オーバーロード 白き羽の天使 作:tetoto
ではどうぞ!
モモンガとフレイは声の主に気づくや否や、困惑していた。サービスが終了しないということの説明もついていないのに今度は"
「謎が謎を呼ぶ、…か」
フレイの厨二くさい独り言にモモンガは気付かなかった。未だに困惑しているのか骸骨の目の赤い光が心細いほど小さく揺れ動いていた。
「モモンガ様?フレイ様?どうなさいましたか?」
「……」
「…、君はアルベドかい?」
モモンガのフリーズはまだ溶けそうにないためフレイが質問する。
「私は至高の御方々によって創造され、このナザリック地下大墳墓の守護者統括であり、モモンガ様を愛してやまないアルベドに御座います 」
どうやら本物のようだがなぜ話すのかという疑問が残る。サービス終了と同時に"ユグドラシル2"でも初まったのかな?などとありえない考えを巡らせるも無いなと現実逃避は諦める。うん、最後のアルベドの一文には触れない。モモンガさん可哀想だし。
アルベドの愛しているという発言の時にかすかだがモモンガさんが小刻みに震えていたのでそのうち戻るだろうと少し待つことにした。
約5分ほどでモモンガさんは元に戻った。アルベドの"視線"に困惑していたフレイとモモンガだがこの状況について考えを巡らせる。
「モモンガさんどう思います?」
「この状況をですよね」
モモンガは未だに困惑しているようだが対してフレイは興奮していた。
「そうです。まず、まだサービスが終了をしてない時点でおかしいじゃないですか!この状況も"アレ"ですし‼︎」
「他にもプレイヤーがいればいいんですが、私たちしかここにはいませんから…」
モモンガさんが黙考に入ったのを感じ取る。だが僕からしたら考えるほどのことでもない。だって調べればいいんだから。
「取り敢えず動かないと分からないことばかりなので動きましょう!よし、そうと決まったら外に出ないとですね」
そそくさと転移しようとしたが思わぬ方向から待ったをかけられた。
「フレイ様お待ちください。そのようなことは我々にお任せください」
モモンガさんに止められると思っていたがアルベドだったか。だから止められる前に転移しようとしたんだけど。アルベドにしてやられた。
「うーん、まだ外に何があるかわからないし。それにモモンガさんを手伝ってあげて欲しいかな」大変だろうから、と念を押しておく。さっきのアルベドの設定を考えての行動だったがやはりアルベドの方が一枚上手だった。
「でしたらせめてセバスだけでもお付けください」と
モモンガさんはずっと黙っていたが特に異論もないようで「あんまり無理はしないでくださいね、絶対にですよ!」と念を押して言われた。
僕そんなに信用ないですかね?モモンガさん…。
やはりというかなんというかセバスも喋った。それも年齢や威厳を感じさせる渋い声で。
「セバス、外に行く前に少し僕の部屋に寄っていってもいいかな?」
装備の整っている姿を見て不審に思ったのだろう。
「何か取りに行かれるのですか?」
「うーん、まぁそんな感じかな」
正確には物じゃないけど。
「私は執事ですのでフレイ様の言う通りに」
そんな会話をしながらふと疑問を抱いた。他のNPCも喋るだろうがみんなこんな風に畏まって話してくるのか、と。自分たちの作成したNPCは時間や費用だけでなく愛情もこもっている。そんなわが子同然のNPCに畏まられるのだ。それはむず痒いだろうし、気軽に話すことも出来ないのだろうかとこれからを不安に思った。
ナザリックにはギルドメンバー一人一人に専用の部屋があり、自分好みに装飾できるため個性的な部屋が多いのだがフレイの部屋は清潔感のある普通の部屋だった。本棚や机、椅子、ベットといった必要最低限のものしかないとはいえどれも高級そうなものばかりのために普通ではないのだが、現実世界でそれなりにお金を持っていたフレイには当たり前な光景だった。
