という事で今回長めです。
手札パチパチはカードを傷める危険があるため、控えましょう。
アカデミアへ到着した僕は途中で三沢君とわかれ、十代君と翔君と一緒にレッド寮へと向かっていたのだが………
「すげえ!見ろよ京介、翔。こんな広いデュエルフィールドがあるなんて、流石デュエルアカデミアだな!!」
「うん。確かに大きなデュエルフィールドだけどさ。ここ明らかにレッド寮じゃあないよね」
迷子になりました\(^o^)/
「いや、元はと言えば京介君が“レッド寮まで競走しない?”って言ったのが原因じゃないっすか…」
翔君がジト目で睨んでくる。
僕のせいですか。
いや、この島って思ってたより広いんだよね。それに僕もテンション上がってたからつい『アクセルゥシィンクロォォォ!!』って言いながら全力疾走したら道がわからなくなっちゃって。
………僕のせいですね。ごめんなさい。
「そこのお前ら。ここは、ブルー寮のデュエルフィールドだぞ!!」
ブルー寮の生徒に声をかけられたかと思うといきなり怒鳴られた。どうやら彼らはブルーのテリトリーにレッドがいる事が気に入らないらしい。
「おい、こいつらってクロノス教諭を倒した百十番と御手洗教諭を倒した五十二番じゃないか?」
「ほぅ……クロノス教諭と御手洗教諭をか……」
妙に上から目線の言葉が聞こえたのでそちらを向いてみると、そこにはこの世界では少なくなった真っ黒の髪をした男子生徒…万丈目がいた。髪型にはもう、つっこまないでおく。
「お、なんだ?俺たちとデュエルしたいのか?」
空気読もうぜ、十代君。
「ふん。なんで俺が貴様らとデュエルなどしなければならんのだ………いや、まてよ?」
そう言うと万丈目は、周りにいた取り巻き達を集めて何かを話し始めた。
「本来レッドの貴様らの相手など絶対にしないのだかな、今日は特別にデュエルをしてやろう、感謝するがいい」
万丈目がゲス顏でそういうと、他のブルー生徒達が僕達を取り囲むように集まってきた。
「はわわ…やばいっすよアニキ、早く逃げるっす!」
「でも、もう囲まれちゃってるよ?それに向こうも逃がす気ないみたいだし」
「そうだぞ翔。折角たくさんの奴らとデュエルできるんだ。こんな機会逃せるわけねぇだろ!!」
だから十代君違うって。
「俺たちに勝ったらお前らを帰してやろう。ただし負けたらカードをよこしてもらおうか?」
ブルーの一人が言った。
仕方ない、速攻で終わらせようとデッキを取り出した所でフィールドの入り口から声が聞こえた。
「あなた達、そこでなにをしているの!!」
そこにいたのは綺麗な金髪で整った容姿の女子生徒、遊戯王GX一の男前天上院明日香さんだった。
「て、天上院君。いや、これはその、礼儀がなってない新入生にいろいろと教えて上げようと「今この人、僕達にアンティールールを仕掛けてきましたー!!」おいっ!黙れ!!」
速攻で声をかぶせる僕。
その後天上院さんが怒鳴ると蜘蛛の子を散らしたように人がいなくなっていった。
流石天上院さん。僕達に出来ない事を平然とやってのける、そこにシビれる憧れるぅ!!
「はぁ、ごめんなさいねあなた達。ブルーの子達が迷惑をかけて」
全く…と天上院さん。
あんたはおかんか。
「いえ、どうもありがとうございました。えっとあなたの名前は?」
知ってるけど。
「天上院明日、明日香でいいわ。あなた達は…遊城十代と丸藤翔、それと宮藤京介君ね?」
「ちぇっ、明日香が止めなければデュエルできたのにさ」
だから十代君(ry
「あはは……まぁとにかく彼らとは余り関わらない方がいいわ。それじゃあね」
あなた達も急いだ方がいいわ。と天上院さんは寮へ帰っていった。
僕達が時計を見ると寮の歓迎会の時間が近づいており、三人で走ってレッド寮へ向かうことにした。
………所でレッド寮ってどこ?
第五話 手札パチパチはカードを傷める危険があるため、控えめましょう。
やっとの事で寮へと到着した僕達は当然のことながら歓迎会には遅れており、三人で残り物の夕食を食べる事になってしまった。その後みんな自分の部屋へ戻る事となったのだが、僕の部屋は十代君達の隣の四人部屋を一人で使う事と寮長の大徳寺先生に説明された。なんか一人ハブられた感がすごい。
部屋に入った僕はまず荷物を片付け、今日の夜戦う事になるであろう相手のためにデッキを組んでいた。さて、そろそろかな?
