遊戯王GXでの決闘人生録   作:ゴ.リラ

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今回、京介君はあのデッキを使います。


少年よ、これが絶望だ。

デュエルアカデミア、海の上の小さな島に建てられた学校だ。そこでは、名前のとおりデュエルモンスターズに関する勉強を行う学校である。授業カリキュラムとしてはデッキ構築論やカード解説、変わり者では錬金術といった物まである。

僕はそんな学校へ受験するためにドミノ町の海馬コーポレーション所有のホールで行なわれる受験会場へ来ていた。

 

周りを見渡してみると結構沢山の人数がいる。みな、試験官が来るまでの時間血走った目で問題集を覗いていが、何人かは自信があるのか落ち着いた様子で試験官を待っている。

 

この世界にとばされた僕はとりあえずアカデミアへの入学を目標として一週間の間、殆ど徹夜で勉強していた。もともとルールに関してはそれなりの知識はあったし、詰めデュエルやカードテキストについて勉強するだけだったので一週間でもなんとか受験できるレベルにはなれた。だが、人生初の受験となるとやはりそれなりに緊張するようだ。

 

そんな事を考えている内に黒のスーツにサングラスをかけた試験官が会場へ入って来た。

 

さて、心の準備もできたしなんとか頑張ってみるか。

 

 

 

 

 

第三話 少年よ、これが絶望だ

 

 

 

 

 

 

 

実技試験の受験番号の順番はどうやら筆記の成績によって決まるらしく僕は百三十人中、五十二番というなんとも微妙な番号を頂いていた。

筆記試験では、ルールや詰めデュエルに関する問題は比較的よく解けていたが、カードテキストについての問題で大きく点を落としてしまった。言い訳をさせてもらうと、カードテキストの問題は初期バニラモンスターについてのテキストを尋ねる問題が殆どだった。

普通ゴキボールのテキストなんか覚えていないと思ったのだがこの問題の正答率が90%と聞いた時は思わずコーヒーを吹きかけた。

 

そんな事で実技試験の順番待ちの僕は最後のデッキ調整をしている。

 

今回、僕が使うデッキは『マドルチェプディンセスビート』と呼ばれるデッキだ。

簡単にこのデッキを紹介すると、マドルチェというテーマの中の『マドルチェプディンセス』という半上級モンスターを主軸にし、他の下級マドルチェやモンスターが特殊召喚された時にそのモンスターの攻撃力を半分にするフィールド魔法『ブラックガーデン』等を補助に使うデッキだ。除去のカードや、マドルチェのサポートカードを多めに投入しなければならないため、構築が難しい上級者向けのデッキとなっている。

 

いや、最初は「これが絶望だ、ダンセル召喚」や「援軍援軍援軍、ソラエクソラエクソラエク、裁き裁き裁きあざっしたー」などのガチデッキを使おうと思ったのだが、試験と呼ばれるからにはテーマの強さを見せつけるより、構築の難しいデッキを使った方が高く評価されると思ったからこのデッキを選んだ。筆記で微妙にすべった分、ここで挽回しておきたい。

 

どうやら、試験の順番はまだ先のようだ。

調整の終えたデッキをいくつかあるケースに戻した僕は他の受験者のデュエルを見て回ろうと思い立ち上がった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『試験番号五十二番宮藤京介君、デュエルフィールドへ上がりなさい』

 

控室のスピーカーから僕をを呼ぶ声が聞こえた。カバンの中からデッキケースを取り出した僕は、デュエルフィールドへ向かって歩きだした。

実技試験は、見学自由なので結構沢山の人が見に来ている。多くの人の前でデュエルするのは始めてなので僕はめちゃくちゃ緊張していたりする。

 

会場についた僕は、支給されたデュエルディスクにカードをセットしフィールドへの階段を上がっていった。

僕の立つデュエルフィールドの向かいには、またもや黒スーツに黒サングラスの男の人が立っていた。

 

「受験番号五十二番、宮藤京介です。よろしくお願いします」

 

「うむ。今回君の相手をする御手洗だ。全力でかかって来なさい」

 

「それでは...」

 

「「デュエル」」

 

 

デュエルディスクが僕が先行である事を知らせる。このデッキでは除去される心配なくトラップをセット出来るため、先行を取れた事は嬉しい。

 

「僕の先行、ドロー!!」

 

引いたカードを手札に加え、確認してみる。

 

 

 

 

ヤバイ

ヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイ

 

え?なにがって?

デッキを間違えました。

 

僕が焦っているのを感じとったようで、御手洗先生が話しかけてきた。

 

「どうした?何かあったのか?」

 

「い…いえ、特にありません。だ…大丈夫です」

 

「そうか、ならいい。さっきも言ったが緊張せず、全力でくるといい。君と君のデッキの力を私に見せてくれ」

 

うん。このデッキの全力は不味いよね?プレイングスキルとかそれ以前の問題だよね?

とか考えても、今更デッキの変更なんか出来る訳無いし……あーこれ、やるしかないか。

 

「先生」

 

「なんだ?」

 

一応言っておこう

 

「全力でいかせてもらいます」

 

「あぁ、全力で来なさい!」

 

よし、許可とった。

僕は手札からカードをとり、その名前を宣言する。

 

「手札より2000ライフを支払い魔法カード、終焉のカウントダウンを発動します。」

 

「………え?」

 

 

 

 




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