Fate/EXTRA JOJO(凍結中)   作:サイオンⅡ世

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朝早くに投稿です。

注意 今回ジョジョネタは少なめです。
そして今回は説明回です。


一回戦 一日目 Part1 奇妙な親子は注目される

泥濘の日常は燃え尽きた。

 

魔術師による生存競争。

 

運命の車輪は回る。

 

最も弱きものよ、剣を鍛えよ。

 

その命が育んだ、己の価値を示すために。

 

999人→128人

 

 

夢を見た。

 

その夢は、とても悲しい夢だった。

 

一人の女性が壊れた建物の前で、泣いていたのだ。

 

壊れた建物の瓦礫からは、少年と同じぐらいの歳であろう子供の手や顔半分などが覗かせていた。

 

しばらくすると、女性の前に白い髪の色をした神父らしき人物が近づき、話しかけていた。

 

『悲しいかね?だがその悲しみは彼らを天国に招く事はない。お前のその悲しみは、ただの自分勝手な涙にすぎない』

 

神父はそう言うと満足したのか、女性の前から姿を消した。

 

神父が姿を消すと同時に女性は立ち上がり、憎悪の表情を浮かべながら壊れた建物から姿を消した。

 

そして少年の意識は、ここでフェードアウトするのだった。

 

 

「う、うーん…」

 

少年が目を覚ますと、そこに広がっていたのは、学校の保健室と思わしき場所だった。

 

「…ママ?」

 

少年があたりを見渡しながらアサシンを呼ぶと数秒とかからずに少年の前にエプロン姿のアサシンが現れた。

 

「あら、やっと目が覚めたのね坊や、待ってて今桜さんとお料理してるから」

「あ、あの…、ここ保健室なんですけどぉ…」

 

少年が目をこすりながらベットから出ると、カーテンの中からでもわかる朝ごはんの匂いと共に少年は思わず我が家に帰ってきた気持ちとなっていた。

 

「…いい匂い」

「あ、おはようございます、よく眠られた所で申し訳ないのですけど、ちょっと手伝ってくれるとありがたいのですが…」

「う、うん、わかった」

 

少年は保健室の生徒と思わしき少女と共に、あらかじめ用意されていたお皿やらコップを並べた。

 

「あ、あの…、あなたは、この保健室の人ですか?」

 

少年がそう尋ねると、少女は笑顔を浮かべながら答えた。

 

「はい、間桐 桜と申します、ここ保健室を担当している健康管理AIです。どうぞよろしくお願いします」

 

桜と名乗る少女はぺこりと頭を下げると、食器並べを再開した。すると少年はあることに気がついた。

テーブルの奥に神父と思わしき人物が座っている事に気づいた少年は、その神父に言葉をかけた。

 

「あ、あの、あなたは?」

「む?これは失礼、あまりに身勝手な行動をしているサーヴァントを確認しにきただけだったのだが、なぜかそのサーヴァントに食事を共にしないかと言われたのでね。聖職者の身として誘われた以上は無下に断る訳にもいかず、こうして座らされていると言う事だ」

 

少年は神父の言っていることが自分の思っていた答えとは正反対だった為か少しポカーンとしていたが、後ろから足音が聞こえたと同時に意識を戻した。

 

「もう、言峰さんったら、あんまり坊やを困らせないでくださいね?」

「君のその行動そのものが我々運営NPCにとって困った行為なのだがね?」

 

アサシンと神父が話し終えると、アサシンが作ったと思われる紅鮭と味噌汁がテーブルに置かれた。

 

「坊や、紹介するわね、こちらの神父さんは言峰綺礼さん。この聖杯戦争の監督をやっている人よ」

「始めまして、若き少女よ」

 

言峰神父が普通に挨拶するも、少年はキョトンとした感じに言峰に話した。

 

「あ、あのぅ…、僕、男なんですけど…?」

 

言峰が少年を少女と勘違いしたのには無理もなかった。

少年の見た目は、背は小さく。髪は背中のあたりまで長く。髪の色もアサシンと同じ銀色で、外見からの年齢だったら約7歳といった所だった。だが極め付きは少年の格好だった。

 

「…ふむ、ではこれは私の勘違いかね?女性物の服を着ているのに自分を男と言うのには何か訳があるのかね?」

 

神父が少年にそう言うと、少年は改めて自分の格好を見ると、その服装はまさにロリータファッションと言うのに最適な服装だった。

上着は紫がよく似合いそうな感じで、装飾には花や蝶といった感じにされており。

下のスカートはフリルがきいたミニスカートとなっており、初対面の人がどう見ても女の子と勘違いしても無理はなかった。

 

「…あれ?なんで僕女の子の格好なんて…、ま、まさか!」

 

少年は慌ててベットのところに戻り、皆に見られないようにスカートをめくると、少年の目に焼き付いたのは、少年のあるべき物が下についていなかったのであった。

 

「な、無い!あるべき物がない!どういうことなの⁉︎」

 