ピピピと僕のPDA(携帯端末)の着信音が鳴ったかと思うと、どアップの万丈目君の顏が映し出された。
『やあドロップアウトボーイ達、午前0時にデュエルフィールドで待っている。
別に逃げてもかまわないぞ、互いのカードをかけたアンティルールだ』
……さて、行きますか。
しばらくして、部屋を出た所で十代君と翔君と合流した僕はブルーの屋外デュエルフィールドへと向かった。ところで、デュエルフィールドを屋外に作る意味ってあるの?
デュエルフィールドにはすでに万丈目君とモブキャラA.Bが待ち構えていた。
「ふん、逃げずにきた事は褒めてやろう。おい、百十番は俺がやる。お前は五十二番の相手をしろ」
万丈目君が十代君の前に、モブキャラAが僕の前に立つ。そして相手にされない翔君、若干顔が涙目だ。
「お前の相手をする取巻 太陽だ。ったくなんで僕がこんなレッドのチビの相手をしないといけないんだ」
………ん?こいつ今なんつった?
「もしかしたらもしかしてだけど、今僕の背について何か言わなかった?」
「ん?チビって言ったんだよ。そんな事より早く始めるぞ、こんな事さっさと終わらせたいんだ」
そうだね。ただし終わるのは君だけど。
………最初はネタデッキで遊んでやろうかと思ったけどやめだ。人のコンプレックスを馬鹿にする奴は万事に値するからね、こいつにはもっと酷いデッキを使ってやる。
「ハハっじゃあ始めよっか?」
「「デュエル!!」」
「僕の先行、ドロー!」
どうやら先行は彼からのようだ。まぁこのデッキは先行を取られたところで別に痛くはないけど。
「僕は《可変機獣ガンナードラゴン》を妥協召喚!」
ガンナードラゴン
ATK2800→1400
「更に永続魔法、禁止令を発動。このカードがフィールド上に存在する限り宣言したカードを互いにプレイ出来なくする。僕が宣言するカード名は《終焉のカウントダウン》だ!」
は?こいつ何ドヤ顔してんの?カウントダウンなんか使うわけねーだろ。でもここは……
「しまった!!カウントダウンが封じられちゃったよ!!」
ちょっと棒読み過ぎたかな?
某型月のキャスターさんも「恐怖には鮮度があります」とか言ってたし、ここは煽っておく。
「ふん!これでお前のデッキは動けないだろう。僕はカード三枚伏せてターンエンドだ」
取巻
手札1枚、モンスター《ガンナードラゴン》、バック《禁止令》+3枚
さて、妥協召喚されたモンスターとなるとバックの内少なくとも一枚はモンスターの効果を無効にする《スキルドレイン》か《禁じられた聖杯》のはずだ。となると、気にしなければいけないのは実質バック二枚か……
「僕のターン、ドロー!」
僕が引いたカードを手札に加えたところで、取巻君が宣言する。
「スタンバイフェイズ時、リバースカードオープン!《スキルドレイン》1000ライフを払い、互いのモンスターの効果は無効になる。また、これにより妥協召喚されたガンナードラゴンは元の力を取り戻す!!」
ガンナードラゴン
ATK1400→2800
取巻
ライフ4000→3000
やっぱりか、まあ僕にはあんまり関係ないね。
「僕は手札から魔法カード強欲な壺を発動、デッキからカードを二枚ドローします。更に天使の施しを発動、三枚ドローし手札から二枚を捨てる、僕は手札の《甲虫装機ホーネット》と《甲虫装機ダンセル》を捨てます」
京介
手札6→7→7
さて、下準備は整った、これから取巻君に絶望を見せてあげよう。
「僕は手札から速攻魔法サイクロンを発動、スキルドレインを破壊。さらに二体目のダンセルを攻撃表示で召喚」
甲虫装機ダンセル
ATK1000
「はっ、たかが攻撃力1000のモンスターを攻撃表示だと?やっぱり所詮はレッドだな」
僕をあざ笑う取巻君。
まぁそうあせるなって。
「ダンセルの効果発動、1ターンに一度手札または墓地から《甲虫装機》と名の付いたモンスターを装備カード扱いとしてこのカードに装備する事ができる。墓地のホーネットをダンセルに装備、ホーネットは装備モンスターの攻撃力を500上げます」
ダンセル
ATK1000→1500
「それでもたかが1500、2800のガンナードラゴンには及ばないぜ?」
「ホーネットの効果はそれだけじゃあない。ホーネットの効果発動、 ホーネットを墓地に送り場のカードを1枚破壊する。僕は右側の伏せカードを破壊します」
ダンセルがホーネットと同じ黄色の色をしたランチャーを手にしたかと思うと、そこから極太の針を伏せられたカード向かって飛ばす。
破壊したカードは………って激流葬かよ!あっぶねぇ。
「くっ、俺の激流葬が………」