閑話休題
セバスを部屋の外に待機させてフレイは部屋に入り話し出す。誰もいないのならフレイは変人になるかもしれないがそんなことはなかった。
ベッドの上に眠る天使の名を優しく呼ぶ。
「やぁ、ミカ」
「……フレ、イ様?フレイ様ですか!」
「うん、そうだよ。帰ってきたんだ」
ミカと呼ばれた天使の少女は無邪気に喜びフレイの胸に飛び込む。
「フレイ様、寂しかったんですからね。他の方々のようにもう帰ってこないんじゃないかって…」
先ほどまでの不安など心配要らなかったようだ。
「ごめんね」とただ一言だけ謝った。
ミカはその言葉に、たった一言だったがそれだけで寂しかった思いが溢れていた。そして目から大粒の雫をこぼす。迷子になった子供が親を見つけたように泣いた。
その間フレイは我が子を撫でるかのように、花を愛でるように優しく頭を撫でていた。やばい、設定通りすぎて可愛過ぎる。と内心では冷静さを保つのが大変だったが。
ミカというのはフレイが作ったNPCで種族は天使の上位種の
ミカが泣き終わるまでたっぷり撫で続けた。うん、髪さらさらで可愛い。このまま撫で続けたいと思いながらもふとあることに気がつく。なんで撫でれるんだろ?という小さな疑問。前は触れようとするだけでエラーコードほどの仕様だったがアップグレードとかの更新で変わったのかな?と思いながらもまだ撫でている、髪さらさらで癒される。そろそろかな?とミカも泣き止んだようで今では息も整ってきている。
「ミカ、大丈夫かい?」
「……。は…はい。すみません」
顔赤くなってる。可愛い。
「? なんで謝るんだい?」
もぞもぞと胸に顔をうずめ恥ずかしそうにミカが話し出す。
「だ…だって創造主様に恥ずかしいところを…」
「別に恥ずかしいことじゃないと思うけど。というか僕は嬉しかったよ、ミカが僕のために泣いてくれて。可愛かったしね」
最後は小さめに言ったんだけど聞こえたみたいでモジモジしながら顔を赤くしている。可愛い。
「創造主様、か…可愛いだなんて。もったいないお言葉です。またこうして会えただけで嬉しいのことなのに…」
もう少し普通に話してほしいけどやっぱり難しそうだ。
「ミカ、僕は思ったことを言っただけだ。そして創造主じゃなくてフレイって読んでほいかな。というかレイがいいね!」
フレイというのは名前だからだがレイなのは何故か聞かれたためにフレイという名前の意味について教えて上げることにしたが教えてから大変なことに気付いた。僕の本名の 瀬良 澪 から付けたことを説明しようとしても現実世界のことを知らないミカに教えることが出来ないため、美の神のフレイからとったということにした。嘘ではなかったが。
閑話休題
ミカとはあのあと話して二人だけの時はレイと呼び、みんなの前ではフレイと呼ぶことになった。
「じゃあミカ、さっき説明した通り僕とセバスとミカで外に行って異変を調べる。何があるかわからないから僕からは離れないでね」
「わかりました、レ…レイ様」
頬を赤く染めて照れながら名前を呼ぶ姿はとても可愛いらしかったが、それを美少女がやると品が出て美しく見えることを初めて知った。本当は様って付けなくていいのに…
「じゃあセバスが待ってるから行こうか!」
「はい!」
セバスを30分以上は待たしてしまったことに罪悪感を持ったがその代わりに何かをしてあげればいいかと前向きに考えることにした。
色々と詰め込みすぎた感がありすぎるので一つ一つ説明を。
まずフレイの作ったNPCのミカから。
種族はオリジナルで天使の
種族はキリスト教の天使からです。
フレイの名前はセラ・フレイで現実での名前は瀬良 澪です。種族はこちらもオリジナルで天使の
※ちなみに変態ではないです。娘を愛でるのは父親としてトウゼンダヨネ?
他にも不明な点や何かありましたら感想などで教えてもらえたらと思います。では感想、評価お待ちしています!