少年は確かに教室にいた時には男の制服を着ていて、あるべき物もあったはずなのに、いざベットから目を覚ますと少年は少女へと変わっていたのだ。

少年は慌てふためいてアサシンに確認をとろうとした。

 

「ねぇママ!僕ママと始めて会った時には男だったよね⁉︎そうだよね⁉︎」

「え、ええそうよ、聖杯戦争予選の最後のあたりで坊やは男の子だったわよ?でもよくよく考えたら、寝起きの坊やの顔はよく見てなかったわね…、神父さん、何かわかります?」

「さて…、こういう事はあまり前例がないのでな、桜君なら何かわかるのではないのかな?」

「さ、さあ?、私もこういう事は始めてなので、多分何かしらのバグの影響だと思うのですけど…」

 

少年はこの訳のわからない状態の中、段々頭がクラクラとし始め、ついには倒れてしまった。

 

バタン

「ぼ、坊や⁉︎」

「だ、大丈夫ですか⁉︎」

「…やれやれ、面倒ごとがまた増えたか…」

 

数分後に少年が目覚めると、少年はまだ頭が混乱していたが、それでもバグならいつか治るとそう信じ、アサシンの作った料理を食べることにした。

桜や言峰もアサシンが作った朝食を食べると桜は、「おいしい…、なんか、とっても家庭的な味がします」と言ってアサシンが作った朝食を美味しそうに食べていた。

一方の言峰は、「ふむ…紅鮭の焼き加減や、この味噌汁の薄め具合…、どれをとっても見事と言うべきか…」と言って思ってた以上に美味しそうに食べていた。

朝食を終えた後、言峰は少年(もとい少女)に携帯端末とマイルームのキーと聖杯戦争のルールの他に、掲示板に最初の対戦相手が書いてあるから見た方がいいと言い残し保健室を去った。

なお、去り際にはアサシンの方に振り向くと、「また食事に誘うのなら、是非ともご一緒したいものだ」と言って今度こそ保健室を去った。

その後桜が少年に朝食のお礼とばかりに支給品を用意し、「今度は私にもお料理教えて下さいね!」とアサシンに向かって言うと、アサシンは「ええ、もちろんよ、今度また一緒に作りましょ、桜さん」と言って少年とアサシンは保健室を後にした。

 

「あ、あのアサシンさんのマスターちゃんの名前、尋ねるの忘れてました…、まあ、また来た時ていいですよね」

 

少年とアサシンが言峰が言っていた二階の掲示板で、自分の対戦相手を見ようとすると、少年はやっぱりと言うばかりに落ち込んでしまった。

理由は、自分の名前が書いてなく、対戦相手の名前とアリーナの名前しか書いてなかったのだ。

すると、何かを察知したのか、先ほど一緒に朝食をとった言峰が少年の元へと姿を見せた。

 

「どうしたのかね少年よ?、何かトラブルでもあったのかね?」

「…神父さん、実は僕の名前がこの掲示板に表示されてないんですけど…」

 

言峰は掲示板を確認すると、すぐに少年の言っていた事の意味を知った。

 

「ふむ…、一応聞いておくが少年よ、アサシンから聞いてはいたが、名前と苗字がわからないそうだな。

他に覚えている事はあるかね?」

 

少年は頭をフル回転させて覚えている事を思い出そうとすると、自分がなぜ聖杯戦争に参加したのかの理由以外、思い出す事ができなくなってしまっていた。

少年はこの事を伝えると、言峰は真剣な表情で少年に言った。

 

「少年よ、一応確認の為に聞くが、私が君に言った聖杯戦争のルールや知識それにSE.RA.PHとムーンセルに関する情報や知識は覚えているかね?」

 

少年はそこの知識だけは言峰が事前に言ってくれていた為覚えていた。

ムーンセルとは、月面で発見された太陽系最古の物体。元は聖杯と呼ばれていたが、後にムーンセルと呼ばれるようになる。

そして聖杯とは、あらゆる願いを叶える万能の願望器にして、地球の過去現在未来全てを観察し、記録する演算装置。

それを手に入れるべく魂を月と繋げたマスターたる128人(予選敗退者を合わせると999人)の、魔術師(ウィザード)と呼ばれる霊子ハッカーが 電子虚構世界「SE.RA.PH」を舞台に地球上の歴史の記された英雄こと英霊たるサーヴァントを操り、最後の一人になるまでトーナメント方式で戦う。

 それが、聖杯戦争。

そしてその聖杯戦争の舞台となるのが、このSE.RA.PHが作りだした月海原学園である。

さらに少年はサーヴァントの事に関する知識も覚えていた。

 サーヴァントは生前成した偉業によって割り当てられる七つのクラスがある。

 剣の英霊、セイバー。

槍の英霊、ランサー。

 弓の英霊、アーチャー。

 騎乗の英霊、ライダー。

魔術師の英霊、キャスター。

 暗殺の英霊、アサシン。

 狂戦士の英霊、バーサーカー。

 このほか、幾つかイレギュラークラスがあり、

裁定者の英霊、ルーラー

毒婦の英霊、ファニーヴァンプ

盾の英霊、シールダー

などといったクラスをもった英霊もいる。

また、聖杯戦争には敵サーヴァントと決戦を行う前には6日間の猶予期間(モルトリアル)が存在する。この6日間のうちに敵サーヴァントの情報(マトリクス)入手したり、アリーナで暗号鍵(トリガー)の探索やサーヴァントの鍛錬を行わなければならない。

