みにあのお酒はとある古寺で千年間の祈祷によって創られた銘酒らしく飲んだら怪奇現象に悩まされた人が幸せになる退魔の力があると言われているらしい。
おじいさんは太陽が苦手と聞き病気だと思い元気になるようにそのお酒を選んだのだが。
それ以来、俺はあの家の半径数メートルに近づくなとあのおじいさんから達筆の手紙を貰っていらいあっていないが……。
……まぁ何はともあれそれ以来の時の空気の淀みである。
「気になるが……まぁ任務は達成した。ジャスティスファンタズムは今日はもう帰宅し夜の冬木市のパトロールをしなくては」
俺、ジャスティスファンタズムの一日は長い。俺は毎日、夜のパトロールをしている。そのあと魔術の修練をしているのだ。
俺は正義の味方ジャスティスファンタズムとして活躍するべく常に努力しなくてはならないのだ。
俺はそのあと道場の鍵を締めグリーンアクエリアスの下駄箱に鍵を入れ意気揚々と玄関を出た時だ。
「なんだ……この空気は?」
俺は校舎の違和感に気付く。何故だろうか? 誰かいる気がする。なんか? こう圧倒的存在が……なんだ?
「まさか……インフェルノか?」
また俺、ジャスティスファンタズムを狙いに来たか?!
そうか! 学校に俺をはめる罠を!! 結界だな! おそらくグラウンド……止めなくては!!!!
「いくぞ!! インフェルノ! 俺の身に眠る力の全ては誰もが目を反らす悪に立ち向かう為に!!!!」
「――――ジャスティスファンタズム出動!!!!! ついてこれるか? 俺の世界のスピードに!!!」
俺はグラウンドに向かって走り出した!!!
クックックック――ここが年貢の納め時だ。インフェルノよ――――