これからものんびり投稿していきます。
逃走はしません。
……アケディアしたい
あと、複数作品投稿した方が投稿スピード上がるのではないかと思い始めた(ただでさえ遅いのにやばいことをやっていく)
※脱字があったので修正しました
………氷の島………
(さて、変に介入させないために足場作ったけどこれが吉と出るか凶と出るか……)
部隊の人達が唖然としている中、瑞鶴はカオスとの戦闘に意識を向けていた。
カオスは瑞鶴を見据えているかのようにたたずんでいる。
この不気味な静寂を先に破ったのはカオスだ。カオスは自身から四つの球体が出てくる。それらはそれぞれ赤色、水色、黄土色、緑色に、不気味に光っていた。
そして、それらが動き始めた瞬間の事だった。
「コラプス」
瑞鶴からこの言葉と共にカオスたちが光に包まれた。その光は瑞鶴の頭上から3つカオスに向けて放たれた。
………艦娘母艦かしの CDC………
「っ、あの光はなんだ!」
「解析します!」
「……いや、瑞鶴はMIA認定されたとはいえ国防軍所属だ。今はデータの収集に務めろ。解析は後でもできるし聞くことも可能だ」
「りょ、了解」
リアルタイムで送られてくる映像を見て岩櫃は今までの常識ではありえない光景に驚愕し思わず叫んでしまうが自分の立場を思い出したのかすぐに冷静に対処する。
「瑞鶴以外の全艦娘に告ぐ、瑞鶴への援護は禁止する。繰り返す、瑞鶴への援護は禁止する。その海域からの脱出、そして本艦に帰還することを最優先とせよ、以上だ」
そして、岩櫃なりの瑞鶴への援護を開始した。
………戦闘海域………
『瑞鶴以外の全艦に告ぐ、瑞鶴への援護は禁止する。繰り返す、瑞鶴への援護は禁止する。その海域からの脱出、本艦に帰還することを最優先とせよ、以上だ』
その命令で部隊に衝撃がはしり、固まる。しかし、それはほんの一瞬だった。
「こちら夜間哨戒部隊旗艦川内、大破判定の出ている者は2名の護衛をつけなさい!残った者で障壁を破壊、それが完了次第大破している者から退却!」
『こちら、瑞鶴。障壁は私が一時的にぶち抜くから全員脱出を最優先にお願い。タイミングはそちらに任せるわ』
「……そんな余裕あるの?」
『脱出したいタイミングの10秒前に言ってくれれば確実に。私を中心に打つから射線上と着弾点から半径20mは空けといて』
「了解。さて、大破してる子と航行能力を失っている子は牽引も付けて障壁の近くへ!それ以外の子はその近くに集まって機関を温めておいて!集合地点は今送る!」
この通信のあと部隊は慌ただしく動き始めた。
………side瑞鶴………
「…………ッチ」
自身の習得している個体に対しての最大級威力をもつ攻撃が耐えられ思わず舌打ちをする。
すぐさま思考を切り替え虚空から大小、二振りの刀を取り出しカオスを数回切りつける。そして、カオスを踏み台に跳び、距離をとりつつ魔法を大量に撃ち込む。
カオスから20mほど離地点に着地し敵の姿を改めて眺める。
「流石にキッついなぁ、試練ってわけでもなく単純に暴れてる感じか……」
想定以上の強さを見せつけた相手に思わず大きなため息をつく。
しかし、今回はカオスを倒すのではなく味方を撤退させるのが勝利条件。
私特有の変な幸運(不幸中の幸い)がはたらいたのだろうか、この戦い(撤退戦)は自分の得意分野だ。
大きい刀の剣先にミストを濃縮しカオスに向ける。
「思ってたより時間稼げないかもね…… ま、川内の事だし何とかするでしょ」
そして私は慣れしたんだ戦法(最小限の被害で最大限の被害を与える)に切り替える。
「さあ設計はできた、戦況の構築を始めるわよ!艦装モードジャッジから飛行航空母艦に変更!魔法障壁展開!」
この言葉とともに剣先のミストが蒼く光り、向かい側が見える壁となった。そして瑞鶴、カオスと川内率いる夜間哨戒部隊は分断……否、遮断された。
……side川内……
「第1から第4班、それぞれ全員いる!?」
「第1班6名全員確認したよ」
「第2班6名全員いるよ」
「第3班6名全員いるわ」
「第4班4名全員いるでち」
「総員22名確認!指示した通りに隊列組め!即時撤退できるように準備!」
「「「「「了解」」」」」
壁が構築されてから20分。部隊全員がいることを確認……あとは撤退するだけ!
「瑞鶴いつでも行ける!お願い!」
『了解、悪いけどあと40秒間貰える?深海棲艦の奴らも出てきたからそっちの対処もする。できれば脱出した後の安全確保……できる?』
「なめないでよね、出来るわよ」
『ありがとう、川内』
通信が切られた、言いたい事が色々とあるけど……
「全員、脱出した後周りを警戒してあいつらがいないとは限らないから」
「「「「「了解」」」」」
後でゆっくり聞かせてあげるから覚悟しなさい!瑞鶴!
………side瑞鶴………
「ありがとう、川内」
そう言って通信を切る。
「グロセアリング始動、浮遊開始!」
あと、33秒。大気から私とカオスが撒き散らしたミストを吸収する。氷が割れた水面から深海棲艦が湧いてくるこれは想定内。
「全ミスト砲開け!そのまま打ち方用意!」
あと、25秒。出力は98%打て……まずい!
「完全マバリア展開!急いで!」
私の体に障壁が徐々に展開される。
胴体、胸、頭、左脚、右腕、右脚そして左腕に展開されようとした瞬間それは訪れた。
それは風、全てを巻き込み切り裂く大竜巻だった。
左腕を覆っていた袖が切れる音がする。
キィーーーーン
一回、甲高い音がした後竜巻は収まった。
あと、17秒。まだ深海棲艦が湧いてくるが既に発射準備は出来ている。
「完全マバリア解除!ミストレーザー放て!」
今度はこっちの番だ。背後から一個人……否、一つの艦が運用できない暴力的な威力の純ミスト攻撃が射出される。
----------
広域殲滅魔法兵器ミストレーザー。
魔法が使われて戦場に吹き荒れるミストを収集しそれを増幅し攻撃性を持たせて放つ広域殲滅魔法兵器。
普通なら魔法もしくはミストを何かしらの兵器が用いられミストが吹き荒れる戦場でもない限り使えない。
しかし今回の相手は召喚獣という名の神の使い。存在するだけで周りに濃いミストが撒き散らされる。それに加えカオスが展開するフィールドによるミストを用いる攻撃が強いられる戦闘……この兵器を使うのに充分なミストが戦場にあった。
----------
あと、7秒。壁に穴を開けるべく内のミストを義手、義足に送り増幅させる。
「それじゃ、いくわよ!三連魔!コラプス!」
自身の周りから9本のレーザーが発射される。それは全て壁の1点に向けられた。
壁とコラプスが衝突する。
壁にヒビが入るが壊れる気配は無い。
残り3秒……体内のミストを絞り出す。
「ぶちぬけぇぇぇぇ!!」
壁のヒビから徐々に光が漏れ始める。
そして、パリーーンと高い音をたてた。
残り0秒……レーザーが消えたあと壁には穴が出来ていた。
「任務完了」
さて、さっさと逃げますか。
虚空から取り出したエーテルターボを飲みながら壁に空いた穴に向かって私は全速力で飛び始めた。
次回、撤退