だが、猶予期間内に月海原学園の中で戦闘を行った場合、サーヴァントの能力を低下させられるなどの重大なペナルティが課せられる場合もあるが、アリーナ内にて猶予期間中に敵サーヴァントと戦闘した場合は3分間だげ猶予が与えられるが、それ以上の戦闘を行った場合相応のペナルティが両者の内の誰かに与えられる。

そしてそのアリーナとは、暗号鍵の探索、鍛錬を行う場所。一度入場すると、その日の学園内での探索は不可能となり、アリーナを出ると強制的に夜になる。また、アリーナには敵性プログラム(エネミー)と呼ばれるプログラムがあちこちに点在していて、これに敗れて敗退した場合聖杯戦争で失格となり消去(デリート)される。

ここで重要となるのが、暗号鍵の存在である。

暗号鍵とは決戦場に入場するための鍵。暗号鍵は各回戦ごとに第一暗号鍵(プライマリトリガー)、第二暗号鍵(セカンダリトリガー)と2本あり、アリーナのどこかに存在する。1つ目と2つ目の暗号鍵はそれぞれが第一層、第二層で生成されるが、これらは必ず、猶予期間中に入手しなければならない。決戦日までに入手できなかった場合は戦わずして即脱落となる。

次に重要となるのが、敵の情報をまとめる、情報マトリクスの存在である。

情報マトリクスは、それぞれのマスターたちに与えられた携帯端末に搭載された機能の一つ。対戦相手の情報が少しずつ記録されていく機能で、新たな情報を得るたびにマトリクスレベルと呼ばれる情報の開示がLv0 - LvEまでの四段階に分けて行われる。Lv0から3までは猶予期間の間に対戦相手と接触をはかるなどして手に入れることが出来、最後のLvEは決戦当日にそれまで得た三つの情報を整理することで手に入れることが出来る。

そして最後が、サーヴァントとの契約において必ずと言っていいほど出てくる令呪の情報を少年は思い返した。

令呪は、各マスターの体に刻まれた三つの形から成る紋様。自らのサーヴァントに対する3つの絶対命令権であり、「不可能」を「可能」にする使い捨ての強化装置。また、聖杯戦争本戦の参加条件でもあるので全て失うと自動的に敗北となる。

少年は聖杯戦争に関する知識や情報を言峰に伝えると、安心した様子で語った。

 

「よろしい、ならば君の記憶喪失の原因は、おそらくは無理なダイブによる代償だろう。しばらくすれば治るとは思うが、もしなにか不安があるようなら、保健室に向かうといい。

さあ、早く掲示板を確認し、アリーナへ向かうといい。ちょうど第一層が解放されると思うからな」

 

そう言うと言峰は少年達を後にし、1階へと足を運んだ。

少年はそれを見送りに言峰の方に向かうと、少年は以外な言葉で言峰にお礼を言った。

 

「何から何まで助けてくれてありがとう、パパ!」

『⁉︎』

 

突然、二階の廊下と一階の廊下が騒がしくなった。

その騒ぎの元の原因は少年の言葉だった。何を間違ったら言峰の事を父親と言うのかがわからない運営NPCや他のマスター達は少年に対して不信感抱き始めた。

 

『おいおい聞いたかよ今の?』

『ああ、あの基本何考えてんのかわかんねぇエセ神父に、あの女の子パパだってよ!』

『なんか変わった子じゃない?あの子』

『それよりもおうどん食べたい』

 

少年は何かマズい事を言った感じがしたのかアサシンに顔を向けると、なぜがニヤニヤしていたので聞くのをやめると、すぐに言峰の所へと向かった。

 

「あ、あの、迷惑でしたら、もう会わないようにしますけど、その…」

 

すると言峰は少年に向けて以外な言葉を言った。

 

「気にする必要はない、早く掲示板を確認するといい」

 

そういった後、今度こそ言峰は一階に姿を消した。

少年の周りの人達は、階段から降りる言峰を見ていたらしく、その顔はとても愉悦そうな感じだと廊下で騒がしく話していた。一方で少年は、言峰が一階に降りるのを見届けると、アサシンのいる掲示板に戻った。

 

「坊やはああいった感じのお父さんがいいの?」

「うん、きっとわた…、僕のお父さんはああいう感じじゃないかなーって思ったの」

「そう…」

 

少年は少し女の子になりかけたが、なんとか男の子に戻り、再び掲示板を見た。

そこに書かれていたのは、自分の名前と思わしき部分と対戦相手の名前と決戦場の場所だった。

 

『マスター:シンジ・マトウ

 決戦場:一の月想海』

 

 

つづく…。

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