「ホーネットの効果にばかり気を取られすぎだよ。ダンセルの効果発動、ダンセルに装備されていた装備カードが外れた時デッキからダンセル以外の甲虫装機を特殊召喚できます」
「なに?!デッキから特殊召喚だと?!」
はい、なにかありますか?と、僕は手札をパチパチとシャッフルさせなが尋ねる。
「い…いや、なにもないが………」
「それなら僕は《甲虫装機センチピード》をデッキから特殊召喚」
甲虫装機センチピード
ATK1600
「ATK1600………だがこいつにもおそらく効果が………」
「ご明察。センチピードはダンセル同様、手札または墓地から甲虫装機と名のつくモンスターを装備カード扱いにして装備できます。僕は墓地のホーネットを装備。そしてホーネットの効果、ホーネットを墓地に送ってガンナードラゴンを破壊で^^」
「くっ、ガンナードラゴンは破壊される………!」
「そしてセンチピードの効果発動、センチピードに装備されていた装備カードが外れた時、デッキから甲虫装機をサーチできる」
「なっ?!この効果でまたダンセルを加えて次のターン再びダンセルを召喚するつもりか!?」
いや、別にそれでもいいんだけどさ。残念ながら僕の背を馬鹿にした君にかける情けはないんだ。
「僕はデッキより《甲虫装機ギガマンティス》を手札に加えます。更にギガマンティスの効果発動、ギガマンティスは1ターンに一度自分フィールド上の甲虫装機にこのカードを装備させる事ができる。よってギガマンティスをセンチピードに装備、さらにギガマンティスは装備モンスターの攻撃力を2400にします」
センチピード
ATK1600→2400
(くっ攻撃を受けたら合計3400のダメージか………でも大丈夫。伏せてあるミラーフォースでこのターンを耐えたら次のターン死者蘇生でガンナードラゴンを蘇生させる事ができる)
取巻君が何かを考えているようだ。これはあれか、説明フェイズってやつか。
………でもね、取巻君。
巷ではそれを負けフラグっていうんだよ?
「僕は手札から二枚目のサイクロンを発動、破壊するのはギガマンティスです」
「なに?!自分からギガマンティスを破壊するだと?!」
「モンスターに装備されているギガマンティスが墓地へ送られた場合、自分の墓地からギガマンティス以外の甲虫装機を特殊召喚する事ができます」
「え?墓地ってまさか………」
(^ ^)
「僕はギガマンティスの効果発動!墓地のダンセルを場に特殊召喚!!」
「うわぁぁぁぁぁぁ!!」
「更にダンセルの効果発動!墓地のホーネットを装備、そのまま墓地に送る事でバックを破壊!!」
「ぼ、僕のミラフォが!!」
なんだミラフォか。相変わらず仕事しないな。
「ダンセル効果!デッキからセンチピードを特殊召喚!ホーネットぶっぱで禁止令破壊!!更にセンチピードの装備カードが外れた事でデッキから二枚目のギガマンティスをサーチ、そのままセンチピードに装備!!!」
ちなみに、今の場は………
僕
モンスター《ダンセル》《ダンセル》《センチピード》《センチピード》
装備魔法 《ギガマンティス》(センチピードに装備)
取巻君
なし(笑)
これは………あのセリフを言うしかないかな。
「ですが笑えますねぇ、バックは四枚に上級モンスターとあなたは絶対的に有利だったはずです。それにバックの一枚は激流葬でした。しかしあなたは打たなかった。そのせいで今あなたの場のカードは0枚、一方僕はアドを稼ぎまくり。ずいぶんと差がつきましたぁ、悔しいでしょうねぇ」
「うわぁ………」
なんか翔君が引いてる。けど気にしない。
「さて、バトルフェイズに突入します」
僕がそう宣言するとフィールド上のダンセル達が手をポキポキと鳴らしはじめた。
なんか妙に感情豊かだね君たち。
「ま、まってくれ背を馬鹿にした事は謝るから!サレンダーだ、サレンダーをさせてくれ!!」
取巻君が必死になって謝ってくる。なんかさすがにかわいそうになってきた。
はぁ、仕方ない………。
「4体でダイレクトアタックで^ ^」
「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
取巻
ライフ3000→0
情けはないって言ったよね?
絶対、誤字やプレミスやカードテキストの間違いありますね。
見つけた際はご報告お願いします。また、感想やアドバイスも引き続き募集してます。
えー次回の更新ですが作者が通ってる高校の試験十日前となったため、少し間が空くと思います。
後、ちょっとだけ次回のネタバレをするとTFより皆が大好きなあの子を出す予定です。